旭山記念公園野鳥情報2023年5月12日（金曜日）
旭山記念公園野鳥情報、2023（令和5）年5月12日金曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
5月の野鳥観察会は、すべて定員となり受付を終了いたしました。
あしからずご了承ください。
6月の野鳥観察会については、後日ご案内させていただきます。
今週のトピックス
キビタキ
キビタキ今年は4月30日初認、しばらくあまり囀りを聞くことがない状態でしたが、今週に入って囀りを聞くことが多くなり、今日は園内4、5か所で囀りを聞くことができました。
最初のうちはどうなるかと思っていましたが、例年通りになってきてひとまずほっとしています。
写真は今日撮影、頭部がまだ灰色がかっているので雄若鳥と思われます。
アオジ
先週までは少なかったですが、一昨日あたりから園内で見られることが多くなってきました。
今日は遊具広場近くで3羽が同時に見られ、ポートランドの森周辺で囀りが聞かれ、キビタキ同様例年通りになってきた感があります。
写真は今日撮影した八重桜にとまる雄です。
イカル
5月8日に栗の木デッキ付近に2羽が来て1羽が囀りしていました。
例年5月中旬から6月に園内で見られることが多くなりますが、今年はどうでしょうか。
夏鳥到来情報
今週新たに確認された新着夏鳥はありませんでした。
2023年夏鳥到来情報（カッコ内は2022年との比較）
1.ベニマシコ 3月23日（13日早）
2.ヤマシギ 3月23日（6日早）
3.ホオジロ 3月27日（8日早）
4.モズ 3月31日（同日）
5.キジバト 3月31日（13日遅）
6.イカル 4月4日（12日遅）※参考記録
7.ウグイス 4月11日（1日遅）
8.キセキレイ 4月14日（9日遅）
9.クロツグミ 4月14日（4日早）
10.ルリビタキ 4月14日（7日遅）
11.アオジ 4月15日（3日遅）
12.トラツグミ 4月18日（12日遅）
13.アカハラ 4月19日（同日）
14.ノビタキ 4月20日（7日遅）
15.メジロ 4月21日（3日遅）
16.ヤブサメ 4月24日（9日遅）
17.センダイムシクイ 4月26日（2日遅）
18.エゾムシクイ 4月26日（1日遅）
19.ビンズイ 4月27日（2日早）
20.コマドリ 4月28日（4日遅）
21.コルリ 4月28日（同日）
22.オオルリ 4月29日（4日遅）
23.キビタキ 4月30日（3日早）
24.コサメビタキ 5月2日（3日早）
25.チゴハヤブサ 5月2日（4日遅）
26.ツツドリ 5月5日（2日遅）
旅鳥のムギマキもまだ確認していません。
来週はアオバトがやって来る可能性が高そうです。
今週のシマエナガ
エナガ（亜種シマエナガ）
今週もたびたび見られていますが、観察頻度は落ちてきているように感じられます。
冬鳥、旅鳥、春と秋に旭山で見られる夏鳥情報
ルリビタキ
今週は確かな観察情報がなく、もう抜けたと思われます。
ベニマシコ
先週はそろそろ旭山では見られなくなる頃と書きましたが、本日まだ園内で確認しました。
5月10日の野鳥観察会でも観察されましたが、そろそろ見られなくなる頃ではあります。
マヒワ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、来週までに観察情報がなければ来週からここでは取り上げません（また秋に）。
シメ
今日もまだ園内で見られましたが、そろそろ旭山では見られなくなる頃です。
ウソ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、来週までに観察情報がなければ来週からここでは取り上げません（また秋に）。
【2023年5月13日 追加情報】
5月11日午後、園内でウソを見たとの観察情報がありました。
ウソは5月上旬まで見られる年もあり、今年もまだ残っていたようです。
エゾムシクイ
先週は確かな観察情報はありませんでしたと書きましたが、5月7日の早朝野鳥観察会の際に囀りが聞かれ、よく8日はまだいました。
しかし月曜日以降は確かな観察情報はありませんでした。
キクイタダキ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、来週までに観察情報がなければ来週からここでは取り上げません（また秋に）。
ツグミ
5月8日に園内で観察されましたが、9日以降確かな観察情報はありませんでした。
【2023年5月13日 追加情報】
5月12日夕方、札幌市豊平区の天神山緑地に行ったところ、ツグミ20羽＋の群れを見ました。
市内にはまだ残っている場所がある（あった）ようです。
マミチャジナイ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、結局この春は園内での観察情報がないままで、このような年は初めてです。
来週までに観察情報がなければ来週からここでは取り上げません（また秋に）。
シロハラ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、来週までに観察情報がなければ来週からここでは取り上げません（また秋に）。
ヒレンジャク
キ今週も確かな観察情報はありませんでしたが、来週までに観察情報がなければ来週からここでは取り上げません（また秋に）。
キレンジャク
先週5月5日の野鳥観察会の際に見られており、別ページの観察会の記録でも見られた鳥のリストに入れていましたが、ここでは見られなかったと書いてしましました。
お詫びの上、情報を訂正させていただきます。
しかし5月6日以降の確かな観察情報はなく、来週までに観察情報がなければ来週からここでは取り上げません（また秋に）。
ビンズイ
本日まだ園内で観察されましたが、そろそろ見られなくなる頃です。
コガラ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみます。
夏鳥情報
キビタキ
（上述）
オオルリ
5月10日の野鳥観察会の際に森の家近くで鳴き声が聞こえてきましたが、園内での観察情報は相変わらず少ないままです。
オオルリは何年かに一度、このように本来はよく見られる春先にあまり見られないまま季節が進んで見つけにくくなることがありますが、今年はその年かもしれません。
コサメビタキ
園内で時々見られていますが、なにせ静かで小さく木の上の方にいることが多くて見つけにくいです。
イカル
（上述）
アオジ
（上述）
ホオジロ
展望台周辺及び噴水広場周辺で見られ、囀りしています。
クロツグミ
藻岩山方面からは朝に囀りが聞こえてきていますが、相変わらず巨木の谷付近ではまだ囀りを聞いておらず、遊具広場の森でも囀りしていません。
いよいよ心配になってきましたが、まだ注視してゆきます。
アカハラ
本日園内での観察情報がありましたが、時々見られる程度で多くはありません。
トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ウグイス
5月10日の野鳥観察会の際に、巨木の谷で木の枝で囀る姿がじっくりと観察できました。
ここ数日は園内3、4か所で囀りが聞かれています。
ヤブサメ
森の家の周りをはじめ笹薮で囀りを聞くことが多く、根気よく探せば姿も見られます。
センダイムシクイ
「チヨチヨビー」と囀りを聞くことが多いですが、木の低い位置の枝にはなかなか来てくれません。
メジロ
やはり今週もいちばんよく見られる野鳥で、近くで見られることもあります。
キセキレイ
第2駐車場から道路沿いで時々見られますが観察頻度は高くはないです。
モズ
ちびっこ広場から遊具広場にかけての辺りで時々見られていますが、やはり観察頻度は低いです。
ヤマシギ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、夜の「チキッ ブッブー」と鳴きながら旋回飛行する「ディスプレイフライト」以外で見ることはもう難しいと思われます。
ヤマシギは10月頃までいるらしいのですが、夜行性で、5月中旬以降は夜のディスプレイフライト以外ではめったに見られません。
キジバト
主に藻岩山方面から鳴き声が聞こえてきており、時々森の家上空を飛んでいますが、近くで見たとの情報は今週もありませんでした。
ツツドリ
藻岩山方面から声は時々聞こえてきますが、園内での観察情報はありませんでした。
チゴハヤブサ
ちびっこ広場近くで木にとまっているのを見たとの観察情報がありました。
留鳥情報
クマゲラ
第1駐車場付近で朝に見たとの観察情報がありましたが、ほとんど藻岩山方面から聞こえてくるばかりです。
オオアカゲラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
アカゲラ
先週は観察機会は少なくはないと書きましたが、今週に入って観察頻度が低くなり、10日の野鳥観察会ではその時間一度も確認されませんでした。
コゲラ
今週もよく見られていて、時々間近で見られますが、例年通りであればそろそろ観察頻度が低くなる頃です。
ヤマゲラ
今週に入って「ピョッピョッピョッピョッピョッ」という声を聞くことが少なくなりました。
ヤマゲラは例年通りであれば6月には声が聞かれなくなり、あまり見られなくなります。
フクロウ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハイタカ
先日、シマエナガ2羽が森の家の裏に来て笹薮の中に入るなど低い位置で採餌をしていましたが、突然警戒音を出したと思ったらハイタカ雄が林内を飛んで来ました。
ハイタカはシマエナガを狙って来たようですが、捕獲することなく通り過ぎました。
ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ（亜種シロハラゴジュウカラ）
囀りもほとんど聞かれなくなり、観察頻度も落ちてきました。
シジュウカラ
観察機会は多いですが、囀りも聞く機会は少なくないですが、先週ほどではなくなってきました。
ハシブトガラ
観察機会は多く、まだ時々囀りも聞かれていますがこちらも聞く機会は少なくなってきました。
ヤマガラ
観察機会は多いですが、やはり囀りを聞く機会は減ってきました。
ヒガラ
観察機会は多いですが、こちらも囀りがいつでも聞かれるというほどではなくなってきました。
ただ他のシジュウカラ科3種よりは囀りを聞く機会は多めです。
カワラヒワ
観察機会は多く、学びの森から噴水広場の辺りにはいつもいるという感じで、「キリコロキリー」という鳴き声を聞くこともまだ多いです。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。
ヒヨドリ
今週もよく見られています。
ハシボソガラス
森の家の周りに1羽だけいることが多く、今朝もいました。
ハシブトガラス
園内でよく見られていますが、レストハウス周辺や展望台では人が持っている食べ物を奪おうとする個体がいるので、くれぐれもご注意ください。
今週の花
森の密かなアイドル（？）、コウライテンナンショウまたはマムシグサが咲きました。
この写真は遊具広場の森の散策路で撮影したものですが、そこは熊対策のために一昨年笹刈りをした場所で、笹がなくなることによりマムシグサが出てきました。
園内では熊対策で道の脇の笹を刈った場所が他にもありますが、そこにも別の草本が出てくるかもしれません。
もう1枚、ミズナラ雄花。
垂れ下がっているのが雄花で、どんぐりになる雌花は葉の付け根付近につきますが、この写真では見えません。
次回は2023年5月19日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。