毎週アップしている旭山記念公園野鳥情報です。
2019年12月14日土曜日、ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
本日の野鳥観察会
2019年12月14日8時より「野鳥観察会」を行いました。
開始前は小雪が舞っていましたが、観察会までには上がり、鳥もよく見られました。
本日確認された鳥のリストです(順不同)
ハシブトガラス、シメ、ベニヒワ、キバシリ、シマエナガ、
ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ツグミ、
キクイタダキ、ミソサザイ、ヒヨドリ、ヒレンジャク、クマゲラ、
アカゲラ、コゲラ、ヤマゲラ・・・18種
クマゲラ、開始早々に藻岩山から「プルプル」と鳴きながら飛んで来て、森の家の近くに降りたのを確認。
その場所にいくと目線の高さで木をつついて餌をとる雄1羽を発見。
じっくりと10分以上観察できましたが、その後飛んで少し移動し栗の木デッキのクリにとまってまた餌をとり、さらに10分以上観察できました。
シマエナガ、クマゲラを観察している時に近くで鳴き声が聞こえ、探すと数羽がカラマツで餌をとっていました。
10分くらいかけて西に移動し、カラマツ林でいったん遠くなり、他のカラ類を観察しました。
すると10分くらいでまた風の丘近くのカラマツ林に現れ、高くてあまり近くはなかったですが、じっくりと観察はできました。
ヤマゲラも今日は散策路脇の木の低い位置に来て肉眼でも観察できました。
アカゲラとコゲラも出て、これでオオアカゲラが出れば5種類勢揃いでしたが、残念ながらオオアカゲラは今日は観察できず(昨日は園内にいました)。
ツグミとシメがポプラの木によく来ていました。
ヒレンジャクと思われる20羽ほどのレンジャクの群れが飛んで来て、中にキレンジャクもいた可能性もありますが、確認はできなかったのでリストには含めていません。
キクイタダキはカラ類混群に1羽、キバシリはポートランドの森周辺で2回声を聞きました。
今日はクマゲラとヤマゲラがじっくりと観察できました。
次回の野鳥観察会は1月11日(土曜日)8時からになります。
今週のトピックス
クマゲラ
今朝の観察会でも出ましたが、週に何度かは園内に来て近い位置で見られています。
ただ、いつもいいますが、今日来たから明日も、というわけにはゆかないのがクマゲラです。
藻岩山からは毎日声が聞こえてきています。
ヤマゲラ
こちらも今朝の観察会でも出ましたが、最近、西側エリア内で近くで見たという情報が多く上がっています。
また昨日は藻岩山方面から2羽が同時に鳴いている声が聞こえてきました。
ヤマゲラも観察機会が増えてきました。
アカハラ
昨日12月13日、つり橋周辺にアカハラ雄1羽がいました。
顔が黒褐色で白い部分がなく、マミチャジナイではなくアカハラと判断しました。
アカハラは本来10月中頃までに南に渡っていなくなりますが、残っていたか、或いはもっと北から来た個体でしょうか、いずれにせよ12月にアカハラを観察したのは旭山では初めてです。
キバシリ
今年は西側エリアに1時間いるとほぼ必ず「シリリー」という声を聞くくらいよく出ています。
ただ、幹を動きながら餌を探すキバシリは目につきにくく、姿を探すのが意外と難しいこともあります。
写真は、今週、運良く撮れたものです。
冬の鳥情報
ヒレンジャク、キレンジャク
今朝の観察会でも20羽以上が観察されましたが、まだ滞在しています。
この1週間ではキレンジャクがいた日もありましたが、キレンジャクはいついなくなるか、逆にずっと滞在するかはわかりません。
ヒレンジャクは例年通りであれば1月上旬から中旬までいます。
ツグミ
今日の観察会では、数羽が「キキーッ」と鳴きながら頻繁に移動する姿がよく観察されました。
栗の木デッキのクリやその周りでも餌をとっていて、その時だけ低い位置に来ましたが、基本的には高い木の高い位置にいることが多いです。
シメ
今日も園内で常に「チッ」「シーッ」という声が聞こえ、姿も見られましたがやはりほとんどは高い木で見られました。
ウソ
今朝の観察会では出ませんでしたが、声を聞く機会は比較的多いです。
ベニヒワ
先週の記事で日曜日に補足しましたが、今朝の観察会でも飛んでいるところが1回だけ観察されました。
マヒワ
数日前の8時頃に20羽以上の群れで来ましたが、マヒワは今年は時々現れるくらいです。
イスカ
まだ1個体だけ飛んでいることがありますが、近くではなかなか見られません。
カワラヒワ
この1週間は旭山での観察情報はありませんでした。
キクイタダキ
今朝はカラマツ林で見られましたが、つり橋右岸のトドマツとヨーロッパトウヒに来ることが多く、昨年よく出た風の丘近くのトウヒにも来ます。
ミソサザイ
今日も風の丘西側、つり橋左岸側で「ジッ ジッ」という声が聞かれ、低く飛ぶ姿が1俊見られましたが、まだ園内に滞在しています。
留鳥情報
オオアカゲラ
昨日、つり橋すぐ脇の木で15分以上餌をとる姿が観察されましたが、雌の個体を園内で見られる機会が多くなってきています。
アカゲラ
よく見られています。
写真は12月9日に撮影されたものです。
コゲラ
園内でよく見られています。
オオタカ
この1週間は10時過ぎに何度か観察されましたが、昨日は肉眼では見えないほど高い空を飛んでいるところをたまたま双眼鏡で発見したりと、旭山にも毎日のように来ている可能性が高そうです。
ハイタカ
園内で時々観察されています。
ノスリ
12月10日、カラス数羽に追われたノスリが第1駐車場に現れました。
ノスリは冬の間も見られる可能性が高そうです。
シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、
園内でよく見られています。
ハシブトガラは今日も囀りが聞かれましたが、囀りが本格化しつつあります。
写真はハシブトガラです。
ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。
ただ、スズメは、近くの住宅街にはいますが、園内ではほとんど見なくなりました。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も森の家の周りや風の丘付近でよく見られています。
今朝の観察会では、8時30分頃栗の木デッキ西側で声を聞き、少しずつ西に流れてカラマツ林の中に入り、少ししてまた風の丘西側のカラマツに現れました。
この1週間では、双子沢川から巨木の谷を横切って西側に移動するルートが2回観察されましたが、このところ双子沢川からカラマツ林の間によく出ています。
一方で森の家の周り特に南側はあまり来なくなりました。
ただ、今後はまたルートが変わるかもしれず、わかりません。
写真は12月9日に巨木の谷付近で撮影したものです。
尾羽のないシマエナガ
2019年6月30日、栗の木デッキ付近で尾羽のないシマエナガを撮影しました。
写真がそれです。
顔が黒っぽいこの個体は幼鳥と思われますが、羽の抜け変わりで落ちたものではなく、尾羽がなくなってしまった可能性が考えられました。
その後ずっと観察されていなかったのですが、12月9日、遊具広場付近に来た群れの1羽が尾羽がない個体でした。
下の写真がそれです。
6月のものと同一個体と断定できるものではないですが、もし同一個体だとすれば、尾羽がなくても生きてはゆけるのではないか、と考えられます。
ただ、この先はどうかわかりません。
もし園内で尾羽のないシマエナガを見た方がいらっしゃれば、ぜひ森の家まで情報をお寄せください。
また、シマエナガの詳しい情報につきましては、森の家までおたずねください。
カケスは今週も観察情報はありませんでした。
この冬は来ないのでしょうかね・・・
次回は12月20日か22日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。