旭山記念公園野鳥情報、2025(令和7)年8月3日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。
●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。
■8月の野鳥観察会、自然観察会のうち、以下の日程は募集定員に達したため受付終了とさせていただきました。
8月24日(日) 野鳥観察会
あしからずご了承ください。
8月9日(土)の野鳥観察会と、8月17日(日)の自然観察会はまだご参加受付中です。
なお、毎年8月9月は野鳥があまり出ないため、植物や昆虫の話が多くなります。
植物や昆虫がお好きで野鳥「も」興味がある、という方もぜひご参加ください。
野鳥観察会2025年8月
①8月9日(土曜日)
②8月24日(日曜日)
8時から10時頃まで
自然観察会
8月17日(日曜日)
9時から11時頃まで
内容:公園内や旭山都市環境林を散策しながら植物や昆虫などを観察します。
野鳥が出たら野鳥観察も行います。
参加費:各200円
集合:旭山記念公園森の家
定員:各回15名程度 先着順
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。
今週のトピックス
ヤマゲラ
7月29日火曜日、旭山記念公園内で久しぶりにヤマゲラ雌成鳥が観察され、以降7月30日そして本日8月3日とやはり雌成鳥が観察されています。
8月3日は「遊具広場」で場所を転々としながらも20分以上観察でき、その間に地面に降りて採餌する姿も見られ、観察している間に「ピョッピョッピョッピョッピョッピョッ」とあの独特な鳴き声も何度か聞かれました。
夏の間のヤマゲラはほとんど鳴き声を出さず、今日も、それ以前の2回もたまたま気づいて出会った感じですが、一度見られれば、ある程度は行き先を追って観察することができます。
また、例年夏の間は、それまでの2か月はほとんど見られないのが、なぜか見る機会が多くなる傾向にあります。
今回の3日間はすべて雌でしたが、同一個体かどうかは確認できず、また雄や幼鳥はここ数日は観察されていません。
キビタキ
数日前から、「巨木の谷」の「柳のテント」付近にキビタキ幼鳥が砂浴びに来るようになっており、その辺りで待っていると見られるとの観察情報がありました。
その場所はコサメビタキやセンダイムシクイもときどき見られています。
キビタキ幼鳥はそこに限らず園内でちらほらと観察情報があり、写真は本日8月3日、「双子沢坂」で間近にいたものに気づいて撮影したものです。
キビタキは囀りは聞かれなくなり、地鳴きもあまり聞かれていませんが、不意に見つけて観察できることは今後もあるかと思います。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は確かな観察情報はなく、暑さのため標高が高い場所に避暑に行っている可能性もあります。
見られる場合はたいていカラ類混群に混じっています。
夏鳥情報
イカル
今週は確かな観察情報はなかったですが、今後もしばしば観察されるものと思われます。
クロツグミ
7月28、29そして30日と園内および周辺から囀りが聞こえてきましたが、近くで見たとの情報はなかったです。
「キュロキュロ」という地鳴きが聞かれることはあります。
幼鳥は今年はまだ確認されていません。
アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
トラツグミ
7月29日9時前に園内「西側エリア」から「ヒー ヒョー」と囀りが数分間聞こえてきましたが、7月に入ってからときどき声が聞かれています。
姿を見たとの確かな観察情報はなかったです。
コルリ
今週も園内および「旭山都市環境林」での確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。
オオルリ
7月31日に「カラマツ林」で幼鳥が観察されました
写真がそれですが、今後も幼鳥成鳥ともども時々見られるものと思われます。
囀りは聞かれなくなり、地鳴きもほとんどしないので、たまたま見つかるという感じになるかと思います。
キビタキ
(前述)
コサメビタキ
「学びの森」「巨木の谷」と森の家周辺でときどき見られています。
幼鳥はまだ「ごま塩」模様です。
ウグイス
本日8月3日「遊具広場五差路」付近で「ジッ ジッ」と強い地鳴きが聞かれ、笹薮の中をちょこまかと動く姿も見られました(写真は撮れず)。
ウグイスも囀りが聞かれなくなっていますが、このような感じでときどき見られることがあります。
ヤブサメ
「シリシリシリ」という囀りは聞かれなくなり、笹薮から「シュッ」という地鳴きが聞こえるだけになってきましたが、その声も先週よりは聞かれる機会が少なくなっており、姿もあまり見られていません。
センダイムシクイ
カラ類混群の中にときどき入っており、幼鳥がいることもあります。
前述のように「巨木の谷」周辺から「吊り橋」周辺と「学びの森」での観察情報があり、写真は「双子沢坂」=「吊り橋」近くで撮影したものです。
「チヨチヨビー」という囀りもときどき聞かれていますが、センダイムシクイは例年7月下旬から南に渡っていなくなる8月下旬までの間は囀りを聞くことができます。
ホオジロ
「展望台」周辺での囀りも聞かれなくなり、姿もときどき見るくらいですが、秋に観察機会が増える年もあるので、要注目です。
アオジ
7月31日、「森の家南斜面」と「ポートランドの森」で目視と地鳴きの観察情報があり、本日8月3日にも「遊具広場」で地鳴きが聞かれましたが、昨年同様夏になって観察機会が増えてきているようで、この先要注目です。
メジロ
「チュルチュルチリ」という囀りはあまり聞かれていませんが、「チューイ」「キュルキュル」という地鳴きはよく聞かれており、観察機会も多いです。
キセキレイ
園内でときどき見られており、本日8月3日は、「ちびっこ広場」から「第2駐車場」方面に飛んで行くのが観察され、8月1日には「学びの森」、8月2日には「ヘアピンカーブ」付近での観察情報もありました。
また、近隣住宅街を流れる界川沿いでも2羽見たとの観察情報もありましたが、キセキレイは例年夏から秋にかけてこんな感じで6月頃よりは観察情報が多くなります。
モズ
7月31日「第2駐車場」周辺から久しぶりに「キチッ」という地鳴きが聞こえてきましたが、秋に向かって観察情報が多くなる可能性もあります。
ハリオアマツバメ
今週は確かな観察情報はなかったですが、8月中は「ピッ」という鳴き声が上空から聞こえ飛ぶ姿が見られることがしばしばあります。
ヤマシギ
今週も園内での確かな観察情報はなかったです。
ツツドリ
今週は確かな観察情報はなく、「ボボッ」という鳴き声も聞かれなかったですが、ツツドリは8月後半になると林の低い位置で不意に見られることがあります。
キジバト
今週も飛ぶ姿が見られる機会は比較的多く、「デデーポーポー」という鳴き声も聞かれていますが、低い位置にはなかなか降りて来ません。
アオバト
7月28日と31日に園内で「オーアーオー」という鳴き声が聞かれましたが、近くで見られたとの観察情報はなかったです。
チゴハヤブサ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、今年は近くで繁殖していないのでしょうか・・・
留鳥情報
クマゲラ
今週は先週よりは観察情報が少なかったですが、それでもときどき見られており、今後もときどき見られるのではないかと思われます。
オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
今週も園内で見られています。
アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
観察機会は多く、幼鳥も見られていますが、「キョッ」という鳴き声を出さずにいることもままあるので、森の中では木をつついたり何かが笹の上に落ちる小さな音に注意してみてください(アカゲラだけに限らずですが)。
写真は成鳥雌です。
コゲラ(亜種エゾコゲラ)
観察機会は多く、幼鳥も成鳥も近くで見られる機会があります。
ヤマゲラ
(前述)
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
トビ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
オオセグロカモメ
先週に引き続き、7月28日と7月30日に園内および近隣上空を飛ぶ姿が観察されましたが、7月30日は旭山記念公園と三角山の間辺りから鳴き声が聞こえ、見ると5羽が列をなして飛んでいるのが見えました。
オオセグロカモメは7月以降ときどき見られていますが、山に飛んで来るこの行動が毎年のことなのか、それともたまたまか、来年以降も注目してゆきたいと思います。
カワラヒワ
「噴水広場」周辺で見られていますが飛んでいたり遠目にとまっていたりで、近くでじっくり見られることはほとんどありません。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られて、「テュッテュッテュッ」という地鳴きを聞くこともあります。
シジュウカラ
園内一円でよく見られています。
幼鳥の「胸のネクタイ」は今週もまだ下までつながっておらず、頬の下の黒い線もまだつながっておらず、背中もまだオリーブ色ではありません。
ハシブトガラ
園内一円でよく見られています。
ヤマガラ
園内一円でよく見られています。
写真は幼鳥ですが、橙色がだいぶ整ってきました。
ヒガラ
「作業員詰所」周辺のトドマツで幼鳥が見られる機会が多いほか、カラ類混群に入っていることもあります。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
園内一円でよく見られており、幼鳥も出ています。
ハシボソガラス
「展望台芝生斜面」や「テラス状階段」そして第1駐車場でよく見られています。
ハシブトガラス
園内で多く見られています。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
エゾリス
このところ見られる機会が多く、特に「学びの森」では昼まではちょっと待てば見られる可能性が高いくらいになっています。
この時はイタヤカエデの枝の樹皮がはがれた部分を盛んに舐めていました。
ニホンカナヘビ
こちらも園内で見られる機会が多く、笹薮がある法面などで「カサカサ」と歩く音が聞こえ、見ると姿が見られることがよくあります。
これは「第1駐車場」に出てきたもので、歩道の脇でしばらくじっとしていました。
ウスバキトンボ
ウスバキトンボが今週見られ、8月1日にはたくさん飛び交っていましたが、今日はもう少なくなっていました。
ウスバキトンボは南日本で年に何度か発生し、北に飛んで来るトンボですが、北海道でこの時期に産卵しても成虫になるには至らず、越冬もできないため、定着はしていません。
しかし毎年南からたくさん飛んで来てこの行動を繰り返す不思議なトンボです。
写真は右下にごく小さく写っているので、拡大してご覧ください。
【2025年8月4日 追加情報】
ウスバキトンボ、8月4日は園内で多数飛び交っていました。
ナガゴマフカミキリ
カミキリムシ科の1種で、旭山記念公園では毎年夏に倒木の周りなどで比較的見られる機会が多い方のカミキリムシです。
ただ、今年はカミキリムシが全体的に少ない印象です。
ネジバナ
ネジバナが「学びの森」芝生斜面に1輪だけ咲いていました。
ネジバナはラン科ですが雑草系で開けた場所などによく出ますが、毎年違う場所に出るのが特徴で、旭山記念公園でもこの場所では昨年は見つけられませんでした。
園内で探せばまだ見つかる可能性がありますが、小さくて細いので、歩いている目線の高さでは目に留まりにくいです。
ヤナギタンポポ
キク科の多年草、柳のような細長い葉が茎を巻くようにつき、タンポポのような花が咲くことからこの名がついています。
旭山記念公園ではここ5、6年で増えていると感じられる花で、「森の家坂」を「第1駐車場」側から入った辺りの左側に今たくさん咲いています。
ゴボウ
キク科の多年草、アザミのような花が咲き始めました。
あのゴボウですが、「野外逸出種」、畑で栽培されていたものが野に出て生えて定着したもので、旭山記念公園では多く見られます。
この後になる種は衣服などに刺さるようにくっついてきて、知らずに家で寝転がったりすると刺さって意外と痛いのでお気をつけください。
ヒロハヒルガオ
ヒルガオ科の多年草。
「レストハウス」近くの「旭山公園通石碑」裏にたくさん生えており、今は白い花が見られます。
ジンガサハムシという翅が透明な甲虫がヒルガオにつくのですが、旭山記念公園ではまだ見られたことがなく、毎年いないかどうか探しています。
ヌスビトハギ
マメ科の多年草。
いささかかわいそうな名前がついていますが、花の後にできる種子の形が「どろぼうの足跡」に似ていることからこの名前がつきました。
長い穂の先に花がまとまってつくため、撮影が難しい花のひとつです。
ミズヒキ
タデ科の多年草。
小さな花が長い穂の先について撮影が難しいといえばこの花でしょうか。
それでもなんとか撮ってみました。
木苺
園内でも木苺の実がなっています。
次の写真上は旭山記念公園でもっとも多いナワシロイチゴ、下がエビガライチゴ(ウラジロイチゴ)です。
次回は、2025年8月10日日曜日もしくは8月11日月曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。