旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林でその時に見られる花や虫を、毎週、写真で紹介します。
2020年6月28日
今週は虫から。
エゾコマルハナバチ雄
鮮やかなレモンイエローの雄の個体は、この時期だけしか見られません。
もう1枚。
マルハナバチはめったなことでは人を刺しません。
また、マルハナバチを「クマンバチ(クマバチ)」と呼ぶ方もいらっしゃるようですが、それはまた別の種です(クマンバチは人を刺します)。
コチャバネセセリ
セセリチョウの仲間も見られるようになってきました。
この1週間は曇りか雨がちの日が続き、虫の動きは活発ではありませんでした。
昨日今日で観察された主な昆虫リスト
モイワサナエ、ニホンカワトンボ、エゾハルゼミ、アオゴミムシ、ヒラタシデムシ、
クロヒカゲ、ヤマキマダラヒカゲ、コチャバネセセリ、エゾオオマルハナバチ、エゾコマルハナバチ、
セイヨウオオマルハナバチ、モンスズメバチ
エゾハルゼミはまだ鳴いていますが、そろそろ声が聞かれなくなります。

雨がちということで、カタツムリ=マイマイは多く見られました。
これら2枚はエゾマイマイ、他に貝が赤茶色のタイプもいます。
サッポロマイマイ
エゾマイマイより小さく、殻は大きく盛り上がってはおらず、頭(目と殻の間)の中央に黒い筋があるのが識別ポイントです。
続いて花、自生種、植栽、外来種まとめて。
ハシドイ
「ジャパニーズ・ライラック」、ハシドイ自体は自生種で野山にもありますが、これは植栽の木、今年はふんだんに花が咲きました。
先ほどのエゾコマルハナバチ2枚目の写真の花もハシドイです。
サルナシ(コクワ)
このつるも雄花ばかりで、実のなる両性花はなかなか見つかりません。
昨日今日確認した主な自生種の花
オオハナウド、チシマアザミ、エゾアカバナ、ヒメヘビイチゴ、ツルアジサイ、
サルナシ、ハシドイ、ハマナス
夏を前に、今は花が少ない時期です。
ヒメジョオン
咲き始めました。
外来種ですが、人が行き来する場所であれば山の中でも見られる、もはや自生種のような顔をした花です。
ルピナス
展望台西側のルピナスもだいぶ花が落ちてきて、「さや」、豆状の種子ができてきています。
ムラサキツメクサ
アカツメクサとも。
1枚目のエゾコマルハナバチ雄の写真の花もこれです。
昨日今日確認した主な外来種の花
ヒメジョオン、ブタナ、コウリンタンポポ、フランスギク、ヘラオオバコ、
シロツメクサ、ムラサキツメクサ、ルピナス
キバナコウリンタンポポの花はほぼ終わりました。
今回は花以外の植物の写真も何枚か。

マタタビの白い葉。
つり橋左岸下流側にあるものが目立ち、他に園内に数か所あります。
花はまだ確認できていません。

ヤマグワの実が黒く熟してきました。
メジロやシジュウカラそしてヒヨドリが食べに来ます。
エゾヘビイチゴの実も赤くなってきました。
小さいけど立派にイチゴの形をしています。

最後は今日撮影したアオジ雄、つり橋から見下ろす木で囀りしていました。
今週は天気がよくなり、虫がたくさん出てくるといいのですが。