– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山記念公園野鳥情報2022年5月13日(金曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年5月13日 金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

 

◎夏鳥渡来情報
この1週間で新たに渡来を確認できた野鳥はいませんでした。
そろそろアオバトが、その後にオオムシクイ、その間にハリオアマツバメが見られるようになるかもしれません。
旭山周辺では繁殖はしないですが、カッコウも声を聞くことはあります。

2022年 夏鳥初認日
キジバト 3月18日
イカル 3月23日
ヤマシギ 3月29日
モズ 3月31日
ホオジロ 4月4日
ベニマシコ 4月5日
キセキレイ 4月5日
トラツグミ 4月6日
ルリビタキ 4月7日
ウグイス 4月10日
アオジ 4月11日
ノビタキ 4月13日
ヤブサメ 4月16日
クロツグミ 4月18日
メジロ 4月18日
アカハラ 4月19日
ニュウナイスズメ 4月20日
クロジ 4月20日
ビンズイ 4月23日(追加情報があり記録を修正しました)
センダイムシクイ 4月24日
コマドリ 4月24日
エゾムシクイ 4月25日
オオルリ 4月25日
チゴハヤブサ 4月25日
カヤクグリ 4月26日
ノゴマ 4月29日
コルリ 4月29日
キビタキ 5月3日
ツツドリ 5月3日
コサメビタキ 5月5日

 

 

 

◎春の旅鳥渡来情報
今週新たに確認された旅鳥はいませんでした。
こちらもそろそろムギマキが見られるようになる頃です。

 

【2022年5月14日】

ムギマキ
2022年5月14日、園内で今年初めて観察されました。
昨年の初認日は5月5日でした
複数の観察・撮影情報がありましたが、どちらも雌の個体です。
ムギマキは例年旭山に数日間滞在して移動します。

 

2022年 春の旅鳥初認日
4月4日 ジョウビタキ
4月5日 カシラダカ
4月5日 マミチャジナイ
4月10日 オオマシコ
4月11日 シロハラ
5月14日 ムギマキ

 

 

 

 

◎今週のトピックス
ツミ
園内でツミを撮影したとの情報がありました。
ツミは旭山の記録上では過去に何度か出たことがあるだけですが、今後も出る可能性があります。
本州の方では数が増えているとの情報もあります。

 

クロツグミ
今年は低い位置に出て来て撮影できたという方の声を例年よりも多く聞きますが、特に巨木の谷周辺で出て来ることが多いようです。
囀りもまだよう聞かれていますが、10時を過ぎるとあまり鳴かなくなります。
クロツグミは毎年夏に幼鳥が見られますが、今年はどうでしょうか。

クロツグミ雄2022年5月13日

 

オオルリ
今年はオオルリの観察機会が多いですと先週書きましたが、今週もそうでした。
森の家の南側、第2駐車場入口トイレ付近から藻岩山登山道入口にかけての辺りのほか、第1駐車場入口に向かう道沿い、そして巨木の谷辺りで囀りが聞かれていますが、高い木で囀ることが多くなり、低い位置の近くで観察・撮影する機会は以前よりは少ないです。
今年はオオルリの声を聞いたり姿を見たりという機会が昨年よりは多く、まだ近くで見られる機会もあると思われます。

 

ルリビタキ
昨日5月12日に園内での観察情報がありましたが、今年は遅くまで残っています。
ただ、そろそろ見られなくなる頃ではあり、今日も情報がなかったのですが、明日以降もう少し様子を見ます。

ルリビタキ雌2022年5月13日

 

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も日に何度か見られていましたが、観察頻度は落ちてきました。
尾羽の先が曲がった抱卵中の雌と思われる個体も時々見られています。
また今日はシジュウカラとヤマガラが数羽いる中に声も出さずに1羽だけ紛れていました。
シマエナガの観察・撮影は難しくなってきたといえるでしょう。
あとは無事に雛が育つことを願うのみです。

 

 

 

◎夏鳥情報
キビタキ
今の時期囀り地鳴きともに声を聞く機会が多く、園内を歩いていて(展望台周辺以外)10分に1回は近くから声が聞こえてくる、そんな感じです。
時々低い位置に降りて来ていて近くで観察・撮影できる機会に恵まれます。

 

コサメビタキ
渡来は確認しましたが、まだ観察情報は多くはありません。
例年春先は西側エリアでよく見られるのですが、今年はどうでしょうか。

 

コルリ
今朝はつり橋付近と風の丘西の沢でおそらく別個体が少し時間をずらして囀りしていましたが、今年はコルリの囀りを聞く機会が多いです。

 

コマドリ
今週は園内での観察情報がありませんでしたが、この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

ノゴマ
今週は園内での観察情報がありませんでしたが、この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

アカハ
園内で場所・時間とも散見されているといった感じで、観察頻度は多くはないですが、いることはいます。
写真は雌です。

アカハラ雌2022年5月13日

 

トラツグミ
今週は鳴き声を聞くことはなかったですが、日によっては朝早いうちに鳴き声を聞くことがあります。

 

ウグイス
今年は昨年より園内で囀りする個体数が多いように感じられており、西側エリアの園内だけで3か所からほぼ同時に声が聞こえるということもあります。
巨木の谷では木の上で囀りしていることがよくあり、その場合は探せばいい条件で観察できます。

ウグイス2022年5月13日

 

ヤブサメ
囀りを聞くことが多く、「キュッ」という地鳴きも笹薮から聞こえてきますが、笹がない場所に出て来る機会が少なくなってきました。

ヤブサメ2022年5月13日

 

センダイムシクイ
今週も鳴き声(囀り)を聞くことがとても多かったですが、木々の葉がのびて大きくなってきたので、そろそろ見つけるのが難しくなってきます。

 

エゾムシクイ
5月13日今日現在まだ園内で鳴き声を聞きましたが、そろそろ繁殖地に移動していなくなる頃です。

 

ベニマシコ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

イカル
今日は西側エリアで10時までに3回声を聞きましたが、いずれも飛翔中で高い位置からでした。
しかし、よく来る場所がある程度決まっているようで、そこに行けば近くで見られる可能性があります。
先週も書きましたが、イカルは5月中旬からひと月ほどの間は観察頻度が高くなる傾向があり、今年もそうなるかもしれません。

 

ホオジロ
展望台周辺と学びの森周辺で見る機会が多く、展望台周辺の地面に降りて採餌する姿も見られ、囀りも聞く機会が多いです。
今日は展望台で1羽の雄が囀りしていたところにもう1羽の雄が飛んで来て追い払おうとしており、まだ雄同士の争いは続いているように見受けられます。

ホオジロ雄2022年5月13日

 

アオジ
囀りを聞く機会はまだ多いです。
また散策路をはじめ地面に降りて餌をとる姿も見られ、その場合は近づきすぎなければじっくりと観察できます。

 

クロジ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
クロジが旭山で見られるのは春と秋の通過時のみで、もういなくなった可能性が高いですが、もう1週間様子を見ます。

 

ニュウナイスズメ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、やはり一時滞在が少し長くなっていただけだったのかもしれません。

 

モズ
今週は第2駐車場とその付近の住宅街の辺りから鳴き声が聞こえてくる日が何日かあり、つり橋付近でも見られ、園内で時々見られています。

モズ雄2022年5月13日

 

キセキレイ
今週も第2駐車場付近から道路沿いで時々見られています。

 

ビンズイ
本日まだ園内での観察情報があり、例年より少し長く滞在していますがそろそろ移動していなる頃です。

ビンズイ2022年5月13日

 

キジバト
今週は先週よりも園内で鳴き声を聞いたり姿を見たりということ多かったです。

キジバト2022年5月13日

 

ヤマシギ
今週も確かな観察情報はなく、もうほとんど見られなくなりましたが、例年こんな感じで春先に見られます。
夜のディスプレイフライトは6月中旬頃まで見られます。

 

チゴハヤブサ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

 

◎冬の鳥・旅鳥情報
キレンジャク
確かな観察情報はありませんでした。

 

ツグミ
5月11日にはまだ見られていましたが、今日は観察情報がなく、北に渡っていなくなった可能性があります。
もう少し様子を見ます。

 

ハチジョウツグミ
今週も観察情報はありましたが、ツグミ同様そろそろ見られなくなると思われます。

 

マミチャジナイ
今週は園内での観察情報がありましたが、マミチャジナイもそろそろ北に移動して見られなくなる頃です。

 

イスカ
5月11日に観察情報があったので、こちらはもう少し様子を見ます。
イスカも5月上旬まで見られる年がありますが、今年は少し長く滞在しています。

 

マヒワ
5月10日にはまだ数羽がいましたが、その後新たな情報はありません。
こちらももう少し様子を見ます。

 

シメ
5月11日に園内で観察されたため、もう少し様子を見ます。
シメは5月20日頃まで見られる年があります。

 

キクイタダキ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また秋に)。
ただし、3年前2019年の6月に一日だけ巣立ち幼鳥連れの家族が見られたことがあるので、単発的に見られた場合は取り上げます。

 

コガラ
今週はコガラと思われる鳥の観察情報はありませんでした。

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週は園内での観察情報もほとんどありませんでしたが、藻岩山方面からは日に何度か主に朝と夕方に声が聞こえてきます。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。

オオアカゲラ雌2022年5月13日

 

アカゲラ
園内でよく見られています。

アカゲラ雌2022年5月13日

 

コゲラ
観察機会はほんとに少なくなっています。

 

ヤマゲラ
今週は学びの森で地面に降りて採餌する姿が複数の日に渡って見られており、毎年そうですが、春先にはそこに来ることが多いです。

ヤマゲラ雄2022年5月13日

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週も観察情報がありました。

 

ハイタカ
今週も観察情報がありました。

 

ノスリ
今週も観察情報がありました。

 

トビ
今週も観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
まだ囀りを聞くことはあり、観察機会は多いです。

 

シジュウカラ
今週もよく見られており、囀りを聞く機会も多いですが、地面に降りていることもよくあります。

 

ハシブトガラ
園内での観察機会は多いですが、囀りを聞く機会は減りました。

 

ヤマガラ
園内でよく見られていますが、森の家の横によく来ます。

 

ヒガラ
園内で観察機会が多く、囀りを聞く機会も多いです。

 

カワラヒワ
引き続き学びの森周辺で囀りを聞く機会が多く、姿もよく見られていますが、高い位置が多く写真撮影には条件が良くないかもしれません。

 

ハクセキレイ
今週も園内での観察情報がありました。

 

ヒヨドリ
まだいろいろな花に寄って来ており、観察機会も少なくないです。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られます。

 

ハシボソガラス
展望台から第1駐車場にかけての辺りでよく見られていますが、今週も西側エリアで見る機会もありました。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

 

 

 

 

次回は2022年5月20日金曜日に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。