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旭山記念公園野鳥情報2025年8月30日(土曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2025(令和7)年8月30日土曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。

 

●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。

 

■9月開催の各観察会、日程は以下の通りです。

野鳥観察会
9月13日(土曜日)
9月28日(日曜日)
8時開始、10時頃まで
参加費200円

自然観察会
9月21日(日曜日)
9時開始、11時頃まで
参加費200円

バードウォッチャーのための樹木観察会
9月6日(土曜日)
9月23日(火曜日祝日)
9時開始、11時頃まで
参加費300円(資料つき)

本日8月30日土曜日より、電話および窓口直接にて受付しております。

みなさまのご参加をお待ちしております。

 

 

◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。

 

 

今週のトピックス
ハリオアマツバメ
8月29日17時前、ハリオアマツバメ30~50羽の群れが旭山記念公園の上空を飛び交っていました。
森の家の屋根+10mくらいの低空に飛んで来る個体もいて近くで見られたり(羽の音がすごい)、高い空を見ると20~30羽が視界に入ったりと、30分ほど飛ぶ姿をじっくりと観察できました。
南に渡る前に集結していた可能性があり、そうであるなら、今年はもうこの先ハリオアマツバメは見られなくなることでしょう。
夏までの間に数羽から10羽ほどが飛び交っていたことは今までにもありましたが、これだけの数が一度に観察されたのは旭山記念公園では初めてかもしれません。
写真は残念ながら撮れませんでした。

 

センダイムシクイ
8月28日に園内での観察情報があり、写真はその時のものですが、こちらもそろそろ南に渡っていなくなる頃、この写真が今年最後かもしれません。
囀りはほとんど聞かれていません。
翌8月29日から30日までは確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

センダイムシクイ2025年8月30日

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も観察情報があり、真夏を過ぎて観察頻度が上がってきました。

 

 

夏鳥情報
イカル
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、今後もしばしば観察されるものと思われます。

 

クロツグミ
8月25日午前、「噴水広場下斜面」で「キュロキュロ」と鳴き声が聞こえたので見ていると、幼鳥か雌が2羽、草や木の間を移動する際に姿が見られ、さらに見ていると雄が枯れ木の先にとまり、写真のように2分ほどそこで周りの様子見ている姿が観察されました。
また本日.30日8時過ぎ、なぜか旭山都市環境林から囀りが聞こえてきました。
幼鳥成鳥とも、今後も10月くらいまではときどき見られるものと思われます。

クロツグミ雄2025年8月30日

 

アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

トラツグミ
今週は声も姿も確かな観察情報はなかったです。

 

オオルリ
8月30日午後、「カラマツ街道」付近で雌成鳥が観察されましたが、今週は雄成鳥や幼鳥の園内での確かな観察情報はなかったです。

 

キビタキ
「巨木の谷」「学びの森」などでときどき幼鳥が見られており、成鳥も散発的に見られています。
写真は8月30日に「ヘアピンカーブ」付近で撮影した幼鳥です。

キビタキ幼鳥2025年8月30日1

キビタキ幼鳥2025年8月30日

 

コサメビタキ
この1週間もは、「学びの森」から「新桜並木」の辺りで見られていますが先週よりは頻度が落ちてきています。
木の低い位置、地面すれすれに飛ぶこともありますが、ふわふわした飛び方をするので、カラ類と何か違うなと感じて気づくこともあります。

ウグイス
「ジッ ジッ」と地鳴きがときどき聞かれていますが少ないです。
ウグイスは10月に入ってから地鳴きを聞いて姿が見られる機会が増える傾向にあります。

 

ヤブサメ
笹薮から「シュッ」という地鳴きが聞かれることがあり、その声を頼りに笹薮の中を見ていると姿が見られることもあります。
本日8月30日には「ポートランドの森」で何度か鳴き声を聞きました。

 

センダイムシクイ
(前述)

 

ホオジロ
この1週間も園内での確かな観察情報はなかったですが、この先もまだ見られることがあるかと思われます。

 

アオジ
8月30日に「遊具広場の森」と「ミュンヘンの森裏の道」そして「ポートランドの森」辺りで地鳴きが聞かれましたが(成鳥か幼鳥かは不明)、粘っていると姿が見られる機会もありそうです。

 

メジロ
「チュルチュルチリ」という囀りもときどき聞かれています。
高い位置にいることが多いですが、低い位置にも降りて来ることがあるので、囀りもしくは「ツー」「キュピキュピ」という地鳴きが聞こえたら探すと見られることがあります。

 

キセキレイ
今週は今日までほぼ毎日園内で見られており、「第2駐車場」から森の家の間での情報がいくつかあり、「学びの森」周辺でも観察情報がありました。
今週も近隣住宅街で2羽見られたとの観察情報もありました。

 

モズ
8月25日、展望台「芝生斜面」に2羽が来て「キチキチキチッ」と激しく鳴き合っていましたが、このようにこの先もときどき園内で見られるものと思われます。

 

ハリオアマツバメ
(前述)

 

ヤマシギ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

ツツドリ
今週も観察情報はなく、この秋はいまのところ確かな観察情報はないですが、この先まだ見られる可能性があります。

 

キジバト
「デデーポーポー」という鳴き声は今週も毎日園内でも聞かれていますが、やはり低い位置にはなかなか降りて来ません。

 

アオバト
8月26日に藻岩山方面のやや遠くから「オーアーオー」という鳴き声が聞かれ、飛ぶ姿も見られました。
アオバトは例年9月下旬には旭山見られなくなりますが、今年はどうでしょうか。

 

チゴハヤブサ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、チゴハヤブサは9月下旬まで見られる可能性があるので、もう少し様子をみます。

 

 

 

秋から春に見られる野鳥
シメ
今週も何度か声が聞かれ飛ぶ姿も見られましたが、それらはすべて「記念樹の森」から「第1駐車場」にかけての辺りでの情報でした。
まだよく見られるという状況にはなっていません。

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
8月29日、まず朝7時台に「友愛の小径」付近で雄亜成鳥の、続いて10時過ぎに旭山都市環境林で雌成鳥の観察情報がありましたが、雌の観察情報は久しぶりでした。
この先も見られるかどうかはその時次第でしょう。

 

オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
今週も園内や旭山都市環境林で見られており、8月29日には「森の家坂」にかかるシラカンバの枝で採餌する雌が見られました。

オオアカゲラ雌2025年8月30日

 

アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
観察機会は多く、幼鳥もまだ見られていますが、そろそろ頭部が成鳥と同じ模様になる頃です(写真は成鳥雄です)。

アカゲラ雄2025年8月30日

 

コゲラ(亜種エゾコゲラ)
観察機会は多く、幼鳥も成鳥も近くで見られる機会があります。

コゲラ2025年8月30日

 

ヤマゲラ
先週はほぼ毎日観察情報がありましたが、今週に入って8月27日以降は観察情報がなくなりました。
ただ、ヤマゲラは声をほとんど出さず、出しても体の割に小さな声で聞こえにくく、いるのかいないのか分からずに気づかれていないだけで、この先まだ見られる可能性はあります。

 

オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

トビ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

オオセグロカモメ
今週は園内および近隣上空での確かな観察情報はなかったです。

 

カワラヒワ
前回、今年は少ないと書きましたが、この1週間は確かな観察情報がなかったです。
中島公園でもほとんど見られていないとのことで、カワラヒワはどうしたのでしょうか。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られており、「テュッテュッテュッ」という地鳴きを聞くこともあります。

ゴジュウカラ2025年8月25日亜種シロハラゴジュウカラ

 

シジュウカラ
園内一円でよく見られています。

 

ハシブトガラ
園内一円でよく見られていますが、この1週間に限っては、他のシジュウカラ科よりも見る機会が多かったように感じています。

ハシブトガラ2025年8月30日

 

ヤマガラ
園内一円でよく見られています。
この写真は「作業員詰所」前で撮影しましたが、ヤマガラは四季を通じてこの辺りによく来ます。

ヤマガラ2025年8月25日

 

ヒガラ
園内の針葉樹で観察機会は多く、「学びの森」から「作業員詰所」の付近で特によく見られています。
囀りは、ほとんど聞かれないというくらいになってきました。

ヒガラ2025年8月30日

 

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

スズメ
道路沿いで見る機会があります。

 

ヒヨドリ
園内一円でよく見られており、幼鳥もいます。

 

ハシボソガラス
「展望台芝生斜面」や「テラス状階段」そして「第1駐車場」でよく見られています。

 

ハシブトガラス
園内で多く見られています。

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

エゾリス
好物のオニグルミ、まだ木に緑のままついているものをもぎ取り、周りの緑の部分をかじって落として殻を割ってから食べることもあり、興味深いです。
8月30日には「学びの森」で3頭同時に見られ、他2か所でも見られ、今年はエゾリスに出会う機会が多いです。

エゾリス2025年8月30日

 

ニホンカナヘビ
今週もよく見かけました!

ニホンカナヘビ2025年8月30日

 

オニヤンマ
園内で見かけるオニヤンマはほとんどが飛んでいてしかも速く、撮影がなかなか難しいです。
しかし、ときどきこうして木や草にとまっていることがあり、そうなると絶好の撮影チャンスです。
ただ、もうそろそろオニヤンマも見られなくなる頃ではあります。

オニヤンマ2025年8月30日

 

クサキリ
キリギリス科で、「ツーツー」と細いけどよく響く声で鳴く虫です。
この手の鳴く虫は姿を見る機会は少ないのですが、この時は黄色い落ち葉の上でじっとしていました。

クサキリ2025年8月30日

 

キマワリ
キマワリ今年はほんとによく見ます。

キマワリ2025年8月30日

 

オオイタドリ
背が高くて群生するタデ科の草本オオイタドリ。
シュワシュワっとした感じの白い花が園内各所で咲いています。
雌雄異株で、立っているのが雄花、垂れ下がっているのが雌花ですが、園内で見られるのはほとんどが雄花です。

オオイタドリ2025年8月30日

 

コヒルガオ
ヒルガオ科、園内では白い花が咲くヒロハヒルガオをよく見ますが、コヒルガオも少しだけあり、これは展望台「アーチ橋」たもと辺りで咲いているものです。

コヒルガオ2025年8月30日

 

ヤマハギ
マメ科のヤマハギは今が花のピークといったところです。

ヤマハギ2025年8月30日

 

エゾゴマナ
キク科の草本、1mくらいにすっと立つエゾゴマナ、初秋の花が咲き始めました。

エゾゴマナ2025年8月30日

 

 

今週はエゾシカの観察情報が多く、7頭同時に見たとの情報もありました。

 

次回は、2025年9月7日日曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。