旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年3月3日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
●3月9日(土曜日)、および24日(日曜日)開催の旭山野鳥観察会は、どちらも募集定員に達しましたため、受付終了となっております。
あしからずご了承ください。
今週のトピックス
キクイタダキ
本日、「ピクニックテラス」付近の柵沿いに植えられたトドマツに2羽が来て採餌していました。
その場所で見られたのは久しぶりですが、キクイタダキは3月になると観察機会が増える傾向にあるので、これからはそこでしばしば見られるかもしれません。
園内の他の場所、「ミュンヘンの森」「風の丘U字坂」などでの観察情報はありませんでしたが、こちらも観察機会が増えるかどうか要注意です。
キレンジャク
昨日3月2日、スノーシュー自然観察会の際に旭山都市環境林で数羽が観察されました。
さらに一昨日3月1日には森の家南側のアカミヤドリギの実を食べに数羽が来ていましたが、どちらも数は10羽以下と少なく、少ない数が残っているのかもしれません。
この先も見られるかどうかは分からないですが、今年は例年とは違う動きをしています。
ヒレンジャク
2月25日野鳥観察会の日、観察会が終わった後に森の家南側の木に数羽が現れ、数分でどこかへ飛んで行きました。
こちらも数が少なく、移動せずに残っていた個体の可能性があります。
ヒレンジャクは例年5月上旬に短期間見られますが、今年はどうでしょうか。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も毎日のように観察されていますが、イタヤカエデの樹液が出ている木はまだ少ないようで、どこかに集まって来るということはほとんどありません。
2月25日の野鳥観察会の際には8時15分頃「栗の木デッキ」周辺(3、4分間比較的よく観察できた)、9時半過ぎから「カラマツ林」で(高い位置にいて見つけるのが大変でした)それぞれ数羽が現れました。
3月1日金曜日は9時過ぎに「遊具広場」、正午頃に「寺田京子句碑」付近でそれぞれ数羽が見られたとの情報がありました。
冬の鳥情報
ツグミ
今週も確かな観察情報はなく、春になるまで見られないかもしれません。
今冬はハチジョウツグミの観察情報は入ってきていません。
ヒレンジャク
(前述)
キレンジャク
(前述)
イスカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ウソ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
シメ
数羽で飛んでいる姿はときどき見られるという程度で少ないです。
マヒワ
昨日のスノーシュー自然観察会の際に、旭山都市環境林で1羽だけいたとの観察情報がありましたが、1羽とはいえ久しぶりの情報でした。
これだけマヒワが見られない年は今までなかったですが、この先どうなるのか要注目です。
ベニヒワ
昨日及び一昨日3月1日にいずれも1羽のみの観察情報がありましたが、こちら相変わらず、いることはいる、という程度です。
アトリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
キクイタダキ
(前述)
キバシリ
園内で時々見られています。
ミソサザイ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週は観察情報がほとんどなく、それまで比較的よく見られていたものが一転しました。
カケスは例年4月中旬から下旬に山に帰って見られなくなりますが、この先どうなるのか、こちらも要注目です。
コガラ
2月25日の野鳥観察会の際にハシブトガラではなくコガラの可能性が高い個体が観察されましたが、そうであれば今冬旭山では初めての記録です。
もっとも、ハシブトガラと酷似しているので、見逃していたという可能性も低からずありそうですが。
オオワシ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
今週は園内での観察情報があった日が3日あり、観察機会は少しずつ増えてきていますが、やはり毎日は来てはいないようです。
オオアカゲラ
しばしば見られています。
アカゲラ
園内各所で観察機会は少なくないです。
コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギーキーキッキッキッ」という声もよく聞かれています。
ヤマゲラ
観察頻度は相変わらず低く、「ピョッピョッピョッピョッ」という大きな声もほとんど聞かれていません。
フクロウ
今週も鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。
オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
ノスリについて、周辺で越冬していない場合、かつては4月に入ってから見られるようになり、少しの間は見る機会が多いという動きでしたが、今年はどうなるでしょうか。
トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
展望台周辺で時々声が聞かれる程度で観察機会は少ないです。
カワラヒワは早いと3月中旬には観察頻度が高くなってきますが、今年はどうなるでしょうか。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「フィーフィー」という囀りを聞くことも多くなり、また「テュッテュッ」という声で鳴き交わすことも多いです。
シジュウカラ
園内各所で観察機会は多いですが、今週もまだ「初鳴き」を聞いておらず、遅いです。
ハシブトガラ
園内でよく見られ、囀りも盛んになってきています。
写真はニセアカシアの種子を食べに来たときの1枚です。
ヤマガラ
森の家の周りをはじめ園内一円で比較的よく見られていますが、囀りは今週もまだ時々聞かれる程度で本格化していません。
ヒガラ
園内の常緑針葉樹や森の家付近のカラマツで見られており、囀りも時々聞かれています。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。
ヒヨドリ
今週も園内各所で見られています。
ハシボソガラス
第1駐車場とその周辺で見られています。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
今週のエゾリス
2024年2月28日撮影
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
次回は、2024年3月9日土曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。