旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年4月9日 土曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎4月24日(日曜日)の旭山野鳥観察会は募集定員に達しましたので受付締め切りとさせていただきました。
参加をご検討されていた皆様、あしからずご了承ください。
なお、5月は定例2回の他に早朝1回、平日2回、そして初心者の方対象2回の計7回の野鳥観察会を予定しております。
詳細は4月後半にご案内させていただきますので、もうしばらくお待ちください。
◎夏鳥渡来情報
キセキレイ
2022年4月5日、園内で今年初めて観察されました。
昨年は4月10日初認、昨年より5日早いです。
キセキレイはこの先、第2駐車場から道路沿いと時々つり橋周辺で見られるようになります。
トラツグミ
2022年4月6日、園内で今年初めて観察されました(鳴き声のみ)。
その日は小雨で、朝8時を過ぎても「ヒー」という囀りが聞こえてきていました。
トラツグミは夜に囀りを聞く機会はありますが、園内で姿はあまり見られません。
ルリビタキ
2022年4月7日、園内で今年初めて観察されました。
昨年は4月8日初認、1日遅れです。
今年は雪が残っている場所が多く、例年よく見られるつり橋周辺もまだ今日現在笹が立っておらず、園内の雪解けが早い場所で見られています。
ルリビタキは例年5月に入る頃まで見られ、特に4月25日前後によく見られます。
2022年 夏鳥初認日
キジバト 3月18日
イカル 3月23日
ヤマシギ 3月29日
モズ 3月31日
ホオジロ 4月4日
ベニマシコ 4月5日
トラツグミ 4月6日
ルリビタキ 4月7日
◎春の旅鳥渡来情報
ジョウビタキ
2022年4月4日、園内で今年初めて観察されました。
翌日にも観察されましたが、4月6日以降確かな観察情報がありません。
ジョウビタキは毎年少数が旭山を通過していますが、4月下旬の記録もあるため、まだ通過する可能性があります。
カシラダカ
2022年4月5日、園内で今年初めて観察されました。
観察された人の写真を見ると、雄の夏羽個体でした。
カシラダカは毎年春に何度か散発的に見られますが、すぐにいなくなります。
マミチャジナイ
2022年4月5日、園内で今年初めて観察されました。
マミチャジナイは毎年見られており、滞在期間も他の旅鳥よりは長く2週間程度見られますが、今年は例年より早くに来ました。
今年はいつまで見られるでしょうか。
2022年 春の旅鳥初認日
4月4日 ジョウビタキ
4月5日 カシラダカ
4月5日 マミチャジナイ
◎本日の旭山野鳥観察会
本日8時より旭山野鳥観察会を行いました。
観察会の間に確認された野鳥は以下の16種です(五十音順)
アカゲラ、イスカ、ウソ、カワラヒワ、ゴジュウカラ、
シジュウカラ、トビ、ハクセキレイ、ハシブトガラ、ハシブトガラス、
ハシボソガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ベニマシコ、マヒワ、
ヤマガラ
今日もイスカ出ましたが、上空を15羽前後で飛ぶ姿が見られただけでじっくりと観察はできませんでした。
ルリビタキは観察会の後に森の家の近くで見られたとの情報がありました。
今日は風が強いせいか鳥の出が悪く、じっくりと見られたのはトビくらいで、展望台周辺にホオジロもおらず、学びの森付近のカワラヒワも何度か鳴いているだけ、カラ類すら近くで見る機会はありませんでした。
自然が相手だとこういう日もある、ということで。
本日、観察会の時間以外に観察情報があった野鳥9種です(同)
オオアカゲラ、オオタカ、キクイタダキ、コゲラ、シマエナガ、
ツグミ、ミソサザイ、ヤマゲラ、ルリビタキ
◎今週のトピックス
イスカ
4月5日火曜日に7,8羽の群れで見られましたが、今日は数が増えて12,3羽の群れが見られました。
今回は旭山周辺に居ついているようで、ここ数日は毎日1度は見られています。
ただ、旭山では高い松のてっぺん付近にとまることがほとんどで、近くで見る機会はいまのところあまりありません。
イスカは例年5月上旬まで見られますが、今年はどうでしょうか。
マヒワ
今週20羽前後の群れの観察情報があり、数も観察機会も増えました。
ただし1,2羽で見られることもよくあります。
マヒワは例年5月上~中旬まで見られますが、この先要注目です。
アトリ
先週、市内で観察情報はあるものの旭山ではまだ確かな情報はないと書きましたが、今週は園内で何度か別の日に観察情報がありました。
アトリは旭山では春先は観察機会が若干増えますが、いても数羽程度でいつも見られるわけではありません。
例年5月上旬まで見られますが、今年はどうでしょうか。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も園内で見られてはいますが、出る時間も場所もまちまちです。
ただ、見られても1か所に長くいることはほぼなく、すぐに飛んで逃げていきます。
昨日と今日は午前中に1、2回森の家の周りに来ていて、4羽同時に見られたときもありました。
◎冬の鳥情報
ヒレンジャク、キレンジャク
今週はどちらも確かな観察情報はありませんでした。
ツグミ
今週も展望台から学びの森にかけての辺りで観察情報が多い一方、森の家の周りなど西側エリアではあまり見られていません。
ハチジョウツグミ
今週も観察情報がありましたが、まだ残っているようです。
シロハラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ウソ
今週も園内で観察されています。
ベニヒワ
この1週間も確かな観察情報はありませんでした。
シメ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、シメは5月中旬まで見られるのでまだこの先分かりません。
キクイタダキ
今週も観察情報はありますが少なく、相変わらずどこに行けばほぼ見られるという状況にもなっていません。
ただ、毎年ヤナギ類の花が咲くころにその花にキクイタダキが寄り付くので、この先まだ見る機会はあると思われます。
キバシリ
今週も園内及び旭山都市環境林での観察情報はありましたが、例年通りであればそろそろ旭山では見られなくなります。
ミソサザイ
先週は観察情報は少ないと書きましたが、一転して今週はよく見られるようになっています。
栗の木デッキからつり橋の間の沢を挟んだ両岸でよく見られます。
また今朝は旭山では珍しく囀りを聞くことができました。
コガラ
今週はコガラと思われる鳥の観察情報はありませんでした。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週は園内での観察情報がありましたが、情報が少なくなってきており、そろそろ見られなくなると思われます。
オジロワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
オオワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
これらワシ2種については、この先1週間で観察情報がなかった場合は来週から取り上げません(またこの秋に)。
◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も園内での観察情報がありました。
オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。
オオアカゲラは例年5月上旬まで旭山記念公園内で見られ、夏に一時見られなくなります。
アカゲラ
けんかはもう終わったようで静かになりました。
観察機会は多いです。
コゲラ
観察機会は多いです。
ヤマゲラ
今週は園内での観察情報がありましたが、遠くで鳴く声を聞くことはよくあります。
フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週も観察情報がありました。
ハイタカ
今週も観察情報がありました。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は毎日のように見られており、今日の野鳥観察会でも森の家前で目視で顔が分かるほど低い位置に飛んで来ました。
トビは例年春先は観察機会が多くなります。
ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ
今週は雄同士取っ組み合いの喧嘩をする場面が見られました。
そろそろ雌雄を決す時期にきているのかもしれません。
なお、雄同士であることは、その2羽が離れてそれぞれ囀りをしたことから判断しました。
囀りを聞く機会は多く、姿もよく見られ、近くでじっくり観察できる機会も多いです。
シジュウカラ
囀りを聞く機会は多く姿もよく見られています。
ハシブトガラ
園内で観察機会が多く、囀りを聞く機会も多いです。
ヤマガラ
園内でよく見られています。
ヒガラ
園内で観察機会が多く、囀りを聞く機会も多いです。
今日もミュンヘンの森に数羽で来ましたが、まだ群れで見られることもあります。
カワラヒワ
引き続き学びの森周辺で囀りを聞く機会が多く、森の家周辺でも声を聞くこともあります。
ハクセキレイ
園内での観察情報はありませんでした。
ヒヨドリ
今週はまあ普通に見られていますが、気にしてみればやはり少ないようにも感じられます。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られます。
ハシボソガラス
展望台から第1駐車場にかけての辺りでよく見られています。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
◎今週の夏鳥予想
例年通りであれば、次回この記事を上げるまでにウグイスとアオジが来ている可能性があり、今週はそれらに注目です。
ルリビタキも例年の流れであればこれから数が増えて観察機会が多くなりますが、今年はどうでしょうか。
次回は2022年4月15日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。