旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年11月17日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
●11月24日(日曜日)の定例野鳥観察会は募集定員に達しましたため、受付終了とさせていただきます。
あしからずご了承ください。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も園内でほぼ毎日観察されていますがが、この1週間は10時30分以降の観察情報が多く、今日も11時50分に「中央トイレ」付近を展望台方面から飛んで来て「吊り橋」方面に抜ける数羽の群れが見られました。
昨日は10時過ぎに「ちびっこ広場」で数羽、10時40分に「栗の木デッキ」付近から「ポートランドの森」を抜けて「カラマツ林」へ10羽前後の群れ、そして11時30分に「ポートランドの森」から「ミュンヘンの森」を経て「森の家南斜面」そして「藻岩山登山口」の方へ流れる10羽以上の群れが見られました。
特に11時30分からの群れは肉眼ではっきり見えるほど低い位置にも降りて来て、久しぶりにじっくりと見ることができました。
このところ森の家周辺と「ポートランドの森」周辺で見られる機会が多いです。
また、カラ類混群と一緒にいることもよくあり、シジュウカラとハシブトガラを中心としたカラ類混群に遭遇したら探すとシマエナガもいるかもしれません。
今週のトピックス
カワラヒワ
11月16日、カワラヒワ数羽が「カラマツ林」のカラマツで採餌していました。
正確な数は不明ですが、6個体までは数えることができ、多くて10羽くらいであったと思われます。
その辺りに1時間以上滞在し、少しずつ場所を変えたり、ハシブトガラスやヒヨドリが近くに来ると避けたりしながら採餌を続けていました。
この秋はカワラヒワが例年より遅くまで観察されており、数も1羽2羽ではなく数羽見られています。
カワラヒワは旭山では通常冬の間見られなくなりますが、中島公園など近い場所では冬にも見られており、今後注目です。
ヒヨドリ
11月15日、ヒヨドリ20羽以上の群れが園内で見られました。
ヒヨドリは秋から冬に集まることがありますが一時的で、翌11月16日には数羽はいましたが20羽まではいませんでした。
渡りあるいは移動するものかどうか詳しいことは分からないですが、ほぼ毎年そのように多く見られる日があります。
この日はアズキナシの木に集まって実を食べていました。
夏鳥情報
アオジ
今週も確かな観察情報はなく、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
ウグイス
今週は確かな観察情報はなく、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
メジロ
今週は確かな観察情報はなかったですが、もう1週間様子をみます。
メジロは通常夏鳥ですが、毎年真冬にも市内での観察情報があり、渡らない個体もいるものと思われます。
イカル
本日11時過ぎ、園内で1羽を観察しましたが、過去に越冬した年もあり、12月初旬まで見られた年もあったので、まだ見られる可能性があります。
ベニマシコ
今週は確かな観察情報はなく、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
モズ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、まだもう少し様子をみます。
キジバト
今週は確かな観察情報はなく、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
アオバト
今週は確かな観察情報はなかったですが、その1羽のみ残っていてまだ見られる可能性があるかもしれず、もう少し様子をみます。
旅鳥情報
ルリビタキ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、過去には11月下旬まで見られた年もあるので、もう少し様子をみます。
ミヤマホオジロ
今週は園内での観察情報がありましたが、12月上旬に来た年もあり、もう少し様子をみます。
カシラダカ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみます。
冬の鳥情報
ツグミ
園内の木に降りていたという情報もありますがまだ少なく、今日も上空を群れで飛んで行くのが見られたように、まだ渡りが続いているものと思われます。
シメ
園内で「シーッ」という声がときどき聞かれ、遠目で観察することもできますが、近くにはなかなか寄れないです。
キクイタダキ
11月10日に「巨木の谷」から、「双子沢川」の木にとまっている1羽が観察されました。
写真はその時のものですが、珍しく針葉樹ではなくヤマブドウのツルにとまっています。
その他には確かな観察情報はなく、まだときどき園内に来ている程度と思われます。
キバシリ
今週は「カラマツ林」から「風の丘」の辺りでの観察情報がありましたがまだ少ないです。
ミソサザイ
「ポートランドの小径」から「カラマツ林」にかけてと「遊具広場の森の散策路」で「ジュッ」という鳴き声が比較的よく聞かれますが、はっきりと姿が見られることは少なく、観察や撮影にはいささかの忍耐力が必要です。
※ヒレンジャク、キレンジャクは今年はまだ旭山では確認されていません。
留鳥情報
クマゲラ
今週も毎日ではないですが園内にときどき飛んで来ており、近くで見られる機会もありました。
雄の個体と雌の個体が見られているのも先週同様です。
昨日は円山からクマゲラと思われるドラミングが聞こえてきました。
オオアカゲラ
園内でときどき見られており、雄と雌どちらも見られています(写真は雌です)。
アカゲラ
先週は野鳥観察会の際に行く先々で「キョッ」という声が聞かれ、と書きましたが、11月に入ってから園内で観察機会が増えています。
見られる場所も「作業員詰所」付近、「遊具広場の森」、「中央トイレ」から「吊り橋斜面」そして森の家の周りと、園内広範囲に見られています。
コゲラ
観察機会は多いですが、30~50m離れた辺りから鳴き声が聞こえても、木の間で姿をなかなか探し出せないこともよくあります。
ヤマゲラ
今週は他にも園内で声を聞いたとの情報はありましたが、近くで見られたという情報はなかったです。
フクロウ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
オオセグロカモメ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週も確かな観察情報はなかったですが、この時期まで来ないということは、今冬は旭山では越冬しない可能性が高くなってきました(残念ながら)。
カワラヒワ
上述の数羽の他、「学びの森」周辺で2、3羽見られることもあり、それらは別の集団のように思われますが確証はありません。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られており、近くで見られる機会も少なからずあります。
シジュウカラ
園内一円でよく見られています。
ハシブトガラ
園内一円でよく見られています。
「遊具広場の森」でサルナシ(コクワ)の実を食べに来る姿もまだときどき見られています。
ヤマガラ
園内一円でよく見られています。
「作業員詰所」前のイチイの実を食べにまだ来ており、その木から6、7m離れて見ていると実を取りに飛んで来る様子が観察できます(真横に立っていると来ません)。
ヒガラ
今週は囀りが聞かれていましたが、こうなるといつが「初鳴き」なのか分からなくなるかもしれません。
例年であれば、ヒガラは12月中旬以降が「初鳴き」なのですが。
ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
(上述)
ハシボソガラス
「噴水広場」から「テラス状階段」の辺りと第1駐車場でだいたいいつも見られます。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
◎「トリテン」 国立科学博物館 特別展「鳥」のご案内
東京上野にある国立科学博物館にて「特別展 鳥」通称「トリテン」開催中です。
2025年2月24日まで開催、東京に行かれる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
詳しくは以下のリンクよりホームページをご覧ください。
次回は、2024年11月24日日曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。