– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山記念公園50年のあゆみ

旭山記念公園は、1970(昭和45)年に開園し、2020(令和元)年に50周年を迎えました。公園になる前は牧場や温泉として利用された時期もあります。そういった歴史を、過去の写真とともにご紹介します。

1897(明治30)年頃
開墾が進められ、炭焼きのための伐採のほか、野菜の栽培などが行なわれていました。
当時は吉野國太郎氏が所有していたため、吉野山と呼ばれていたそうです。

大正時代には付近の粘土や沢水、林内の樹木を薪として利用して「札幌焼」という陶器が生産されていました。
今も旭山記念公園の出入口ゲート近くに「札幌焼窯跡」が保存され、「さっぽろ・ふるさと文化百選」に選定されています。

1922(大正11)年
吉野牧場としての利用が終わりました。

1924(大正13)年
札幌温泉土地株式会社による「札幌温泉」が開業しました。
温泉の湯は定山渓からコンクリート管を延々とつなげて輸送したそうです。

1929(昭和4)年

札幌温泉電気軌道による路面電車が開業しました。
大通西23丁目から札幌温泉まで2㎞弱の路面電車が走っていましたが、温泉廃業を受けて1933(昭和8)年に廃線となりました。

1930(昭和5)年
「札幌温泉」が廃業し、北海道拓殖銀行(以下、拓銀)が土地を取得しました。

1946(昭和21)年
拓銀が札幌市に土地を寄附しました。

1947(昭和22)年
スキー場としての利用が始まりました。当時は温泉山スキー場と呼ばれていました。

1966(昭和41)年
札幌創建100年を記念し、「旭山記念公園」の造成が開始されました。

1967(昭和42)年から1972(昭和47)年まで
市民記念植樹が行なわれました。6年間に5,547本が植樹されました。

1970(昭和45)年
旭山記念公園が開園しました。

【開園当初に発行されたパンフレット】

パンフレット(開園当時のもの)➀

パンフレット(開園当時のもの)②

現在「森の家」がある場所は遊具コーナーが、また段上テラス近くには中国式の四阿がありましたが、どちらも2004年から始まる再整備工事の際に撤去されています。

 

開園した1970年から1977年までの公園の状況を写真でご紹介します。

【開園当時の展望広場と札幌市内の眺め】※札幌市公文書館所蔵

1970年旭山記念公園展望広場と札幌市内

【1972年6月、札幌市内の眺め】※札幌市公文書館所蔵
中央から少し右寄りにテレビ塔が見えます。

1972年6月旭山記念公園から市内遠望

【1977年2月、市民記念植樹「記念樹の森」】※札幌市公文書館所蔵
現在の段上テラス南側の斜面と思われます。奥に展望広場がかすかに見えます。

1977年2月旭山記念公園記念樹の森

【1977年2月、吊り橋付近】※札幌市公文書館所蔵
現在と比べて樹木がまばらです。市民記念植樹の苗木が等間隔で植えられています。

1977年2月旭山記念公園吊橋

【1977年2月、展望広場からの眺め】※札幌市公文書館所蔵

1977年2月旭山記念公園展望場

【1977年冬、散策路】※札幌市公文書館所蔵
現在のちびっこ広場の出入口から斜面側方向を撮影したと思われます。
トイレの前に「札幌周辺自然歩道」の看板があり、スキー利用者でにぎわっています。

1977年旭山記念公園散策路

【1978(昭和53)年4月、展望広場の貯水地造成工事と思われる様子】※札幌市公文書館所蔵

1978年4月旭山記念公園貯水工事

1980(昭和55)年12月10日
リバティライオンズクラブからリバティベル(時計塔)が寄贈されました。

1988(昭和63)年7月16日
第1回さっぽろ旭山音楽祭が開催されました。
※「さっぽろ旭山うた祭りの会」主催行事。2018年から「札幌コンサートホール Kitara」に会場を変更して開催。

1995(平成7)年5月28日
【展望広場と札幌市内の眺め】※札幌市公文書館所蔵

1995年5月28日旭山記念公園の展望

2001(平成13)年
公園開設から30年が経ち、施設の老朽化や園路の急な傾斜などの問題、また市民ニーズの変化に応えるため、札幌市による旭山記念公園再整備事業が開始されました。
基本設計のための自然環境調査や利用実態調査が行われるとともに、
市民参加による再整備という観点から、
2002年から2005年にかけて、シンポジウムやワークショップが定期的に開催されました。

【2002(平成14)年5月22日 第1回ワークショップの様子】
2002年5月22日第1回ワークショップの様子➀

【2002(平成14)年6月5日 第2回ワークショップの様子】
2002年6月5日第2回ワークショップの様子

市民参加のきっかけづくりとして自然観察会も開催されました。
【2002(平成14)年5月28日 自然観察会の様子】
2002年5月28日春の自然観察会の様子➀

2002年5月28日春の自然観察会の様子②

2002(平成14)年5月
展望広場にプロジェクトハウスが設置され、来園者の休憩スペースとして、
また、シンポジウムやワークショップでの検討結果を一般に公開し、
利用者の意見や提案を募集するとともに、
ワークショップを契機に発足した市民団体の拠点としても活用されました。

【2002(平成14)年7月 プロジェクトハウスの様子】
2002年7月29日プロジェクトハウスの様子

【人道橋側からの様子】
2002年7月31日人道橋とプロジェクトハウスの様子

2004(平成16)年から2009(平成21)年まで
再整備工事が行なわれました。

【2004(平成16)年10月 第1回森のフェスティバルの準備中の様子】
市民団体(旭山森と人の会、旭山公園キッズなど)により開催された、
「第1回森のフェスティバル」開催時の写真です。
2004年第1回森のフェスティバル

2004(平成16)年12月16日
ワークショップをきっかけに誕生し、旭山記念公園を利活用する市民団体が集まり、
市民による公園運営を行うための会「旭山記念公園運営協議会」の第1回準備会が開催されました。
準備会以降の運営会議や事務局会議も含め、2006年までに20回ほど集まり、
協議会のことや公園の運営・利活用などについて話し合われました。
会議は主要団体の「旭山森と人の会」、「旭山公園キッズ」、「藻岩山きのこ観察会」のほか、公園設置者の札幌市関係部署、造園・設計会社、
近隣の町内会、北大教育学部の学生など、様々な関係者により行なわれました。

【2005年に開催された野鳥観察会の様子】
現在の森の家前の三叉路付近と思われる写真です。
再整備工事中も、公園は利活用されていました。
2005年野鳥観察会の様子(現在の森の家付近)

森の家ができる前は遊具コーナーでした。
【2002(平成14)年8月 遊具コーナーの様子】
2002年8月3日旧遊具コーナー(ザイルクライミング)

2006(平成18)年4月26日
「旭山記念公園市民活動協議会(以下、市民協議会)」が発足し、第1回総会が行なわれました。
また、来園者の利用のほか活動拠点ともなる「森の家」が完成し、
展望広場のプロジェクトハウスから引越しを行いました。引越し後、プロジェクトハウスは撤去されました。

【引っ越し作業の様子】
2006年4月プロジェクトハウス引越1

2006年4月プロジェクトハウス引越2

【2006年 完成当時の森の家付近の様子】
2006年森の家付近

【館内を内覧する様子】
2006年1月森の家内覧の様子

2009(平成21)年
再整備が終了しリニューアルオープンしました。

【再整備前の駐車場 2002年7月】
2002年7月30日駐車場の様子

【再整備後の駐車場 2006年】
崖側に拡張され、駐車台数が増えました。
2006年4月駐車場付近

【再整備前の噴水広場周辺 2002年8月】
2002年8月4日噴水遠景

【再整備後の噴水広場周辺】
2016年噴水広場

2009(平成21)年4月29日
レストハウスがオープンしました。
それまでは、現在の駐輪場がある辺りに建物が設置され、
軽食などのテイクアウト販売が行なわれていました。
【当時の売店の様子 2002年8月】
2002年8月4日売店の様子

【現在のレストハウス】
2018年レストハウス

2013(平成25)年
指定管理者制度が導入され、指定管理者が公募された結果、
(公財)札幌市公園緑化協会、(株)岩本石庭、(株)北海道造園コンサルタントの3社による共同体、
「旭山記念公園みどりコンソーシアム」が札幌市の選定を受けて管理運営する形態に移行しました。
森の家は市民協議会と指定管理者が協働で管理することになりました。

2016(平成28)年
市民団体「旭山自然調査隊」が結成され市民協議会に登録されました。
市民協議会に登録する団体は、
「旭山公園キッズ」、「旭山森と人の会」、「札幌太陽中央子ども劇場」、「札幌まるやま自然学校」、「旭山自然調査隊」の5団体になりました。

2020(令和2)年
開園から50周年を迎えました。