旭山記念公園野鳥情報2022年4月22日（金曜日）

旭山記念公園野鳥情報、2022（令和4）年4月22日　金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

◎5月3日（火曜日）、5月22日（日曜日）初心者野鳥観察会のお知らせ
旭山記念公園森の家では、５月に初心者野鳥観察会を２回行います。
これから野鳥観察を始めてみたい方、始めたばかりの方、以前やっていたけれど久しぶりの方、自分は初心者だとお思いの方、ぜひご参加ください。
当日の観察会では、野鳥観察のポイントや双眼鏡の使い方など、スタッフに何でも気軽に質問して野鳥観察を楽しみましょう。

こちらは4月24日（日曜日）10時から、電話及び窓口にて受付開始となります。

◎夏鳥渡来情報
ヤブサメ
さかのぼって2022年4月16日、今年初めて園内で観察されたとの情報があり、追加補足としました。
昨年は4月24日初認、昨年より10日早いです。
ヤブサメは今日あたりから囀りが本格化し、園内随所で聞かれるようになりました。

クロツグミ
2022年4月18日、園内で今年初めて観察されました。
昨年は4月22日初認、昨年より4日早いです。
今週は10羽以上の群れの観察情報もありました。
今日は園内及び声が聞こえる範囲内で３，４か所から囀りが聞こえてきましたが、この先しばらくは朗らかな囀りを聞く機会が多いでしょう。

メジロ
2022年4月18日、園内で今年初めて観察されました。
昨年は4月16日初認、昨年より2日遅い記録となりました。
囀りもよく聞かれていますが、なかなか低い位置に降りて来ることがなく、撮影はまだ難しいかもしれません。

アカハラ
2022年4月19日、園内で今年初めて観察されました。
昨年は正確な記録を取れませんでしたが、5月初旬には園内で観察されていました。
アカハラ、旭山では5月中旬くらいまでは園内でも見られますが、なぜかその後ほとんど見られなくなります。

ニュウナイスズメ
2022年4月20日、園内で今年初めて観察されました。
展望台付近の高いポプラに雌1羽だけが飛んで来てとまり、1分ほどで円山方向（北東）に飛んで行きました。
ニュウナイスズメは旭山では春の間に何度か見られる程度で繁殖はしておらず、参考記録として記しておきます。

クロジ
2022年4月20日、園内で今年初めて観察されました。
クロジは春と秋の移動時に1～数日旭山でも見られ、春は毎年見られますが秋は年によっては見られないこともあります。

2022年　夏鳥初認日
キジバト　3月18日
イカル　3月23日
ヤマシギ　3月29日
モズ　3月31日
ホオジロ　4月4日
ベニマシコ　4月5日
キセキレイ　4月5日
トラツグミ　4月6日
ルリビタキ　4月7日
ウグイス　4月10日
アオジ　4月11日
ノビタキ　4月13日
ヤブサメ　4月16日
クロツグミ　4月18日
メジロ　4月18日
アカハラ　4月19日
ニュウナイスズメ　4月20日
クロジ　4月20日

◎春の旅鳥渡来情報
今週新たに確認された旅鳥はいませんでした。

2022年　春の旅鳥初認日
4月4日　ジョウビタキ
4月5日　カシラダカ
4月5日　マミチャジナイ
4月10日　オオマシコ
4月11日　シロハラ

◎今週のトピックス
キクイタダキ
今週に入って園内で目にする機会が増え、園内を1時間歩いているとどこかで遭遇するくらいになっています。
例年、ヤナギの花が咲くと花に寄って来るようになりますが、カラマツにもよく来ていて、数羽が同じ辺りにいることもあります。
待っていると低い位置に来ることもあります。
もう数日はこの状況が続く可能性がありますが、その後一気に見られなくなります。

ルリビタキ
今日はまだ園内で観察されていますが、昨年、一昨年とよく見られたつり橋周辺では今年はあまり見られていません。
まだあと1週間ほど見られる可能性があります。

◎今週のシマエナガ
エナガ（亜種シマエナガ）
今週も園内で見られてはいますが、出る時間も場所もまちまちです。
ただ、見られても1か所に長くいることはほぼなく、すぐに飛んで逃げていきます。
と2週続けて書きましたが、その状況は今週も変わっていません。
ただしまだ抱卵には入っていないようで、2羽で見られる機会も多いです。

◎夏鳥情報
ホオジロ
展望台周辺で見る機会が多く、囀りを聞くことも多いです。

アオジ
囀りを聞く機会が増えてきました。
「チッ」という地鳴きを聞くことは多く、笹薮の声がするあたりを見ていると姿が見える所に出て来ることもあります。

ベニマシコ
今週はまだ園内での観察情報がありましたが、そろそろ見られなくなると思われます。
ちなみにですが、昨日茨戸川緑地公園に行った方の話によれば、そこにベニマシコはいたとのことでした。

イカル
今週は確かな観察情報はありませんでした。

トラツグミ
一昨日4月20日8時頃に西側エリアから囀りの声が聞こえてきましたが、明るいうちに声が聞こえることはあまりないです。

モズ
噴水広場周辺からちびっこ広場にかけての辺りでの観察情報が多いです。

キジバト
今週に入って園内各所から声が聞こえてくることが多くなってきました。

ヤマシギ
今週は観察情報が少なくなりましたが、例年そんな感じで5月にはもうほとんど目にする機会がなくなります。

◎冬の鳥・旅鳥情報
ヒレンジャク
4月17日に数羽の観察情報がありましたが、例年春はひとつの群れが1回1日見られるだけですぐに通過してゆきます。

キレンジャク
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、この冬から春はほとんど見ることなく終わりそうです。

ツグミ
まだ見られており、噴水広場周辺で10羽程度がいたとの観察情報もありました。

ハチジョウツグミ
今週もまた噴水広場周辺で観察情報がありましたが、ツグミの群れに紛れていることもあるようです。

マミチャジナイ
今週も観察情報がありました。

シロハラ
今週も観察情報がありましたが、マミチャジナイ、シロハラともども森の家周辺を含む西側エリアではほとんど見られていません。

ジョウビタキ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

カシラダカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

アトリ
今週も見られており、10羽以上の群れの情報もありました。
アトリも西側エリアでは上空を飛ぶ時以外はほとんど見られておらず、噴水広場周辺などで出ています。

イスカ
今日も上空を飛ぶ姿が見られましたが、見える位置にはなかなか降りてきません。

ウソ
今週も園内で観察されていますが、今週は学びの森での観察情報が多かったです。

オオマシコ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、やはりというか一時だけ滞在してすぐにいなくなったようです。
ただ、旭山では過去に5月にも数日見られたことがあるので、また見られるかもしれません。

ベニヒワ
この1週間も確かな観察情報はありませんでしたが、結局2021-22年の冬は秋の終わりの10、11月に何度か見られただけで、昨年のように多数で長期間滞在することはありませんでした。
ベニヒワは来週からここでは取り上げません（また秋に）。

マヒワ
この1週間も観察されていますが、数羽から10羽以上の群れで見られることが多くなりました。

【2022年4月25日　追加補足】
4月23日土曜日よりマヒワの数が増えており、100羽以上で見られることもあります。
今日も森の家の周りのシラカンバに50羽かそれ以上が来てシラカンバの花を食べていました。
今の時期マヒワはほとんどシラカンバで見られます。

シメ
今朝3羽が観察されましたが、シメは例年5月中旬まで見られており、今日の動きでこの先どうなるのかは分からず、もう少し追ってゆきます。

キバシリ
今週も園内及び旭山都市環境林での確かな観察情報はありませんでしたが、来週まで見られなければ次回からここでは取り上げません（また秋に）。

ミソサザイ
今週も観察情報はありましたが、先週ほどの頻度ではなくなりました。
また今週も旭山では珍しく囀りを聞く機会がありました。
ミソサザイ、旭山では例年5月上旬まで見られます。

コガラ
今週はコガラと思われる鳥の観察情報はありませんでした。

カケス（亜種ミヤマカケス）
本日園内での観察情報がありましたが、もしかするとここから近い藻岩山に住んでいる個体がいて、夏の間も稀に見られるようになるかもしれません。

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も園内での観察情報がありましたが、今年は例年ほど観察機会は多くないです。

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。

アカゲラ
観察機会は多いですが、昨日また4羽で集まっていたとの観察情報もあり、まだ最終的にパートナーが決まっていないのかもしれません。

コゲラ
観察機会は多いです。

ヤマゲラ
今週も園内での観察情報があり、鳴き声を聞くことは多いですが、まだひと月ほど園内で近くで見られる機会はあると思われます。

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

オオタカ
今週も観察情報がありました。

ハイタカ
今週も観察情報がありましたが、森の家の裏で8時から9時の間に見られた日が3日ありました。

ノスリ
今週も観察情報がありました。

トビ
今週も観察情報がありましたが、20日にはハシブトガラスに激しく追われて「ピーヒョロロー」と大きな声で鳴きながら逃げる個体がいました。

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

ゴジュウカラ（亜種シロハラゴジュウカラ）
けんかもそろそろ見られなくなりましたが、囀りを聞く機会は引き続き多いです。

シジュウカラ
地面に降りて巣材を探すようなしぐさを見ることが先週よりもさらに多くなってきました。

ハシブトガラ
園内で観察機会が多く、囀りを聞く機会も多いです。

ヤマガラ
園内でよく見られていますが、巣材とする何かの毛を運ぶ姿も見られました。

ヒガラ
園内で観察機会が多く、囀りを聞く機会も多いです。
写真は今朝撮影したものですが、冠羽が立っていない状態で写りました。

カワラヒワ
引き続き学びの森周辺で囀りを聞く機会が多いですが、昨日は10羽近くで集まっていたとの観察情報もありました。

ハクセキレイ
今週も園内での観察情報がありました。

ヒヨドリ
今週はいつもどこかから声が聞こえてくるくらいにはなりました。
写真はホバリングしながらシラカンバの樹液を飲んでいるところです。

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られます。

ハシボソガラス
展望台から第1駐車場にかけての辺りでよく見られていますが、今日は森の家の前に2羽で来て羽繕いをしていました。

ハシブトガラス
園内でよく見られています。
なお、今年も園内で営巣していますが、巣の場所が確定した際にはその下に注意喚起の看板を掲げます。

◎今週の夏鳥予想
先週は、メジロ、クロツグミ、ヤブサメが来る可能性があると書き、実際に見られました。
ここからの1週間（4月30日まで）は、オオルリ、コルリ、センダイムシクイが来る可能性があります。

◎野鳥以外の情報を2件

１．ニホンカナヘビ、2022年4月20日、園内で今年初めて観察されました。

2.　キタコブシ、2022年4月20日に森の家の前で開花しました。

次回は2022年4月30日土曜日に上げる予定です。

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。