旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年12月1日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
●12月の定例野鳥観察会は、14日(土曜日)と22日(日曜日)に行います。
現在参加申込み受付中です。
皆様のご参加をお待ちしております!
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。
今週のトピックス
ミヤマホオジロ
今週は11月25日(月)、27(水)に園内での観察情報があり、撮影もできたとのことでした。
どちらも「友愛の小径」付近での観察情報でした。
11月28日(木)以降の観察情報はなかったですが、本日12月1日(日)午後に雌1羽が「新桜並木」から「友愛の小径」辺りに現れました。
この先まだ様子をみてゆきます。
キクイタダキ
今週は「作業員詰所」付近にほぼ毎日来ており、道沿いの低いトドマツに入ったときには長い間近くで観察できます。
詰所横のトドマツ林に来た場合は高くて見つけにくいですが、詰所東側のデッキ部分になっている場所で近くで見られることがあります(立入禁止ではありません)。
「学びの森」側のアカエゾマツにも来ることがあり、数も3、4羽いることがあり、キクイタダキを狙うなら「作業員詰所」付近がいいでしょう。
「ツーツツツー」と小さい声で鳴きますが、歩いていると聞き逃すことがあるので、常緑の松の前に来たら立ち止まって耳を澄ますと声が聞こえて見つけやすくなります。
オジロワシ
11月25日(月)、オジロワシが旭山記念公園上空に飛んで来ました。
気が付いた時には公園やや南西側の上空を帆翔(羽ばたかないで風に乗って飛ぶこと)している姿が見え、南東に流れて見えなくなりました。
不鮮明ですが、写真を見ると成鳥でした。
オジロワシ、旭山では、肉眼で顔が見えるほど近くて低い位置にはめったに来ないですが、冬の間に何度か見ることができます。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も園内でほぼ毎日観察されています。
今週は「吊り橋」周辺での観察情報が多く、「森の家」の周りでも出ていますが、数羽の群れの情報が多かったです。
一方で「遊具広場」方面では今週は情報は少なかったです。
今日は14時頃に「双子沢坂」から「新桜並木」そして「ピクニックテラス」辺りに10羽前後で現れ、そのうち2、3羽が低い位置に降りて長く留まっていました。
現れる時間も朝8時台から11時半頃まで幅があり、その間に2、3回出ることもあります。
夏鳥情報
イカル
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
モズ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、かつて1月に出た年もあったので、まだもう少し様子をみます。
アオバト
今週は確かな観察情報はなかったですが、その1羽がまだ残っている可能性があり、もう少し様子をみます。
旅鳥情報
ミヤマホオジロ
(前述)
カシラダカ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
※今年の秋から初冬にかけて、旭山ではマミチャジナイとシロハラの確かな観察情報は今のところありません。
冬の鳥情報
ツグミ
園内の木に降りていたという情報も増えてきており、今日は「噴水広場下斜面」のナナカマドに3羽が来て実を食べていました。
上空高く飛ぶ姿を見たり、「キキーッ」という声が聞こえたりすることもしばしばあります。
ウソ
11月25日(月)に「風の丘」付近から「フィッ」という鳴き声が聞こえ、鳴き声の情報はあるにはありますが、園内近くで見られたという情報は今のところありません。
シメ
今週も「噴水広場」周辺で日に何度か見られており、今日は「ミュンヘンの森」に1羽で飛んで来て木にとまっていました。
マヒワ
観察情報がまったくないわけではない、というくらいでしたが、本日12月1日(日)、森の家裏のカラマツで20~30羽の群れを見たとの情報がありました。
キクイタダキ
(前述)
キバシリ(亜種キタキバシリ)
今週も確かな観察情報はなかったですが、この冬は数が少ないのかそうではないのかまだ見えてきません。
ミソサザイ
「巨木の谷」から「吊り橋」周辺と「遊具広場」「作業員詰所周辺」で「ジュッ」という声が聞かれることが比較的多く、粘っていれば観察・撮影できることもあります。
「ポートランドの森」で鳴き声を聞く機会は今週もほとんどなかったですが、こちらは様子をみてゆきます。
※ヒレンジャク、キレンジャクは今年はまだ旭山では確認されていません。
留鳥情報
クマゲラ
今週も毎日ではないですが園内に飛んで来ており、11月28日(木)、29日(金)と近くで見られたという情報がありました。
また今週は雌雄どちらも観察情報がありました。
今日は園内で確認できませんでしたが、この先も結構な頻度で見られる可能性が高そうです。
オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
園内でときどき見られており、雄と雌どちらも見られています。
アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
アカゲラは園内一円で「キョッ」という声が聞かれることが多く、観察機会も多いです。
コゲラ(亜種エゾコゲラ)
観察機会は多いですが、今の時期はカラ類混群に2、3羽入っていることが多いです。
ヤマゲラ
今週は園内で声を聞いたとの情報はありましたが、近くで見られたという情報はなかったです。
フクロウ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
11月25日(月)、「噴水広場」上空に雌と思われる1羽が現れ、ハシブトガラス数羽にモビング(追い回されること)されていました。
写真はその時のもので2枚あります。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
オオセグロカモメ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週も確かな観察情報はなかったです。
カワラヒワ
今週も渡りの途中と思われる10羽前後の群れと、「学びの森」周辺にいることが多い2、3羽の群れが見られており、「キリコロキリー」という鳴き声を聞くこともまだ多いです。
亜種オオカワラヒワがいたかどうかは今週も確認できませんでした。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られており、近くで見られる機会も少なからずあって、昨日11月30日には「新桜並木」の木にとまって採餌する姿が5mの至近距離でじっくりと観察できました。
写真はホオノキの果実(種子)を食べているところです。
シジュウカラ
園内一円でよく見られています。
ハシブトガラ
園内一円でよく見られており、今週も「遊具広場の森」のサルナシ(コクワ)の実を食べにときどき来ていましたが、今回ようやくその様子が撮れました。
ヤマガラ
「作業員詰所」前のイチイは実がほぼすべて落ちましたが、それでもその場所ではよく見られており、そこに限らず園内一円でよく見られています。
写真は、キクイタダキが今よく出ている「作業員詰所」近くの低いトドマツに来たところです。
ヒガラ
今週も囀りが聞かれていましたが、今週は旭山以外の道内複数の場所でも囀りを聞いており、旭山だけのことではないようです。
この先囀りがいったん止むのか、止まないのかに注目しています。
園内一円の針葉樹で観察機会が多いです。
写真の個体は小さいながらも「ちょんまげ」がしっかりと立っていますね。
ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
今週もほぼいつでもどこかから鳴き声が聞こえてくるように感じられました。
写真のようにナナカマドの実も食べに来ていました。
ハシボソガラス
「噴水広場」から「テラス状階段」の辺りと第1駐車場でだいたいいつも見られます。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
写真はヌルデの果実をくわえて飛んで来てとまったところのものです。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
◎「トリテン」 国立科学博物館 特別展「鳥」のご案内
東京上野にある国立科学博物館にて「特別展 鳥」通称「トリテン」開催中です。
2025年2月24日まで開催、東京に行かれる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
詳しくは以下のリンクよりホームページをご覧ください。
次回は、2024年12月8日日曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。