旭山記念公園野鳥情報、2026(令和8)年5月10日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。
●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。
●野鳥の巣を探さないでください!
野鳥は、春の繁殖シーズンには非常にデリケートになります。
巣を作っているようすを見られたり、巣をのぞかれたりすると、巣を放棄したり、巣を他の鳥などに壊されて、繁殖しなくなってしまう可能性が高くなります。
人間も自分の家をのぞかれると嫌ですよね・・・
野鳥のために、次のことをお願いします!
①巣を探さない
②巣に気づいたら目をそらしてすぐに、しかし動きはゆっくりとその場を離れる
③巣を見ない/巣がある場所が分かったら近づかない
④巣の場所を人に話したり、ネットに情報を上げたりしない
●5月の野鳥観察会は、以下の日程のみ受付中です。
野鳥観察会【平日】
5月12日(火曜日)
9時から11時頃まで(時間が定例とは違います、ご注意ください)
参加費:200円
集合:旭山記念公園森の家
定員:15名程度 先着順
受付:現在受付中(電話および窓口直接)
定員になり次第受付終了となります。
定員になりましたらホームページでお知らせします。
●6月6日自然観察会も参加受付中です。
自然観察会
6月6日(土曜日)
9時から11時頃まで
参加費:200円
集合:旭山記念公園森の家
定員:15名程度 先着順
受付:現在受付中(電話および窓口直接)
※主に旭山都市環境林を周り、植物と昆虫を中心に観察します。
ご参加お待ちしております。
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。
今週のトピックス
キビタキ
5月8日金曜日から園内で囀りが聞かれるようになりました。
5月8日8時頃「ミュンヘンの森」付近で少し離れた場所で同時に2羽が競うように囀りしていました。
3日経った本日5月10日日曜日は少なくとも3か所で囀りが聞かれましたが、「吊り橋」周辺と「藻岩山登山口」辺りでよく聞かれています。
キビタキの初認は4月28日だったので、囀りが本格化するまで10日ほどを要したということになります。
キビタキは毎年園内で3~6ペアが園内で繁殖していると思われ、これから7月中旬くらいまでは囀りがよく聞かれる野鳥です。
夏鳥渡来情報
23 ツツドリ
2026年5月4日、ツツドリ今年初認です。
2025年は5月2日初認、今年は昨年より2日遅い初認となりました。
毎年のことですが、藻岩山方面から朝に「ボボッ ボボッ」と鳴き声が聞こえてきますが、まだ聞く機会は多くはなく、姿を見られたとの情報もありません。
ツツドリは6月上旬くらいまでは園内の林で不意に見られることがありますが、警戒心が強く、なかなか近くでは見られない野鳥のひとつです。
24 コルリ
2026年5月6日、コルリ今年初認です。
2025年は5月11日初認、今年は昨年より5日早い初認となりました。
コルリは4年ほど前までは5月中に時々見られ、森の家の周りや旭山都市環境林で囀りが聞かれ、声に関しては割と普通に聞かれる野鳥でしたが、3年前から囀りは聞かれても5月前半くらいまでで、観察機会が減りました。
昨年も初認の日と翌日までは囀りが聞かれましたが、それ以降はまったく聞かれなくなりました。
原因はもちろん分かりません、コルリ自体の問題か、旭山の環境の問題かなど。
今年は初認日の後5月8日朝には旭山都市環境林から囀りが聞こえてきましたが、この先どうなるでしょうか。
コルリの囀りは、最初に弱くて小さな声で鳴く「ヒッ ヒッ ヒッ ヒッ」という「イントロ」に続いて、「ピチリピチリピチリ」「ジュリジュリジュリ」「カラカラカラ」とはじけるような大きな声で鳴くのが特徴ですが、そのうち「カラカラカラ」という声はコマドリの囀りに似ているので注意が必要です。
コマドリの囀りには「イントロ」がないので、その前後を聞いて「イントロ」があればコルリです。
25 コサメビタキ
2026年5月9日、コサメビタキ今年初認です。
2025年は5月10日初認、今年は昨年より1日遅い初認となりました。
野鳥観察会の際に「学びの森」でひらひらふわふわと飛ぶ野鳥が見られ、木の枝にとまったので見るとコサメビタキでした。
コサメビタキは例年5月10日以降に初認となりますが、今年は少し早めといえばそうです。
コサメビタキは渡来後1週間から10日ほどは園内で見る機会は少なくないですが、それ以降パタッと見なくなり、7月中旬幼鳥が巣立った頃から8月いっぱいくらいは逆によく見られるようになります。
夏鳥到着済みリスト(カッコ内は昨年比)
01 ホオジロ 2026年3月28日(4日遅)
02 キジバト 2026年3月28日(2日早)
03 ルリビタキ 2026年3月29日(29日早)
04 ヤマシギ 2026年4月3日(11日遅)
05 ベニマシコ 2026年4月3日(4日早)
06 キセキレイ 2026年4月4日(5日早)
07 ウグイス 2026年4月5日(14日早)
08 アオジ 2026年4月8日(18日早)
09 モズ 2026年4月11日(同じ)
10 オオルリ 2026年4月14日(14日早)
11 メジロ 2026年4月15日(8日早)
12 クロジ 2026年4月15日(昨年は春の記録なし)
13 ヤブサメ 2026年4月17日(2日早)
14 トラツグミ 2026年4月17日(昨年は到来時の記録なし)
15 クロツグミ 2026年4月18日(7日遅)
16 アカハラ 2026年4月21日(10日遅)
17 コマドリ 2026年4月21日(4日早)
18 エゾムシクイ 2026年4月21日(11日早)
19 センダイムシクイ 2026年4月21日(4日早)
20 イカル 2026年4月21日(昨年は越冬したため春の渡来記録はなし)
21 ビンズイ 2026年4月26日(1日遅)
22 キビタキ 2026年4月28日(2日早)
23 ツツドリ 2026年5月4日(2日遅)
24 コルリ 2026年5月6日(5日早)
25 コサメビタキ 2026年5月9日(1日遅)
この先1週間は、アオバトが渡来する可能性があり、最後のオオムシクイはさらに翌週に来ると思われます。
なお、チゴハヤブサは今のところ確認されていませんが、来ている可能性はあります。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は観察情報がなかった日もあり、観察頻度は落ちてきました。
5月9日土曜日の野鳥観察会では「吊り橋」左岸に現れ、珍しく2分ほどじっと近くの低い木にとまっているようすをじっくりと観察できました。
旅鳥情報
ムギマキ
2026年5月9日、ムギマキ今年初認です。
2025年、2024年と春の確かな観察情報はなかったですが、旭山では見られる年には5月上旬から中旬に数日間見られます。
野鳥観察会の際に、「学びの森」のシナノキにとまっているのが見られ、2分近く同じ木にいて観察することができました。
ムギマキは札幌市内で4月中旬から出ているとの情報はありました。
マミチャジナイ
5月9日に園内での観察情報があり、もう少し様子をみます。
シロハラ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。
夏鳥情報
オオルリ
「藻岩山登山口」から「木の橋」辺りでほぼ毎日朝に囀りが聞かれていますが、他ではあまり囀りが聞かれていないです。
5月9日の野鳥観察会では「遊具広場の森」で1羽の雄が観察されましたが、ただ黙って飛んで来て高い木にとまっただけで、たまたま見つけたものでした。
また5月9日には森の家の目の前にある低いオノエヤナギに飛んで来てじっくり見られましたが、近くで見られたという情報もまだあります。
キビタキ
(前述)
コサメビタキ
(前述)
ホオジロ
「展望台」や「展望台北西木立」でときどき囀りしていますが、日によっては見られない日もあります。
アオジ
園内で「チッ」という地鳴きが聞かれ、その音を頼りに探すと笹薮の中を飛んだり低く飛んだりする姿が見られることがあり、「ポートランドの森」「栗の木坂」「遊具広場」で観察情報が多いです。
先週は、囀りはいまだにあまり聞かれていない、と書きましたが、5月9日の野鳥観察会では「遊具広場」の道路沿いから囀りが聞こえてきました。
しかし、他の場所では囀りは聞かれておらず、まだ囀りを聞くことは少ないのは確かです。
写真は、桜の花が散った後の5月6日に「栗の木デッキ」付近で撮影した雌です。
クロジ
今週は園内での確かな観察情報はなく、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。
なお、南区にある八垂別の滝付近で先日「ホーツィツィツィ」という囀りが聞かれており、その辺りでは繁殖しているのかもしれません。
イカル
園内で日に一度は「ホヒリホヒー」という囀りと「キッ キッキッ」という地鳴きが聞かれますが、飛んでいるかとまっても高木の高い位置のため、近くで姿を見る機会はなかなかありません。
ベニマシコ
今週も確かな観察情報はなく、この先観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。
ルリビタキ
5月5日の野鳥観察会の際に「森の家」周辺で「ヒッ ヒッ」という地鳴きが聞かれ、まだいることは分かりましたが、近くで姿を見たという情報は今週はほとんどなかったです。
そろそろ繁殖地に移動する時期ですが、もう少し様子をみます。
コマドリ
5月6日にはまだ園内で囀りが聞かれていましたが、5月7日以降は確かな観察情報はなく、もう山に移動した可能性があります。
もう少し様子をみます。
クロツグミ
「藻岩山登山口」方面から朝に囀りがほぼ毎日聞こえてきており、園内でも「巨木の谷」や「遊具広場」、そして旭山都市環境林からも囀りが聞こえてきますが、9時を過ぎるとあまり囀りが聞かれなくなるのは変わっていません。
園内で近くで見られたとの情報も今のところはないですが、この先不意に見られる可能性はあります。
アカハラ
5月4日の早朝野鳥観察会の際に「遊具広場と噴水広場の間の道」付近から「キョロキョロツイー」という囀りが聞かれ、5月9日には園内での観察情報がありました。
まだ近くで見られたり囀りが聞かれたりという機会はあると思われます。
トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、曇りや雨の日は日が昇った午前中に囀りが聞かれることもあります。
ウグイス
「栗の木デッキ」から「吊り橋」にかけての辺りでは午前中は囀りが聞かれない時間の方が短いくらいによく囀りしており、木に上がって囀る時はよく探すと姿が見られることもまだあります。
「遊具広場の森」の「第1駐車場」寄りの辺りに、コマドリの囀りのように一本調子の鳴き声を交える個体はまだいて、「ピピピピピ」という声が「ホーホケキョ」の間に聞こえることがあります。
園内では他に「遊具広場」周辺や「噴水広場下斜面」「藻岩山登山口」周辺など複数個所で囀りが聞かており、3年前に比べると囀りが聞かれる機会が多くなっています。
ヤブサメ
園内各所で「シリシリシリ」という囀りを聞く機会が多くなってきましたが、今週は姿を見たという観察情報も多く、5月4日の早朝野鳥観察会の際には2mの至近距離で1分ほど動かない1羽も見られました。
また5月6日には「ポートランドの森」で2羽が低く飛びながら争っている様子も見られました。
地鳴きは「チュキチュキッ」というような音で、囀りの前にその音が入ることもあります。
ヤブサメはあと1週間から10日ほどはまだ姿が見やすい状況にあると思われます。
センダイムシクイ
「チヨチヨビー」という囀りは園内の林の中の散策路では常に聞こえてくるくらいに囀りがよく聞かれるています。
木の高い位置にいるため、観察は少々大変で、ずっと見上げていると首が痛くなってくることもあるのでご注意ください。
下から見ると全体のフォルムや色合いがメジロにやや似ているので注意が必要です。
エゾムシクイ
5月9日の野鳥観察会では「学びの森」付近で囀りが聞かれ、5月10日にもまだいることは確認できましたが、そろそろ繁殖地である渓谷のある山地に移動して見られなくなる頃ではあります。
キセキレイ
森の家から「第2駐車場」周辺で時々見られていますが、近くで見られる機会は少ないです。
住宅地を流れる界川での観察情報も引き続きありました。
ビンズイ
5月10日に「吊り橋斜面」で4、5羽が見られたとの観察情報があり、まだいることが確認できました。
例年5月中旬頃まで滞在していますが、今週はまだ観察機会はあるかもしれません。
メジロ
先週はメジロの鳴き声が聞こえない瞬間の方が少ないくらいと書きましたが、今週は少し落ち着いてきて、それでも鳴き声を聞く機会が最も多い野鳥であることには変わりありません。
下から見ると全体のフォルムや色合いがセンダイムシクイにやや似ているので注意が必要です。
モズ
5月10日に「ちびっこ広場」で雄と雌の両方が見られました。
しかしそれ以外の観察情報はほとんどなく、「ちびっこ広場」より上にはあまり来ていないのかもしれません。
写真は雄です。
キジバト
「ちびっこ広場」「遊具広場」など道路沿いでの「デデポーポー」という声が聞かれることがある一方で、近くで姿が見られる機会は少ないですが、飛ぶ姿はしばしば見られるようになってきました。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報はなかったですが、夜のディスプレイフライト以外は見られる機会はほとんどないものと思われます。
秋から春に見られる野鳥
シメ
5月9日の野鳥観察会の際に1羽が「学びの森」上空を飛ぶ姿が見られましたが、観察情報は少ないです。
シメは通常5月中旬まで旭山記念公園で見られ、それから8月下旬までは見られなくなります。
マヒワ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。
ウソ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。
アトリ
5月5日火曜日に園内で観察されましたが、それ以降の確かな観察情報はなかったです。
もう少し様子をみます。
キクイタダキ
今週は園内での確かな観察情報がなく、山地に移動した可能性は高そうですが、もう少し様子をみます。
ツグミ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。
ヒレンジャク
今週も園内での確かな観察情報はなく、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。
キレンジャク
今週は園内での確かな観察情報はなく、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。
コガラ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。
ヤマゲラ
「ピョッピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声はほぼ毎日聞かれていますが、園内で近くで見たとの観察情報は少なくなりました。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週も園内での確かな観察情報がありました。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トビ
5月10日午前に園内上空に1羽が現れ、ハシブトガラス1羽に追われているのが観察されました。
オジロワシ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハシブトガラ
園内一円で見られる機会は少なくないですが、「ピィピィピィ」という囀りはほとんど聞かれなくなってきました。
ヤマガラ
園内一円でよく見られていますが、「チーリーツー」という3拍子の囀りや「ツツピー」という囀りはあまり聞かれなくなってきました。
ヒガラ
園内の主に針葉樹で見られ、シラカンバなど広葉樹にも来ていて、囀りを聞く機会もまだ多いです。
群れでの行動は見られなくなりました。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
園内一円でよくに見られています。
ハシボソガラス
主に「第1駐車場」周辺、「噴水広場」周辺から道路沿いでよく見られています。
ハシブトガラス
園内で多く見られています。
レストハウスがオープンしましたが、手に持っている食べ物を狙うハシブトガラスがいるので、お気を付けください。
ハルザキヤマガラシ(アブラナ科)
春に咲く菜の花、外来種ですが、毎年「第1駐車場」入り口の石垣で花を咲かせ、他にも園内で数か所見られます。
エゾノウワミズザクラ(バラ科)
「ちびっこ広場」北側の斜面でエゾノウワミズザクラの花が満開です。
しかし、この木は幅10mほどの笹薮の向こうにあり、さらに前には別の木が視界を覆うように立っているため、すっきりと見える状況にはありません。
また、「ピクニックテラス」や「作業員詰所」の辺りからは手前の木の死角になり、上からでは見えず、「ちびっこ広場」にいないと見えません。
樹高10m以上あり、枝ぶりもよく立派な木ですが、なんだかもったいない気もします。
それでも、一見の価値はありますので、花が散る前の明日明後日くらいまで、見られる方はぜひ見てください。
次回は、2026年5月16日土曜日もしくは18日月曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。