旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年3月28日土曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
コロナウィルス感染症拡大防止対策として、森の家も現在閉館となっておりますが(金土日のトイレ利用は可)、野鳥のようすについては、継続的な情報として今後も記事を上げさせていただきます。
夏鳥到来情報
キジバト
本日3月28日、キジバトの観察情報がありました。
今年初認ですが、キジバトは2019年、2018年ともに3月24日がその年初認、今年は4日ほど遅いです。
モズ
3月26日、モズが栗の木デッキ付近で観察されました。
モズは夏鳥としては毎年3月下旬にやって来ますが、今年は冬の間も何度か観察されており、3月26日を初認としてよいのかどうか迷うところです。
今日も同じく栗の木デッキ辺りにいました。
【2020年3月29日 追加】
ヤマシギ
本日3月29日、ヤマシギを園内で今年初認。
昨年の初認日は4月3日、5日ほど早く観察されました。
この先、土が出ている場所や笹薮を通ると、急に勢い良いく飛び立って人を驚かせるヤマシギの姿がしばしば観察されるでしょう。
今週のトピックス
アトリ
今週はアトリの観察情報もありました。
アトリは旭山では冬の間に散発的に1羽から数羽が見られるだけですが、春先に見られる機会が増える傾向にあり、ゴールデンウイーク頃まで見られます。
ヤマゲラ
本日3月28日、森の家の裏にあるカラマツでヤマゲラが見られました。
「ピョッピョッピョッ」という声が辺りで聞こえた後、そのカラマツに飛んで来て近くで観察できました。
その個体は雄でしたが、見ているともう1羽、雌もいることが分かりました。
雌は雄が飛んで来る前から声を出さずにそこにいたようです。
10分ほどで、まずは雄が南に向かって飛び、すぐに雌が後に続きました。
ヤマゲラはまだひと月ほど見られる機会が多くあると思われます。
写真は上がその時の雄、下が雌です。
オオハクチョウ
3月26日、旭山上空ではないですが、旭山からオオハクチョウの編隊飛行を見ることができました。
20羽ほど、「コォー コォー」と甲高い声で鳴きながら西の方へ飛んで行きました。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
3月27日、つり橋下流側にシマエナガが2羽、餌をとりながら少しずつ上流側に移動していました。
つり橋を飛び越え、さらに上流向かって少しずつ移動、雪の上や雪が解けた地面に降りて餌をとったり、2羽で鳴き交わしたり、15分ほどで声が聞こえなくなる。
つがいで連れ立って行動しているように見えました。
写真はその時の一連のものから3枚、時間軸通りに並べています。
夏の鳥情報
ホオジロ
先週の初認以降は情報がありませんでした。
冬の鳥情報
イスカ
今週もそれまでと変わらず、時々観察されているものの、低い位置での観察情報はありませんでした。
シメ
園内で「シーッ」という鳴き声もよく聞かれることは聞かれますが、個体数は多くはないです。
ウソ
声を聞くことが比較的多く、姿も時々低い位置で見られます。
マヒワ
今週は近い位置での観察情報はなく、声を聞く機会も少なかったですす。
ベニヒワ
今週は観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
学びの森周辺から遊具広場にかけての辺りでよく見られ、「ギュイーンキリコロ」という囀りも聞くことができます。
ツグミ
この1週間も園内での観察情報はありませんでした。
ミソサザイ
今週も時々「ジッジッ」という鳴き声が聞かれていました。
キバシリ
園内西側から都市環境林にかけての辺りでまだ時々見られていますが、観察頻度はかなり低くなりました。
キクイタダキ
風の丘近くの松やつり橋周辺でしばしば観察されています。
朝8時前から11時頃まで、時間の幅はありますが、その辺りで1時間ほど他の鳥を見つつ待っていると見られる可能性が高いです。
ヒレンジャク、キレンジャク
この1週間も園内での観察情報はありませんでした。
この先、春の北への渡りで見られる可能性はあります。
留鳥情報
クマゲラ
この1週間は園内での観察情報が何日かにわたってありましたが、廃屋からつり橋下流側にかけての辺りでの情報が多かったです。
藻岩山方面からは声が聞こえてくることは多いですが、ドラミングは今週は聞いていません。
オオアカゲラ
今週はそれまでより観察情報が少なくなってきました、
アカゲラ
園内でよく見られています。
「キャッキャッキャッ」という繁殖期だけに聞かれる声をまだ聞くことができます。
コゲラ
園内でよく見られています。
オオタカ、ハイタカ
午前10時以降の観察情報が幾つかありましたが、オオタカかハイタカか分からないがそのどちらかだったという情報もあるので、併記します。
ノスリ
今週は観察情報はありませんでした。
トビ
今週も何度か観察されました。
ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ
園内でよく見られており、囀りを聞く機会も多いです。
ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られていますが、ヒヨドリはやはり少ない印象です。
写真は、雪の下にあったヌルデの実を食べるヒヨドリです。
この時期は、ヒヨドリに限らず、雪が解けることによって「冷凍保存」されていた植物の種子を食べる鳥の姿が多く見られます。
この先1週間は、イカル、ヤマシギの初認情報があるかもしれません。
次回は、新年度、4月3日か4日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。