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旭山記念公園野鳥情報2022年10月7日(金曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年10月7日金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎展望台工事中
旭山記念公園展望台では改修工事が行われており、展望台のやぐらが足場で囲まれ覆われています。
一部立入制限の場所があり、ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。

工事は最長で11月中旬までの予定ですが、早く終わることもあります。
よろしくお願いします。

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もシマエナガはほぼ毎日一度は観察されています。
こちらで把握している今週の出現状況を記します(記載がない日時にも出ていた可能性があります)。

10月1日土曜日
●8時20分頃、森の家西の沢からカラマツ林へ抜けさらに北西に移動10羽前後の群れだが近くにカラ類混群もいた
●10時05分頃 樹木観察会の際につり橋下流側に周辺に10羽前後の群れ、つり橋の上から目線の高さに近くで見られた
●10時30分頃 森の家南側10羽前後
※この3つは同じ群れが周回移動していた可能性あり

10月3日月曜日
●8時30分頃、トイレの辺りの谷、数不明

10月4日火曜日
●12時00分頃、トイレの辺りの谷、数不明(※雨の日)

10月5日水曜日
●8時30分頃、つり橋下流、数羽の群れ、西へ移動
●10時00分頃、森の家裏西側で2つの群れが合流し10羽以上の群れで西の旭山都市環境林に移動
●14時20分頃、森の家裏西側イタヤカエデ地帯に数羽(10羽以上いたかもしれない)

10月7日金曜日
●8時20分頃、西の沢木の橋付近から森の家南側を通り第1駐車場方面に移動(いつもは時計回りだがこの時だけ反時計回りに移動)
●10時15分頃、西の沢木の橋付近から藻岩山登山道入口方向に移動、目線の高さで撮影できたという情報もあり
●16時20分頃、森の家南側で発見(そこまでのルートは不明)、ミュンヘンの森を通過して栗の木デッキ方面に割と速く飛んで行った。9羽確認。

時間はまちまちですが、ほぼ毎日西側エリアで見られており、観察頻度が高くなってきました。
ただし、傾向として、11時から13時の間はあまり出ていないようでこの1週間でも分かっている範囲でその時間帯に出ていたのは1回だけです。
シマエナガだけの群れの場合は10羽以上いることが多く、カラ類混群に入っている場合は5羽前後以下のことが多いです。
この先もしばらくはこのような感じで観察されるものと思われます。

シマエナガ2022年10月7日

 

 

 

◎今週のトピックス
ビンズイ
2022年10月3日、ビンズイが秋の移動で今年初めて観察されました。
ビンズイは春の移動(南から北)では5月上旬に1週間から10日ほど滞在し、秋の移動(北から南)ではおよそ半月に渡って散見されます。
この秋はその10月3日のものしか今のところ観察情報は入っていませんが、まだ何度か見られる可能性があります。

ビンズイ2022年10月7日

 

ウグイス
今秋に入って園内数か所、主に遊具広場と森の家の周りで「ヂッ、ヂッ」という地鳴きが聞かれるようになってきました。
声を追っていれば笹の切れ目や低い木の枝にとまった姿が見られ、ピント合わせは多少難しいですが、声を追う根気があれば撮影もできます。
ウグイスは例年11月上旬まで見られますが今年はどうでしょうか。

 

キクイタダキ
キクイタダキの観察頻度が高くなり、午前中に一度は見られている状態になってきました。
10月5日(水曜日)朝8時過ぎにミュンヘンの森に来ましたが、ヨーロッパトウヒのてっぺん辺りにいて低い位置には降りて来ませんでした。
今日は朝9時頃カラマツ林に来ていましたが、やはり低い位置には降りず。
しかし、粘っていれば目線の高さまで降りて来ることもあるにはあるので、見つけたらしばらく観察しているといいかと思います。

 

キジバト
本日正午前、森の家前広場に2羽で飛んで来て10分以上地面で餌をついばんでいました。
キジバトはもう「デデーホーホー」と鳴くことは少なくなりましたが、飛ぶ姿を見る機会は比較的多く、今日のように地面に降りて来ることもあります。

キジバト2022年10月7日2羽

キジバト2022年10月7日

 

 

 

夏鳥情報
キビタキ
9月27日を最後に確かな観察情報がありません。
キビタキの終見は例年10月に入ってからですが、でもそろそろ南に渡っていなくなる頃、もう少し様子を見ます。

 

コサメビタキ
こちらもキビタキ同様、10月に入ってからの観察情報がなく、そろそろ南に渡って行った可能性があります。
もう少し様子を見ます。

なお、サメビタキ、エゾビタキの観察情報は結局この秋はありませんでした。

 

クロツグミ
今週も「キュロキュロ」という地鳴きを聞くことが何度かありました。

 

アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、クロツグミ同様でこの先まだ見られるかもしれません。

 

トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トラツグミもそろそろ南に渡っていなくなる頃です。

 

ウグイス
(上述)

 

ヤブサメ
今秋は確かな観察情報はありませんでした。
さらにもう1週間、来週まで見られなければ次回以降ここでは取り上げません(また来年)。

 

ホオジロ
今週に入って展望台の周りで見られる機会が増えてきましたが、囀りはもうしておらず、「ツリツリッ」という地鳴きもしないことがあります。
ただ、いることが分かれば、あまり近寄らなければ見ることができます。

 

アオジ
今週も園内で「チッ」という地鳴きを何度か聞き、時々姿を見ることもありました。
アオジは例年10月いっぱいくらいまで見られます。

 

イカル
今秋も何度か森の家上空を飛ぶ姿とその際に出す声を聞きましたが、低い位置にはなかなか降りて来ません。

 

メジロ
園内での観察機会はまだ多く、カラ類混群で行動をともにしていることもあり、比較的観察機会が多い鳥です。

 

キセキレイ
今週も西側エリアで時々見られています。
キセキレイは例年10月下旬まで見られます。

 

モズ
巨木の谷と記念樹の森からミュンヘンの森付近で「高鳴き」が日に何度か聞かれています。
写真はミュンヘンの森のヨーロッパトウヒで「高鳴き」する雄です。

モズ2022年10月7日

 

アオバト
今週は鳴き声も含め園内での確かな観察情報はありませんでした。
もう少し様子を見ます。

 

キジバト
(上述)

 

チゴハヤブサ
この1週間も確かな観察情報は入っておらず、もう南に渡っていなくなった可能性が高そうです。
来週まで観察情報がなければ、南に移動したものと判断し、次回以降ここでは取り上げません(また来年)。

 

 

 

 

◎冬の鳥情報
カケス(亜種ミヤマカケス)
朝に学びの森にいくとほぼ見られますが、1羽だったり2羽だったりです。
今朝は新桜並木の木に静かに飛んで来て、こちらが見ると逃げましたがその間一度も声を発せず、だからあの特徴的な「ジェーイ」という声が聞こえなくて見逃すこともありそうです。

 

シメ
今週も「シー」という高い声が学びの森の木などの上の方から聞こえてきましたが、数は増えていない印象です

 

キクイタダキ
(上述)

 

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週は園内や旭山都市環境林での観察情報がありましたが、近くで見られたという情報はありませんでした。
ただ、昨日も今日も旭山都市環境林の比較的近くから「プルプル」と声が聞こえ、この春から夏よりは近くに来るようになり、そのうち園内でも見られる機会が増える可能性があります。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。

 

アカゲラ
引き続き観察機会が多く、1時間歩くとほぼ必ず声を聞き姿が見られるくらいであるのは変わっていません。

アカゲラ2022年10月7日

 

コゲラ
今週もよく見られており、「ギーッ」という独特の鳴き声を聞くことも多いです。
カラ類混群に入っていたり、別だったり、ゴジュウカラと一緒だったりです。

コゲラ2022年10月7日

 

 

ヤマゲラ
今週も園内で「ピョッピョッピョッ」という大きな声を聞いたとの観察情報がありましたが、近くでの観察・撮影機会はまだ少ないです。

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は確かな観察情報がありました。

 

ハイタカ
今朝10時前、森の家上空を旋回飛行していました。

ハイタカ2022年10月7日

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多いです。

ゴジュウカラ2022年10月7日亜種シロハラゴジュウカラ

 

シジュウカラ
観察機会は多く、笹の中に降りていることがよくあります。

シジュウカラ2022年10月7日

 

ハシブトガラ
観察機会は多いです。

ハシブトガラ2022年10月7日

 

ヤマガラ
観察機会は多いです。

 

ヒガラ
針葉樹での観察機会は多いですが、囀りはあまり聞かれなくなってきました。
秋に10羽以上の群れで見られる日が何日かありますが、今年はまだ見られていません。
写真は珍しく広葉樹(エゾヤマザクラ)にとまっているところです。

ヒガラ2022年10月7日

 

カワラヒワ
7,8羽が旭山に滞在しているようで、この1週間に7、8羽の群れを見たとの観察情報がいくつかありました。
カワラヒワは旭山では例年12月になるまでに見られなくなりますが、市内では冬でも見られる場所があります。

 

ハクセキレイ
今週も園内での観察情報がありました。

 

スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。

 

ヒヨドリ
観察機会は多いです。

 

ハシボソガラス
第1駐車場から噴水広場にかけての辺りでよく見られていますが、クルミを空から落として割る姿はあまり見られていません(オニグルミの実は豊作なのですが)。

ハシボソガラス2022年10月7日

 

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

 

 

◎アズキナシの実が豊作
ハシボソガラスのところでオニグルミが今年は豊作と書きましたが、アズキナシ(バラ科)の実も今年は豊作です。
アズキナシの実にはヒヨドリやツグミ、ハチジョウツグミが寄って来て食べますが、昨年は不作、凶作で、そのような光景も見られず、つまらない思いをしたものでした。
豊作の今年は、鳥たちが寄って来ることに期待です。

 

 

 

次回は2022年10月14日金曜日に上げる予定です。

 

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。