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旭山記念公園野鳥情報2025年4月6日(日曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2025(令和7)年4月6日日曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。

 

 

●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてくだい。

 

 

●野鳥の巣を探さないでください!
野鳥は、春の繁殖シーズンには非常にデリケートになります。
巣を作っているようすを見られたり、巣をのぞかれたりすると、巣を放棄したり、巣を他の鳥などに壊されて、繁殖しなくなってしまう可能性が高くなります。
人間も自分の家をのぞかれると嫌ですよね・・・
野鳥のために、次のことをお願いします!
①巣を探さない
②巣に気づいたら目をそらしてすぐに、しかし動きはゆっくりとその場を離れる
③巣を見ない/巣がある場所が分かったら近づかない
④巣の場所を人に話したり、ネットに情報を上げたりしない

 

 

●4月の野鳥観察会は、3回とも募集定員に達したため、受付終了とさせていただきました。
あしからずご了承ください。

●ネイチャーカフェ「野鳥の鳴き声に強くなろう」は募集定員に達したため、受付終了とさせていただきました。
あしからずご了承ください。

 

 

◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。

 

 

 

夏鳥新着情報
今年も夏鳥がやって来る季節になりました。
ここでも確認され次第取り上げてゆきます。
ただし、冬の間継続的に見られていたイカルと、2月以降見られているトラツグミは、居ついていたものか南から渡って来たものか判断ができないので、今年はここでは取り上げないことにします。

03 キジバト
2025年4月1日、キジバト今年初認です。
2024年は3月31日初認、今年は昨年より1日遅い初認となりました。
「ピクニックテラス」付近でもしくは第2駐車場から道路にかけての辺りから「デデーポーポー」という声が聞こえてくることがあります。

 

夏鳥到着済みリスト(カッコ内は昨年比)
01 ヤマシギ 2025年3月23日(7日早)
02 ホオジロ 2025年3月24日(7日早)
03 キジバト 2025年4月1日(1日遅)

この先1週間は、キセキレイ、ベニマシコ、ルリビタキ、ウグイス、アオジなどが初認となる可能性があります。
モズはまだ旭山では確認していません。

 

 

今週のトピックス
ヤマゲラ
ここ1週間ほぼ毎日園内で「ピョッピョッピョッピョッピョッピョッ」という声が聞かれ、ときどき近くで見られることもありました。
今朝も「藻岩山登山口」方面から声が聞こえてきました。
写真は4月2日に撮影した雄で、「記念樹の森」に飛んで来てその辺りで少しずつ移動しながら10分ほど見られていました。
ヤマゲラは今月は近くで見られる機会もそこそこあると思われます。

ヤマゲラ雄2025年4月6日

 

ウソ
園内で見られる機会が増えてきました。
写真は4月1日火曜日に「森の家坂」のほとんど残っていないナナカマドの実を食べに来た一群の雄と雌です。
「西側エリア」での観察情報が多く、タイミングが合えば近くで見られます。
傾向としては朝9時頃までに出ることが多く、それ以降の観察情報は少ないです。
ウソの「フィッ フィッ」という鳴き声はなぜか声がどちらの方向から聞こえているのか分かりにくい時があり、それらしい声が聞こえたらまずは立ち止まってどちらから聞こえてくるかを判断するといいと思います。

ウソ雄2025年4月6日

ウソ雌2025年4月6日

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も散発的に見られていますが、鳴き声を出さずにいることが多く、たまたま探すといたという感じであるのは変わりません。
引き続き「遊具広場の森」で比較的観察情報が多いです。
なお、巣作りをしている可能性があるため、シマエナガを執拗に追いかけるのはお控えくださるようお願いします。

 

 

 

夏鳥情報
イカル
ほぼ毎日観察されており、今日も上空を「キッ キッ」と鳴きながら飛ぶ姿が見られ、「ホヒリホヒー」と囀りも聞こえてきました。
ただし低い位置で見たとの情報は今週はなく、いるのは分かるけど遠い存在、といった感じでしょうか。

 

トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、そろそろ夜に囀りが聞こえてこないか注意してみたいと思います。

 

ホオジロ
展望台周辺から噴水広場周辺でちょくちょく見られており、昨日は展望台周辺で別方向からほぼ同時に2羽の囀りが聞こえてきました。
例年、「テラス状階段」に降りて採餌する姿がよく見られますが、今日現在雪はまだ植え込みの下が解けているくらいで、まだ雪に覆われており、そこにはほとんど来ていません。

ホオジロ雄2025年4月6日

 

ヤマシギ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
笹薮の雪解けもだいぶ進んできており、今週は連日最高気温10度以上の予想、ヤマシギが見られる機会も増えるかもしれません。

 

キジバト
(前述)

 

 

 

旅鳥情報
シロハラ
今週も毎日園内で観察されていますが、「ミュンヘンの森」の地面にはあまり来なくなっていて、園内で散発的に見られるようになってきました。
なお「ミュンヘンの森」の地面にシロハラをはじめ他の鳥もあまり来なくなったのは、雪解けが進んで土が出ている場所が増えてきたことによるものと考えられ、実際に他の土が出た場所で鳥の姿を見ることが多くなってきています。
シロハラは囀り(ぐぜり?)もときおり聞かれますが、「キョロ ツイー ・・・」と、アカハラの囀り「キョロ キョロ ツイー」から1音節短くして後に適当に追加するような囀り声でした。

シロハラ2025年4月6日

 

カシラダカ
旭山では出ていませんが、道内では今週見られた場所もあるようなので、話題として取り上げました。

 

 

 

冬の鳥情報
ツグミ
日によって見られる数が違い、4月2日は30羽以上が見られたものの、4月4日金曜日はぱらぱらと数羽、しかし本日4月6日はまた30羽前後、といった感じです。
市内他の場所でも数多く見られている場所もあるようですが、旭山記念公園に近い旭山地区センター周辺には来なくなったとのことです。
ツグミも地面に降りて採餌する姿が見られるようになってきました。

ツグミ2025年4月6日

 

 ハチジョウツグミ
今週は確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

 

ウソ
(前述)

 

シメ
観察頻度は引き続き比較的多く、「ミュンヘンの森」周辺、「作業員詰所」から「遊具広場」にかけての辺りでしばしば見られていますが、相変わらず警戒心が強く、近くではなかなか見られません。

 

マヒワ
マヒワも50羽以上の群れがいたり、20羽前後だったりと見られる数に幅がありますが、地鳴きが聞こえる瞬間が多いのは変わらずです。

 

アトリ
「西側エリア」での観察情報が増えてきており、今朝も「記念樹の森」から「ポートランドの森」にかけてそして森の家の裏辺りでも観察されていました。
遊具広場方面「五差路」の周りでの観察情報もあり、低い位置にも来ることがあります。

アトリ2025年4月6日

 

キクイタダキ
今週も「作業員詰所」付近のトドマツでの観察情報があり、タイミングが合えばじっくりと観察することができます。

 

キバシリ(亜種キタキバシリ)
本日「木の橋」付近で囀りしていましたが、観察情報はほとんどなく、もうそろそろ旭山記念公園では見られなくなる頃ではあります。

 

ミソサザイ
4月5日土曜日に「噴水広場下斜面」での観察情報がありましたが、観察情報は多くはなかったです。
ミソサザイは4月下旬まで見られる年もあったので、この先まだ見られると思われます。

 

コガラ
今週も確かな観察情報はなかったですが、5月上旬まで見られた年もあったので、まだ見られる可能性はありそうです。

 

ヒレンジャク
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

キレンジャク
今冬は今のところ園内での確かな観察情報はありません。

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週も園内で観察情報はありますが、近くで見られたとの情報はなかったです。

 

オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
園内でときどき見られています。

 

アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
園内一円で「キョッ」という声が聞かれることが多く、観察機会は多いです。
「キキョキョキョ」と激しく鳴いて雄同士もしくは雄が雌を追いかける行動はひと段落した感じです。

アカゲラ雄2025年4月6日

アカゲラ雌2025年4月6日

 

コゲラ(亜種エゾコゲラ)
観察機会は多ともよくあります。
この時期にコゲラを撮影した際には、写真を拡大して雄の後頭部の赤い羽根があるかどうか探してみてください。

コゲラ2025年4月6日

 

ヤマゲラ
(前述)

 

オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は園内での観察情報があり、低く飛んで何かの小鳥(種確認できず)を追いかけていたとの情報もありました。

 

ノスリ
今週は園内での確かな観察情報がありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報があり、ときどき「ピーヒョロロー」という声が聞こえてくることもあります。

 

ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、もう来ないのでしょう・・・

 

カワラヒワ
「作業員詰所」付近で「キリコロキリー」「ギュイーン」という鳴き声を聞き目視観察できる機会が多くなってきました

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られており、「テュッテュッ」という声はよく聞かれ、近くで見られる機会もあります。
「フィー」「フィッフィッフィッ」という囀りもよく聞かれています。
写真は地面に降りて土をくわえていましたが、この時はつがいの可能性がある2羽が近くにいて、巣作り(キツツキの古巣のリフォーム?)しているのかもしれません。

ゴジュウカラ2025年4月6日

 

シジュウカラ
園内一円でよく見られており、「ツーピーツーピー」という囀りを聞く機会も多いです。
今月の「アカゲラ通信4月号」は、シジュウカラの腰の青い羽を取り上げていますが、「アカゲラ通信」はこの記事の後半をご覧ください。
ここでは普通のシジュウカラの写真を上げます。

シジュウカラ2025年4月6日

 

ハシブトガラ
園内一円でよく見られており、「ピィピィピィ」という囀りもよく聞かれています。
写真は「展望台一本桜」で囀りしているところを撮ったもので、桜(エゾヤマザクラ)の芽も写っていますが、まだ膨らんできてはいません。

ハシブトガラ2025年4月6日

 

ヤマガラ
園内一円でよく見られており、「チーリーツー」という3拍子の囀りも聞かれています。

ヤマガラ2025年4月6日

 

ヒガラ
今週も「ツピツーツピツー」という囀りがよく聞かれています。
園内一円の針葉樹で観察機会が多いですが、春先にヤナギの花が咲くとその花(花粉)を食べに寄って来るところもよく見られ、写真はオノエヤナギにとまっている姿です(まだ開花していませんが)

ヒガラ2025年4月6日

 

ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
道路沿いで見る機会があります。

 

ヒヨドリ
今週もほぼいつでもどこかから複数の鳴き声が聞こえてくるような感じです。
ヒヨドリも、雪が解けた地面に降りて採餌する姿がよく見られるようになりました。

ヒヨドリ2025年4月6日

 

ハシボソガラス
園内で時々見られており、首を大きく上下に揺らしながら「ガアー ガアー」と鳴く姿も観察されています。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。
この時期、巣を作ろうとしている場所の辺りに行くと近くに寄って来てこちらの様子をうかがっていることがあるので、一応ご注意ください。

ハシブトガラス2025年4月6日

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

「アカゲラ通信」2025年4月号ができました。
特集は「この野鳥のこの羽に注目! ~シジュウカラの青い羽」と題して、野鳥の普段はあまり注目されない羽の話題です。
「野鳥メモ」はトラツグミ。
「旭山記念公園フォトコンテスト」作品募集のお知らせもあります。
森の家にて無料配布しております。
ぜひお手に取ってお読みください。

アカゲラ通信2025年4月号表

アカゲラ通信2025年4月号裏

 

 

今年の初蝶エルタテハ
春のまだ雪が残る頃に見られる「初蝶」、今年も4月1日にエルタテハが見られました。
タテハチョウの仲間の一部は成虫越冬するため、気温が上がると雪が残っていても出てきます。
きれいなエルタテハでした。

エルタテハ2025年4月6日

 

 

今週のエゾリス

エゾリス2025年4月6日

 

今週はキタキツネも

キタキツネ2025年4月6日

 

 

 

次回は、2025年4月13日日曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。