毎週お送りしている旭山記念公園野鳥情報です。
2018年2月3日(土)、ここ最近の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
なお、この野鳥情報は、旭山で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎今週のシマエナガ情報
今週は今日も含め毎日目撃情報がありましたが、すべて2~3羽の群れのものでした。
10羽以上の群れ、もう見られないわけではないですが、1月中旬までのように10羽以上の群れに当たることは少なくなり、一方で2~3羽での行動が観察されることが多くなってきました(2~3羽が他のカラ類と混群をなしている場合も含めて)。
観察される場所はやはり森の家周辺が多いです。
この先1週間もまだ観察機会は多いものと思われます。
シマエナガの情報は森の家までお越しください。
外の掲示板には1週間のシマエナガの動向をまとめて毎週更新している「シマエナガ出没情報マップ」を掲出しています。
また、シマエナガ観察のこつをまとめた「旭山のシマエナガ」A4横二つ折り文書も無料で配布しております。
◎トピックス
・クマゲラ
本日2月3日、森の家と風の丘のカラマツで採餌する雌の個体1羽が見られました。
このカラマツには冬の間クマゲラがよく来ますが、今年もこの辺りで見られることが増えてきており、この先も4月になるまではここに来ることが多くなるかもしれません。
藻岩山から鳴き声が聞こえてくることも今週は何度かありました。
・キクイタダキ
今週は噴水近くの作業員詰め所周りの松によく来ていました。
すぐ近くの枝に来ることもあり、作業員詰め所周りの松はキクイタダキの観察にはいい場所です。
ただしキクイタダキは午前が活動が活発な傾向が見られるので、観察は午前の方がいいと思われます。
・フクロウ
2月2日(金)17時半頃、森の家西側の藻岩山の尾根からフクロウの声が聞こえてきました。
姿は昨日今日で確認していません。
例年2月から3月にかけての頃は旭山記念公園と周辺で日の入り後にフクロウの声を聞くことが時々あります。
◎冬期間見られる鳥情報
・ツグミ
数羽が園内にいて声がよく聞こえてきますが、住宅街や道路脇の街路樹にも今年はよく来ているようです。
・マヒワ
先週までは7、8羽の群れでしたが、今週は森の家裏のカラマツに来た15羽ほどの群れが確認されました。
鳴き声はよく聞かれます。
・ウソ
今週も声を聞くことはよくあったものの、近くで目視できることは少なかったです。
・シメ
第1駐車場周辺で比較的よく見られます。
・カケス(亜種ミヤマカケス)
この冬は2羽が園内にいついており、つり橋周辺でよく見られます。
しかし今年いる個体はなぜか「ジェイ」と大きな声で鳴くことが少なく、そのため近くにいないと気づかないことがあります。
近くにいれば「ピュー」といった感じの弱い鳴き声が聞こえることもあり、特に針葉樹によく来ているので針葉樹のある場所を通る時は注意してみると観察できることがあります。
写真はつり橋右岸側にあるトドマツで撮影したカケスです。
・キレンジャク、ヒレンジャク
この1週間は観察情報はありませんでした。
・ミソサザイ
今週も情報がありませんでした。
◎留鳥情報
・ヤマゲラ
今週も園内で声を聞く機会が多く、森の家近くでは姿も見られました。
・アカゲラ
園内西側エリアでよく見られます。
まだ繁殖活動は本格化していないようで、1羽だけで見ることがほとんどですが、2月後半になると雌をめぐって雄同士で追いかけあったりといった行動が見られるようになります。
・オオアカゲラ
今週は何度か目撃情報がありましたが、すべて雄の個体で、その個体が公園とその周辺にいついているものと思われます。
ノスリ
本日2月3日、ほぼ3週間振りに姿を確認しました。
出現場所は以前と同じく第1駐車場と第2駐車場の間の道路の上空で、下にいたカラ類混群が「ツーツーツー」と甲高い声で警戒音を出し合っていました。
ハクセキレイ
今週も噴水広場から下(東)の方で声が時折聞かれました。
・シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、コゲラ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
よく見られます。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られるよう願っております。