旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年12月11日 土曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◆旭山記念公園全面開放
旭山記念公園は11月19日(金曜日)より全面開放となり、それまで立入禁止となっていた西側エリアと学びの森周辺にも入ることができるようになります。
なお、トイレと栗の木デッキ付近の間のユニバーサル園路は現在擁壁工事中のため、トイレ側のとりつき部分に工事の柵を設置しており、一部通りにくくなっておりますので、通行にはご注意ください。
また、旭山都市環境林もすべて開放となりました。
◎旭山野鳥観察会
本日、旭山野鳥観察会を行いました。
観察会の間に確認された野鳥は以下の12種です(五十音順)
アカゲラ、ウソ、コゲラ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、
ハシブトガラ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、
ミソサザイ、ヤマガラ
相変わらず冬の鳥は少ないままです。
シマエナガは今日は観察会の間は出ませんでした。
ミソサザイが森の家西の沢辺りと風の丘辺りで声が聞かれましたが、姿は見られませんでした。
アカゲラが森の家の前に現れ、少しずつ木を移動しながら餌を探していましたが、その間遠くには逃げずに長く観察することができました。
カラ類は多く見られた方でした。
本日、観察会以外の時間に見られたのは以下の2種でした。
ツグミ、マヒワ
◎今週のトピックス
ツグミ
この1週間で2度ほど、ツグミ10羽前後が風の丘西側のカラマツ林床に降りていてこちらが近寄ると飛んで逃げるという光景を見ました。
ツグミは少し増えて遭遇する機会も増えて来ていますが、そのツグミが なぜそうしていたかは分かりません。
ツグミは寒波が来れば数が増えるかもしれません。
オジロワシ
この1週間で2日観察情報がありましたが、いずれも成鳥でした。
先日も書いたように、この冬はオジロワシが結構な頻度で来ているようで、特に10時を過ぎたら上空にも要注意です。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
この1週間も午前中に一度は出ていましたが、出ない日もあって、先月よりも森の家の周りに来る頻度が若干落ちているように感じられます。
それでも12月7日火曜日朝8時半過ぎには森の家裏のカラマツに来て、西側に移動しながら15分以上観察することができました。
また、この1週間は午後1時以降に学びの森からちびっこ広場にかけての辺りあるいは遊具広場の辺りでの観察情報が幾つか寄せられており、午後にも見られています。
シマエナガはこの野鳥情報とは別に週に一度情報を上げることにしましたので、そちらもご参照ください。
またシマエナガの動きを(すべてではないですが)半月ごとにマップにまとめて掲示板に貼り出しています、ご参考までに。
◎旅鳥、冬の鳥情報
ハチジョウツグミ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、まだ追ってゆきます。
キクイタダキ
今週も観察されており、昨日は噴水広場近くのトドマツにヒガラと一緒に来ていました。
ただ、ヒガラと一緒にいると、「ツー」という声がヒガラと似ていて一瞬混同してしまいますが、キクイタダキの方が声が小さくてか弱い感じがするのがポイントです。
ウソ
園内でときどき鳴き声は聞こえてきており、今日も聞こえてきましたが、まだ近くで見られたという観察情報はありません。
ベニヒワ
この1週間も確かな観察情報はありませんでした。
マヒワ
今日も森の家付近で声を聞きましたが、観察頻度は相変わらず低いままです。
シメ
今週もちらほらと園内での観察情報があった程度、というよりほとんどありませんでした。
シメについてはここ10年15年の間で今年は最も見る機会が少ない、というくらいになっています。
カケス
今週は確かな観察情報はありませんでした。
キバシリ
今日も森の家の周りや旭山都市環境林で声を聞いたり姿が見られたりしていました。
ミソサザイ
先週はその2週間前に比べると観察頻度が若干落ちているように感じられると書きましたが、それは一時的なものだったようで、今週は声を聞くことが多く、今日も観察会の間に3、4回声を聞きました。
森の家西側と南側の笹の斜面で声を聞くことが多く、ときどき姿が見られます。
コガラ
今週はそれらしき個体の観察情報はありませんでした。
◎留鳥その他情報
クマゲラ
12月5日日曜日、久しぶりに園内森の家の周りに来て近くで観察できました。
写真はその時のもので、この写真では分かりにくいですが雌、桜の木にとまってすぐに少し離れたところに移動しました。
藻岩山から都市環境林にかけての辺りから声が聞こえてくることはしばしばありました。
オオアカゲラ
この1週間も雌がよく見られていますが、今冬は例年より雄の観察情報が多いと感じています。
アカゲラ
森の家の周りにおそらく同一と思われる警戒心の薄い雄の個体がよく来ていて、今日も先述のように観察会でじっくりと観察できました。
また今日は同時にもう1羽もいました。
やはり声をあまり出さずに餌を探しているので、木をつつく音やつついてはがれた樹皮が笹に落ちるかすかな音で気づいて探すと見られることがあります。

コゲラ
園内でよく見られ、「ギーィキッキッキッ」という声を聞くことも多いです。
ヤマゲラ
この1週間は確かな観察情報はありませんでしたが、そろそろ見られる機会が増えてきてもいい頃です。
フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週も観察情報がありました。
ハイタカ
今週も観察情報がありました。
ノスリ
今週は観察情報はありませんでした。
トビ
今週も観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。
モズ
つり橋付近での観察情報がありましたが、ここ数年12月から1月にその辺りでの観察情報が多くなっています。
ゴジュウカラ
森の家の周りによく来ています。
シジュウカラ
観察機会は多いです。
ハシブトガラ
園内でよく見られています。
ヤマガラ
園内でよく見られています。
ヒガラ
カラマツ林や常緑の松によく来ています。
カワラヒワ
今週はまだ園内で声が聞かれていました。
ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ヒヨドリ
数羽が園内でよく見られています。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。
ハシボソガラス
森の家の周りに来ている1羽はまだ来ていて、今朝もいましたが、写真がその個体で、顔の羽が乱れた感じに見えるのが特徴です。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
次回は2021年は12月17金曜日、もしくは19日日曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。