– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山記念公園野鳥情報2020年4月25日(土曜日)

 

 

旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年4月25日土曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

コロナウィルス感染症拡大防止対策として、森の家も現在閉館となっておりますが(金土日のトイレ利用は可)、野鳥のようすについては、継続的な情報として今後も記事を上げさせていただきます。

 

 

◎夏鳥到来情報
メジロ
2020年4月21日、メジロを今年初認。
昨年の初認日は4月19日、今年は2日遅れです。
今日は柳の花に寄って来ていました。

 

クロツグミ
2020年4月24日、クロツグミを旭山で今年初認。
昨年の初認日は4月24日、今年も同じ日でした。
まだ囀りはあまり聞かれていないですが、5月に入ると盛んに鳴き出すものと思われます。

 

※例年4月22日頃にその年初めて見るヤブサメ、今年はまだ4月25日11時時点で確認していません。
もう来るはずですが。

【2020年4月26日 追加情報】
ヤブサメ
2020年4月26日、ヤブサメ今年初認。
ついに来ました。
昨年は4月18日初認、今年は8日遅れて来ました。
囀りはまだ本格化していないですが、数日すると至る所から聞こえてくるようになります。

 

来週はセンダイムシクイ、コルリ、早ければオオルリがやって来る可能性があります。
旭山を通過するだけの鳥では、ビンズイ、コマドリ、エゾムシクイなどもそろそろ来ます。

 

 

【2020年4月26日 追加情報】

◎旅鳥情報
カシラダカ
書き落としていましたが、4月20日、カシラダカ雄夏羽個体を1羽が園内で観察されました。
雄夏羽個体が見られるのは珍しいです。
なお、それ以降カシラダカの情報はありませんが、まだ現れる可能性はあります。

 

シロハラ
4月25日、園内でシロハラを観察したとの情報がありました。
シロハラ、春は4月中旬から5月上旬まで一度もしくは何度か通過で見られますが、春は滞在期間が1日から3日程度で短いです。

 

 

 

◎今週のトピックス
ルリビタキ
ここ2、3日、観察情報が多くなっています。
例年通りだとこの先1週間はまだ見られると思います。

 

キクイタダキ
ちょうど1週間前につり橋周辺で20羽が見られましたが、その後も今日まで園内でよく見られています。
1か所に20羽ということはないですが、園内を歩いているとあちこちで2、3羽見かけます。
この状態がいつまで続くでしょうか。
例年であれば5月に入るとキクイタダキは旭山では見られなくなります。
写真は、バッコヤナギの花に寄って来たキクイタダキ。
胸にバッコヤナギの花粉がついて黄色くなっています。

キクイタダキ2020年4月25日

 

マヒワ
4月23日、マヒワ50羽前後の群れが旭山で見られました。
園内のシラカンバの花をめぐって転々と移動し、何か所かで比較的低い位置でじっくりと観察することができました。
翌4月24日は、数は減って20羽ぐらいの群れが見られ、本日4月25日は数羽が見られただけでした。
大群は移動したのでしょうか。
マヒワは旭山では5月中旬まで見られる年もあります。

【2020年4月25日 追加補足】
本日15時過ぎ、森の家近くでマヒワ20羽程の群れを観察しました。

 

コガラ
園内で観察されていますが、つがいでいるようで、もしかすると園内で繁殖するかもしれません。
コガラは今のところ旭山で繁殖したという確かな情報がなく、今後動向要注目です。

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は園内あちこちで時々見られるという程度ですが、森の家裏に出ることが多いです。
写真は森の家の裏で撮影したものです。

シマエナガ2020年4月25日

 

 

 

◎夏鳥情報
ウグイス
園内数か所でよく鳴き声が聞かれていますが、気温が低い日はあまり鳴かない傾向にあります。

 

アオジ
一昨日あたりから囀りを聞くことが多くなってきました。
森の家の周りをはじめ、笹薮の中で「チッ」と鳴きながら採餌する姿も見られます。
写真はつり橋左岸側で撮影した雄の個体です。

アオジ雄2020年4月25日

 

ホオジロ
展望台周辺で囀りをしていて、時々風の丘辺りまで声が聞こえてきます。
地面で採餌する姿もよく見かけます。

 

キセキレイ
第2駐車場から森の家周辺で時々見られ、2羽いることもあります。

 

トラツグミ
今週も観察情報はなく、夜の囀りもまだ聞いていません。

 

ベニマシコ
まだ園内で時々観察されています。

 

カワラヒワ
園内で囀りがよく聞かれ、姿もよく見られます。

 

モズ
今週は巨木の谷で2羽同時に観察されましたが、園内でときどき観察されています。

 

キジバト
鳴き声がよく聞かれています。

 

ヤマシギ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

冬の鳥情報
イスカ
4月20日に数羽が上空を飛んでいましたが、それ以降確かな観察情報はありません。

 

シメ
4月22、23日に20羽前後の群れが園内で見られましたが、昨日、今日は単独もしくは2羽でした。
シメは、旭山では5月中旬に見られなくなります。

 

ウソ
今朝もまだ園内で声が聞こえていました。
まだもう少し見られるかもしれません。

 

ミヤマホオジロ
今週は観察情報はありませんでした。

 

ツグミ
4月22日には数羽が園内にいましたが、そろそろいなくなる頃です。

 

ミソサザイ
今週はまだ沢沿いでときおり観察されていました。
ミソサザイも5月上旬には旭山では見られなくなります。

 

キバシリ
今週は確かな観察情報がありませんでした。
そろそろ見られなくなる頃です。

 

ヒレンジャク、キレンジャク
この1週間も園内での観察情報はありませんでした。
春の北への渡りで見られる可能性はまだあります。

 

 

◎留鳥情報
クマゲラ
この1週間も園内でしばしば観察されています。

 

オオアカゲラ
今週は観察情報はありませんでした。

 

アカゲラ
園内でよく見られています。
「キャッキャッキャッ」という繁殖期だけに聞かれる声はそろそろ聞く機会が少なくなってきました。
つがいの相手がそろそろ決まったのかもしれません。
また、雄と雌のドラミングによる「コール&レスポンス」はまだ聞くことができます。
「コール&レスポンス」は、少し離れた場所で、2羽が交代で2秒くらいずつドラミングを繰り返すものです。

 

コゲラ
園内でよく見られています。

 

ヤマゲラ
まだしばしば見られ、園内の近くで観察する機会もあり、声は聞くことが多いです。

 

オオタカ
4月23日、マヒワ50羽以上の群れの上空にオオタカが飛んで来ました。
オオタカを確認したマヒワはいっせいに飛び立ちましたが、オオタカが低く降りて襲っては来ないことが分かると、元のシラカンバに戻って採餌を続けていました。
そのほかにも観察情報はいくつかありました。

 

ハイタカ
今週も幾つか観察情報がありました。

 

ノスリ
今週は観察情報はありませんでした(だからといって出ていないとは限りません)。

 

トビ
今週は観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ
園内でよく見られており、囀りを聞く機会も多いです。
写真はヤマガラ、昨年もこの時期、オノエヤナギの花に寄って来ていました。

ヤマガラ2020年4月25日

 

ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。
写真はハシブトガラスです。

ハシブトガラス2020年4月25日

 

 

 

◎かたつむり(マイマイ)
園内でもかたつむりが見られるようになってきました。
写真上から、エゾマイマイ茶色型、エゾマイマイ渦巻型、サッポロマイマイです。

エゾマイマイ茶2020年4月25日

 

エゾマイマイ渦巻2020年4月25日

 

サッポロマイマイ2020年4月25日

 

 

次回は5月2日に上げる予定です。