旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年5月19日金曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
6月の野鳥観察会は下記4回を予定しております。
6月4日(日曜日) 早朝野鳥観察会 6時15分開始
6月7日(水曜日) 平日野鳥観察会 9時開始
6月10日(土曜日) 定例野鳥観察会 8時開始
6月25日(日曜日) 定例野鳥観察会 8時開始
また今月から9月まで、自然観察会もひと月に1度行います。
6月18日(日曜日) 自然観察会 9時開始
これらの観察会は、5月27日(土曜日)10時受付開始、電話か窓口直接受付となります、ご了承ください。
みなさまのご参加をお待ちしております。
今週のトピックス
ウグイス
このところ巨木の谷で木にとまって囀りする姿を観察する機会が多いです。
巨木の谷、双子沢川上流側にあるつるがたくさん絡まった木の辺りから囀りが聞こえ、声が少しずつ動いて間近に聞こえることもありますが、姿はなかなか見つけられない。
しかし、根気強く待っていると動く姿が見え、それを頼りに探して追ってゆくとじっくりと観察できます。
また、その木から下流側20mほどのサルナシ(コクワ)がたくさん巻き付いたミズナラに移動することもよくあり、そこでも観察することができます。
今日も鳴いていました。
いつもいるわけではないですが、ここ2回の観察会では続けてそこで見られました。
ウグイスは姿を見る機会が少ないので、ぜひ探してみてください。
時々、「ホーホケキョ」ではなく、「ケッキョケキョケキョ」という「谷渡り」と呼ばれる鳴き方もしています。
イカル
たびたび園内で観察されていますが、5月14日には記念樹の森の高いシラカンバに飛んで来て5分以上留まり、「ホヒリホヒー」と囀りしたり羽づくろいをしたりしていました。
例年5月中旬から6月に園内で見られることが多くなりますと先週も書きましたが、今年もそうなるかもしれません。
コムクドリ
本日、ちびっこ広場のニセアカシアにとまっているのが観察されました。
コムクドリは園内では繁殖していないようで時々見られるだけですが、周辺のどこかで繁殖している可能性はあります。
夏鳥到来情報
27.アオバト
2023年5月19日金曜日、アオバトが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は5月18日、昨年より1日遅い記録となりました。
2023年夏鳥到来情報(カッコ内は2022年との比較)
1.ベニマシコ 3月23日(13日早)
2.ヤマシギ 3月23日(6日早)
3.ホオジロ 3月27日(8日早)
4.モズ 3月31日(同日)
5.キジバト 3月31日(13日遅)
6.イカル 4月4日(12日遅)※参考記録
7.ウグイス 4月11日(1日遅)
8.キセキレイ 4月14日(9日遅)
9.クロツグミ 4月14日(4日早)
10.ルリビタキ 4月14日(7日遅)
11.アオジ 4月15日(3日遅)
12.トラツグミ 4月18日(12日遅)
13.アカハラ 4月19日(同日)
14.ノビタキ 4月20日(7日遅)
15.メジロ 4月21日(3日遅)
16.ヤブサメ 4月24日(9日遅)
17.センダイムシクイ 4月26日(2日遅)
18.エゾムシクイ 4月26日(1日遅)
19.ビンズイ 4月27日(2日早)
20.コマドリ 4月28日(4日遅)
21.コルリ 4月28日(同日)
22.オオルリ 4月29日(4日遅)
23.キビタキ 4月30日(3日早)
24.コサメビタキ 5月2日(3日早)
25.チゴハヤブサ 5月2日(4日遅)
26.ツツドリ 5月5日(2日遅)
27.アオバト 5月19日(1日遅)
旅鳥のムギマキはまだ確認していません。
ハリオアマツバメはまだですが、そうこうしているうちにそろそろオオムシクイが来る頃になってきました。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もたびたび見られており、森の家の周りにも1日に1回から3回程度来ていますが、一か所に長くいることは稀でたいていすぐに飛び抜けてしまいます。
ちなみに昨年は5月25日に巣立ち幼鳥とエナガ団子が見られたのですが、今年はどうなるか。
なお、旭山記念公園ではシマエナガをはじめ野鳥の巣の情報は集めておらず、観察もしていません(人に危害を加える可能性があるハシブトガラスだけは状況把握に努めています)。
冬鳥、旅鳥、春と秋に旭山で見られる夏鳥情報
ルリビタキ
今週は確かな観察情報がなく、もう抜けたと思われます。
来週までに観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。
ベニマシコ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
来週までに観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。
シメ
今日もまだ園内で見られ、そろそろ旭山では見られなくなる頃ですが、いつまで見られるか注目しています。
ウソ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
来週までに観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。
エゾムシクイ
5月17日の野鳥観察会の際に森の家の周りで囀りが聞かれましたが、昨日、今日と確かな観察情報はありませんでした。
もう少し様子をみます。
ツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
来週までに観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。
ビンズイ
5月15日にまだ園内で観察されていましたが、ここ2,3日は確かな観察情報はありませんでした。
もう少し様子をみます。
コガラ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみます。
夏鳥情報
キビタキ
園内数か所で囀りと「ヒッヒッヒッ キュピキュピキュピ」という地鳴きが聞かれ、姿を見る機会もあり、時々近くで見られます。
オオルリ
5月13日の野鳥観察会の際にアーチ橋近くのポプラで10分近く観察することができ、さらに観察会終了後の10時過ぎに森の家の前に現れてやはり10分ほどいました。
どちらも木の高い位置にいて逆光で写真撮影としてはあまり条件は良くなかったですが、じっくりと観察することができました。
しかし今年はオオルリを近くで見たという情報は少なく、藻岩山登山口奥の沢からは頻繁に囀りが聞こえてきますが、それがなかなか近くには来てくれません。
コサメビタキ
園内で時々見られていますが、木の高い位置にいて見つけにくいことがしばしばです。
イカル
(上述)
アオジ
先週は囀りを多く聞くようになったと書きましたが、今週はそれほどでもなくなり、園内で見る機会も先週よりは少ないと感じています。
アオジは今の時期、多い場所では多く見るのですが、旭山はアオジが少ないのかもしれません。
ホオジロ
展望台周辺及び噴水広場周辺で見られ、囀りもしています。
クロツグミ
藻岩山方面からは朝に囀りが聞こえてきていますが、やはり今年は巨木の谷付近ではまだ囀りを聞いておらず、遊具広場の森でも囀りしていません。
風の丘の西では囀りしていることがあります。
アカハラ
5月14日に風の丘西の沢で10分以上囀りをしていましたが、今の時期旭山記念公園で囀りを聞くことは少ないです。
また本日遊具広場で雌を見たとの情報もありましたが、まだ園内及び周りの近い辺りにいるようです。
トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ウグイス
(上述)
ヤブサメ
森の家の周りをはじめ笹薮で囀りを聞くことが多く、根気よく探せば姿も見られますが、笹薮の外に出てくることはごく少なくなってきました。
センダイムシクイ
「チヨチヨビー」と囀りを聞くことが多く、木の枝を探すと見えることもありますが、木の低い位置の枝にはなかなか来てくれません。
メジロ
やはり今週もいちばんよく見られる野鳥ですが、近くで見られる機会は少なくなってきた感があります。
キセキレイ
第2駐車場から道路沿いで時々見られますが観察頻度は高くはないです。
コムクドリ
(上述)
モズ
ちびっこ広場から遊具広場にかけての辺りで時々見られていますが、やはり観察頻度は低いです。
ヤマシギ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、夜の「チキッ ブッブー」と鳴きながら旋回飛行する「ディスプレイフライト」以外で見ることはもう難しいと思われます。
アオバト
(前述)
キジバト
17日の野鳥観察会ん際、風の丘近くに2羽がいましたが、園内で時々見られています。
ツツドリ
毎年渡来直後は園内で近くで見られることがありますが、今週はそのような情報はありませんでした。
チゴハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、巣の場所がまだ決まっていないのか、今年は近くで繁殖しないのか、動向に注目です。
留鳥情報
クマゲラ
今週は園内で雄を見たとの情報がありましたが、やはり観察頻度は低いです。
オオアカゲラ
13日の野鳥観察会の際に園内で見られましたが、観察頻度は低くなっています。
アカゲラ
鳴き声を聞く機会が少なくなっており、姿を見つけるのも難しくなっていますが、鳴き声が聞こえたら声を追って探せば見られます。
コゲラ
今週もまだよく見られています。
ヤマゲラ
「ピョッピョッピョッピョッピョッ」という声を聞く機会はさらに少なくなりましたが、まだ日に何度か聞くことはあります。
ただ、例年通りであれば、間近で見られる機会はこの先あまりないかもしれません。
フクロウ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察頻度はさらに少なくなり、見られる場所もある程度決まってきました。
例年通りであれば、この先ひと月ほどあまり見られなくなります。
シジュウカラ
観察機会は多いですが、囀りもまだ聞く機会はあります。
今年はまだ旭山記念公園では幼鳥を確認していませんが、そろそろ1回目の幼鳥が出てくる頃です。
ハシブトガラ
囀りを聞くことが少なくなってきましたが、姿はまだ比較的よく見られています。
ヤマガラ
観察機会は多いですが、やはり囀りを聞く機会は減ってきました。
ヒガラ
囀りはまだ聞く機会は少なくないですが、目視観察できる機会は少なくなってきました。
カワラヒワ
観察機会は多く、「キリコロキリー」という鳴き声を聞くこともまだ多いです。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。
ヒヨドリ
今週もよく見られていますが、巣材集めをしているのを見たとの情報もありました。
ハシボソガラス
森の家の周りで朝に1羽だけいることが多く、今朝もまだいました。
噴水広場周辺と第1駐車場では見る機会が多いです。
ハシブトガラス
園内でよく見られていますが、レストハウス周辺や展望台では人が持っている食べ物を奪おうとする個体がいるので、くれぐれもご注意ください。
今週の野鳥以外の生き物情報
花
マイヅルソウが開花しました。
マイヅルソウは園内数か所に小群落がありますが、つり橋右岸下流の道沿いのものが観察しやすいです。
この写真もそこで撮影しました。
昆虫
キアゲハを見ることが多くなってきました。
キアゲハはいつもは高速で飛び回っていますが、今日はセイヨウタンポポにとまったところを撮影できました。
爬虫類
シマヘビの黒化型通称カラスヘビがいました。
カラスヘビは毎年のように旭山記念公園で見られており、この先も見る機会はあるのではないかと思います。
哺乳類
そしておなじみエゾリス。
この個体はまだ耳毛が長めで、それが短い夏毛になってはいないですね。
次回は2023年5月26日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。