8月10日の園内

今日も真夏日です。

気温は30℃を越えていますが、風が吹いていて、いくぶん暑さを和らげてくれています。

松の球果をかじるエゾリス

エゾリスが木の枝の上で松ぼっくりを両手で持って、かじっていましたよ。

「カリカリ」とかじる音と、「パラパラ」と鱗片を器用に外したのが、落ちる音がしました。

最近はよく、緑色の大きな丸いオニグルミの実をくわえて走る姿も見かけます。

 ミヤマニガウリの白い花

湿原には夏の花が咲いています。

ミヤマニガウリの花が咲いていました。

つる性の一年草です。

花はとても小さくて目立ちませんよ。

二股になる巻きひげが、葉と対生して伸びて、周りのものに巻き付きますよ。

光を求めて、他の植物の上に覆いかぶさるように広がっていきます。

ツルリンドウの薄い紫色の花

ツルリンドウも咲いていましたよ。

つる性の多年草ですよ。

茎が、地表を這ったり、周りに巻き付いたりしますよ。

薄い紫色のクサフジの花

クサフジの花も咲いていました。

こちらもつる性の多年草です。

先端の巻きひげで、周りのものに絡みついていきますよ。

オオヤマサギソウの白い花

夏に咲くラン、オオヤマサギソウの花もまだ咲いていました。

オオアワダチソウの黄色い花

オオアワダチソウの黄色い花がどんどん咲いていきます。

ハンゴンソウの黄色い花

ハンゴンソウの黄色い花も夏らしいです。

ゴマナの白い花

森の中ではゴマナの花も、咲いていきますよ。

カリガネソウの紫色の花

カリガネソウの花も蕾がたくさんあるので、まだしばらく楽しめそうですね。

カリガネソウの紫色の花

和名の「カリガネソウ」の由来は、花の形を雁の飛ぶ姿に見立てた、などと言われています。

花びらの斑の模様も、マガンの胸の模様を連想させますね。

カノツメソウの白い花

カノツメソウのちいさな白い花が見られます。

線香花火の火花のように見えませんか?

ナワシロイチゴの赤い果実

ナワシロイチゴの赤い果実がありましたよ。

マムシグサの緑色の果実

マムシグサの緑色の果実や

ノブドウの緑色の果実

ノブドウの緑色の果実もありました。

ノブドウの果実は、ノブドウミタマバエという虫が、卵を産みつけて、「虫こぶ」になると、水色や、紫、紺色などのきれいな色に色付くようです。

ノブドウの果実のカラフルな色は虫に寄生された影響なんですね。

白いたくさんのキノコ

白いたくさんのキノコ

朽木に、たくさんのキノコが出ていましたよ。

ピンク色のキノコ

ピンク色のキノコもありました。

フユノハナワラビ

フユノハナワラビ

フユノハナワラビという、シダの仲間も出ていましたよ。

冬になっても葉は枯れないで、緑色のまま雪の下で過ごして春を迎えます。

暖かくなる頃に、地上部の葉が消えて休眠します。

夏の終わりに再び葉を出しますよ。

「ハナワラビ」の名前の由来は「胞子葉を花に見立てたことから」と言われています。

胞子葉が出てきたら、その形を観察して楽しみたいですね。

暑い日が続きます。

散策の際には水分補給や帽子、などの暑さ対策をお願いいたします。

 

これからの季節はハチやウルシ、ダニ等の対策のため肌を出さない装いと、歩きなれた靴で散策をお楽しみください。

 

皆様のお越しをお待ちしております。