旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年7月2日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
7月の野鳥観察会とは以下の日程で行われます。
参加お申込み受付中です。
なお、旭山野鳥観察会(7月8日、7月23日開催)はおひとり様につき、参加できるのはどちらか1回のみとさせていただきます。
お申し込みの際に、どちらの日をご希望かを係員にお伝えください。
※日程等は変更になる場合があります。
またヒグマ出没等の状況により急きょ中止する場合がございますのでご了承ください。
【旭山野鳥観察会】
日時:①2023年7月8日(土曜日)
②2023年7月23日(日曜日)
各回ともに8時00分から10時00分頃まで
集合:旭山記念公園森の家
参加費:各回100円
定員:各回15名程度
旭山記念公園森の家 札幌市中央区界川4丁目 旭山記念公園内
電話番号:011-200-0311
(金曜、土曜、日曜、祝日の10時から16時)
今週のトピックス
ヤブサメ
幼鳥が見られる時期で、観察情報もちらほらとあり、囀りも時々聞かれています。
写真は珍しく木の低い枝にとまって囀るヤブサメですが、この時笹薮に幼鳥がいて、雄がこちらを警戒していたのかもしれません。
アオバト
ミュンヘンの森の丘にはほとんど来なくなりましたが、園内別の場所で低い位置に来たのを見たとの情報が今週はいくつかありました。
「オー アーオー」という鳴き声は日に何度か西側エリアで聞くことがあります。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は園内での観察情報がありましたが、ひとつはカラ類混群と行動を共にしていたとのことでした。
それ以外にも観察情報があり、まったく見られていないわけではありません。
今後は気温が上がるとまた見られなくなるかもしれないですが、この先も注視してゆきます。
夏鳥情報
キビタキ
森の家の周りをはじめ園内数か所でまだ囀りしていますが、先週よりは幾分落ち着いてきた感があります。
雌(下写真下)を見る機会もあり、先週の野鳥観察会では雌雄同じ場所でじっくりと観察できました。
木の葉が生い茂って姿を見つけるのはなかなか難しいですが、粘っていれば動いたときに見え、そこから追ってゆくと観察できることがあります。
コサメビタキ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、例年通りであるなら早ければ来週にでも幼鳥が巣立って観察機会が多くなる可能性があります。
オオルリ
今週は囀りを遠巻きに聞いたという情報があるだけで、つり橋周辺での観察情報はありませんでした。
コルリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
クロツグミ
今週もたまに藻岩山方面や旭山都市環境林から囀りが聞こえてくるだけでした。
アカハラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
イカル
今週は確かな観察情報はありませんでした。
アオジ
今週も園内での観察情報はありませんでしたが、ほんとうに今年は旭山にはいないのでしょうか・・・
ホオジロ
展望台周辺及び噴水広場周辺で時々見られています。
ウグイス
囀りを聞く機会がさらに少なくなりました。
ヤブサメ
(前述)
センダイムシクイ
「チヨチヨビー」という囀りもあまり聞かれなくなってきました。
そろそろ幼鳥が出る時期ですが、センダイムシクイは外見で成鳥と幼鳥の区別がつきにくく、羽が不揃いで汚れていたり、親から餌をもらったりしていることで幼鳥と判断することもあります。
メジロ
幼鳥と思われる個体がいる数羽の群れの観察情報がありましたが、メジロもセンダイムシクイ同様外見での幼鳥の区別が難しく、やはり羽の揃い具合などから判断しています。
キセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
コムクドリ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
モズ
ちびっこ広場周辺での観察情報も少なくなってきており、そろそろ幼鳥が巣立って一度旭山では見られなくなる時期になります。
ヤマシギ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
アオバト
(前述)
キジバト
園内で時々声が聞かれ、飛ぶ姿が見られ、木にとまっていることもあります。
ツツドリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
チゴハヤブサ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、今年は近くで繁殖していない可能性が高くなってきました。
留鳥情報
クマゲラ
時々園内に来ているようで、観察情報もちらほらとありますが、クマゲラがいつ来るかは(当然)まったく分かりません。
オオアカゲラ
今週も園内及び旭山都市環境林で時々見られており、幼鳥もまた見られました。
オオアカゲラは一度餌を探し始めると同じ場所に長くいるので、アカゲラよりも観察しやすいかもしれません。
下写真は上が雄成鳥、下が幼鳥です。
アカゲラ
森の家の周りをはじめ園内で時々見られていますが、幼鳥はまだ確認していません。
コゲラ
観察機会は多くなってきており、幼鳥と思われる個体がいる3羽以上の群れで見られることもあります。
ヤマゲラ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、もう「ピョッピョッピョッ」と鳴かなくなったので、探すのが大変になり、観察機会も少なくなってきました。
キクイタダキ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
フクロウ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
やはりつり橋周辺から風の丘にかけての辺りで見られる機会が多く、森の家の周りではあまり見られていません。
シジュウカラ
今日はちびっこ広場で幼鳥を連れた群れが見られたとの情報がありましたが、幼鳥を見る機会が多いです。
ハシブトガラ
観察機会は比較的多いですが、囀りを聞くことはもうほぼなくなりました。
ハシブトガラも外見では成鳥と幼鳥の区別がつきにくく、羽の揃い具合や行動から判断することになります。
ヤマガラ
幼鳥が出て来ていて時々見られていますが、最近、山紅葉坂で笹薮に降りて採餌する姿を見ることが多いです(理由は分かりません)。
ヒガラ
囀りはあまり聞かれなくなりましたが、「ツーチチッ」と鳴きながら松の枝の中で採餌している姿が見られます。
カワラヒワ
鳴き声を聞く機会が少なくなり、うっかりすると気づかないこともありますが、園内での観察機会は少なくないです。
ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
6月25日、森の家の前に何度か現れ、採餌して第2駐車場方面に飛んで行きましたが、そちらの方に巣があるのかもしれません。
写真はヤマグワの実を食べているところで、先週も書きましたが、スズメが森の家の前で見られるのは珍しいことで、翌26日以降はまた森の家の前では見られなくなりました。
ヒヨドリ
今週もよく見られていますが、そろそろ幼鳥が巣立つ頃かもしれません。
ハシボソガラス
相変わらず森の家の周りでもときおり見られており、噴水広場付近とちびっこ広場そして巨木の谷で見られることが多いです。
ハシブトガラス
園内でよく見られていますが、レストハウス周辺や展望台では人が持っている食べ物を奪おうとする個体がいるので、くれぐれもご注意ください。
また、今年は園内散策路沿いで巣は確認してはいませんが、巣立ち幼鳥がいると親が攻撃的になるのでくれぐれもお気をつけください。
今週の野鳥以外の生き物情報
花
キクニガナ(チコリ)
キクニガナが咲き始めました。
「チコリ」の名前で野菜として食されるキクニガナ、展望台北西舗装道路沿い法面で毎年花を咲かせ、8月まで花が見られます。
昆虫
ミスジチョウ
今年は見る機会が多く、それまではつり橋で見ていましたが今日は学びの森の水路に水を飲みに来ていました。
エゾリス
大きなヨーロッパトウヒの実(松ぼっくり)を抱えて食べていました。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事で使用していますが、文字が小さいので拡大してご覧ください。
旭山記念公園各所名称マップ
次回は2023年7月8日土曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。