今日も真夏日です。
気温は30℃を越えていますが、風が吹いていて、いくぶん暑さを和らげてくれています。
エゾリスが木の枝の上で松ぼっくりを両手で持って、かじっていましたよ。
「カリカリ」とかじる音と、「パラパラ」と鱗片を器用に外したのが、落ちる音がしました。
最近はよく、緑色の大きな丸いオニグルミの実をくわえて走る姿も見かけます。
湿原には夏の花が咲いています。
ミヤマニガウリの花が咲いていました。
つる性の一年草です。
花はとても小さくて目立ちませんよ。
二股になる巻きひげが、葉と対生して伸びて、周りのものに巻き付きますよ。
光を求めて、他の植物の上に覆いかぶさるように広がっていきます。
ツルリンドウも咲いていましたよ。
つる性の多年草ですよ。
茎が、地表を這ったり、周りに巻き付いたりしますよ。
クサフジの花も咲いていました。
こちらもつる性の多年草です。
先端の巻きひげで、周りのものに絡みついていきますよ。
夏に咲くラン、オオヤマサギソウの花もまだ咲いていました。
オオアワダチソウの黄色い花がどんどん咲いていきます。
ハンゴンソウの黄色い花も夏らしいです。
森の中ではゴマナの花も、咲いていきますよ。
カリガネソウの花も蕾がたくさんあるので、まだしばらく楽しめそうですね。
和名の「カリガネソウ」の由来は、花の形を雁の飛ぶ姿に見立てた、などと言われています。
花びらの斑の模様も、マガンの胸の模様を連想させますね。
カノツメソウのちいさな白い花が見られます。
線香花火の火花のように見えませんか?
ナワシロイチゴの赤い果実がありましたよ。
マムシグサの緑色の果実や
ノブドウの緑色の果実もありました。
ノブドウの果実は、ノブドウミタマバエという虫が、卵を産みつけて、「虫こぶ」になると、水色や、紫、紺色などのきれいな色に色付くようです。
ノブドウの果実のカラフルな色は虫に寄生された影響なんですね。
朽木に、たくさんのキノコが出ていましたよ。
ピンク色のキノコもありました。
フユノハナワラビという、シダの仲間も出ていましたよ。
冬になっても葉は枯れないで、緑色のまま雪の下で過ごして春を迎えます。
暖かくなる頃に、地上部の葉が消えて休眠します。
夏の終わりに再び葉を出しますよ。
「ハナワラビ」の名前の由来は「胞子葉を花に見立てたことから」と言われています。
胞子葉が出てきたら、その形を観察して楽しみたいですね。
暑い日が続きます。
散策の際には水分補給や帽子、などの暑さ対策をお願いいたします。
これからの季節はハチやウルシ、ダニ等の対策のため肌を出さない装いと、歩きなれた靴で散策をお楽しみください。
皆様のお越しをお待ちしております。