旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年8月25日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
●9月の観察会のお知らせ
「定例野鳥観察会」 9月14日(土曜日)、29日(日曜日)
「自然観察会」 9月15日(日曜日)
「バードウォッチャーのための樹木観察会」 9月7日(土曜日)、23日(月曜祝日)
いずれも、8月31日(土曜日)午前10時より、電話もしくは窓口直接にて受け付け開始となります。
みなさまのご参加をお待ちしております。
なお、旭山野鳥観察会では、野鳥の他に植物も見てゆきますので、野鳥に少しでもご興味がある方は、野鳥が主目的ではなくても、これから野鳥も見たいという方でも、お気軽にご参加ください。
今週のトピックス
チゴハヤブサ
今週に入って、近くで幼鳥2羽が巣立ち、4羽で見られるようになったとの情報を地元の方よりいただきました。
それに伴い旭山記念公園内での観察情報もちらほらと出てきており、今日は観察会の間に声を1回、終わってから上空を滑翔する1羽を目視し、他にも声を聞いたとの情報が複数ありました。
昨年とほぼ同じ場所で営巣していたようなのですが、なぜか今年は巣立つまで旭山記念公園ではほとんど観察情報がなく(去年は時々来ていた)、近くで繁殖していたことが分かっていませんでした。
チゴハヤブサは例年9月下旬まで滞在しており、今後ひと月ほどは観察機会が多くなる可能性があります。
ただし、園内の木にとまることは少なく、見られるのはほとんどが上空を飛んでいる姿ということにはなります。
ウグイス
8月21日、「巨木の谷」でウグイスの巣立ち間もないと思われる幼鳥が観察されました。
写真1枚目がそれですが、ここまで小さい状態の幼鳥は今まであまり見ることはありませんでした。
2枚目はもう少し大きくなった状態と思われます。
ウグイスは今日の野鳥観察会の際に、カラ類混群を観察している時に成鳥1羽がひょっこり現れました。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今日は観察会の間には出なかったですが、11時頃に森の家の周りから「栗の木デッキ」周辺にカラ類混群とともに出、11時30分頃には森の家南側から第2駐車場付近「三つ子のシナノキ」辺りからも声が聞こえてきました。
昨日8月24日は夕方17時20分頃、「遊具広場の森」から声が聞こえてきたほか、午前9時台に「遊具広場」で見たとの観察情報もありました。
今週もちらほらと観察情報がありましたが、この先この流れが続くかどうか要注目です。
夏鳥情報
オオルリ
今週は確かな観察情報はなかったですが、例年通りであれば9月中旬までは見られる可能性があります。
キビタキ
今日の野鳥観察会の際に「学びの森」で幼鳥が観察され、その後11時頃に「森の家南斜面」で久しぶりに囀りが2、3分ほど聞かれました。
学びの森の幼鳥は鳴き声も出さずに飛んで来たところをたまたま見つけられたもので、たまたま気づくか森の中をじっくり探すかしなければ、気づかないまま通り過ぎることもよくあると思われます。
写真は幼鳥です。
コサメビタキ
今日は「遊具広場と噴水広場の間の道」「学びの森」での観察情報があり、昨日は「展望台北西斜面」のハリギリに2羽で来ていました。
ひと頃よりは見られる頻度は落ちましたが、例年通りであれば9月下旬まで見ることができます。
クロツグミ
今週は確かな観察情報はなかったですが、10月まではひょっこり現れる可能性があります。
アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、秋になると見られる機会が増えます。
トラツグミ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、10月頃までたまに見られることがあります。
ホオジロ
昨日8月24日、「展望台北西木立」に、下のハマナス植え込みの中にいたと思われる1羽が飛び上がってイタヤカエデの木にとまりましたが、よく見ると幼鳥でした。
ホオジロは秋になると展望台植え込みのハマナスにいる姿が見られ、10月中旬頃まで旭山にいます。
アオジ
今日の観察会の際にも「遊具広場の森」で最低2羽が「チッ チッ」と地鳴きをしていて姿も一瞬見られましたが、このところその辺りでしばしば見かけるようになっています。
5月中旬以降の繁殖期にはほとんど見られず、旭山からアオジがいなくなったのかと書いたこともありましたが、この先まだ見られるか要注目です。
アオジはかつては10月末まで旭山でよく見られていました(写真は2020年に撮影した幼鳥です)。
ウグイス
(前述)
ヤブサメ
笹薮でときどき地鳴きが聞かれますが、運が良ければ幼鳥が見られることもあります。
笹薮の中で「ジュッ」というような地鳴きが聞こえたら、しゃがんで笹薮の中を見ると見つかることがあります。
センダイムシクイ
今週は確かな観察情報はなく、もう南に渡って行った可能性がありますが、もう少し様子をみます。
メジロ
園内広く出会うことが多く、囀りはあまり聞かれないか鳴いても短いですが、「キュキュキュロ」という地鳴きはよく聞かれています。
いろいろな木の実がなるとそこに寄って来るので、この先要注目です。
イカル
8月18日に森の家の近くで一瞬だけ「キョッキョッ」とう地鳴きが聞こえてきましたが、時々来ているようです。
キセキレイ
園内でときどき見られています。
モズ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハリオアマツバメ
今週は確かな観察情報はなかったです。
ヤマシギ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
ツツドリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
キジバト
今週も朝早い時間と夕方に鳴き声がよく聞かれ、姿もしばしば見られています。
アオバト
今朝藻岩山方面から鳴き声が聞こえ、昨日も旭山都市環境林方面から聞こえたとの情報があり、周辺にいることは確かです。
余談ですが、今朝のNHK総合「さわやか自然百景」では、勇払川のアオバトが紹介されていました。
岩礁海岸に海水を飲みに来る行動は道内各地でまだ見られています。
チゴハヤブサ
(前述)※こちらは4年前に撮影した写真です。
オシドリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
冬の鳥情報
シメ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
なお、シメは図鑑では留鳥もしくは夏鳥として扱われているものが多いかと思いますが、旭山では9月から5月の間に見られ夏には見られないので、「冬の鳥」情報として扱っています。
留鳥情報
クマゲラ
今週も園内での確かな観察情報がありましたが、毎日来ているわけではなく、情報がまったくない日もあります。
オオアカゲラ
園内でときどき見られています。
アカゲラ
園内で見られていますが、鳴き声を発することが少なく、いても気づかないこともままあるかと思われます。
幼鳥は「吊り橋」付近にいることがよくあります。
コゲラ
観察機会は多く、近くで見られる機会も多くなってきており、「ギー」という声が聞こえたら探せば周りに2、3羽見られることもあります。
カラ類混群に入っていることもあります。
ただし今日の野鳥観察会の間は出ておらず、タイミングが合わないこともしばしばあります。
ヤマゲラ
今週も確かな観察情報はなかったですが、ひょっこり出くわすこともあります。
フクロウ
今週も鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。
オオタカ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
オオセグロカモメ
今週も確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週は園内や旭山都市環境林での観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
「学びの森」周辺で見られることが多く、「遊具広場」や「西側エリア」でもときどき見られていますが、2、3羽で行動していることが多いです。
この時期、河川敷や草原に行くと10羽20羽と集まって行動しているのが見られます。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内で見られています。
シジュウカラ
園内でよく見られています。
ハシブトガラ
園内でよく見られています。
ヤマガラ
園内一円でよく見られており、写真は幼鳥ですが、先週紹介した写真の個体よりはまだ色がはっきりと出ていない個体でした。
ヒガラ
今日の野鳥観察会でも囀りが聞かれ、「ミュンヘンの森」では姿も見られましたが、出会う機会は比較的多いです。
ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
今週も園内各所で見られて、今日の観察会で声を聞く機会がいちばん多かったのはヒヨドリで、数羽で行動しているものと思われます。
ハシボソガラス
「噴水広場」から「テラス状階段」の辺りと第1駐車場だいたいいつも見られ、全部で数羽から10羽くらいいます。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
旭山その他の自然情報
ギンヤンマ(写真なし)
本日の野鳥観察会の際に、「学びの森」の小さな水路でギンヤンマの産卵行動が見られました。
ギンヤンマはそれまで旭山記念公園での確かな観察記録がなく、これが初記録となりました。
観察会に参加された方に見つけていただき、その後1分ほど比較的近くで見られていましたが、オニヤンマに追われて遠くに逃げて来なくなりました。
ルリボシヤンマ
旭山都市環境林でホバリングする姿が撮れました。
ルリボシヤンマは旭山では例年9月10日頃まで見られます。
ルリシジミ
旭山に限らず市街地でもきわめてよく見られる蝶。
ルリシジミはとまるときに翅を広げることはめったになく、この時は広げそうになったので待っていましたが、ついぞ広げることはありませんでした。
ヌルデ
先週、ヌルデの花が咲いたとお伝えしましたが、それから1週間、もう実がなってきています。
熟すまでもう少しかかりますが、ヌルデは実(種子)に塩分が含まれていて、野鳥にとって冬の重要な食物です。
今年はヌルデの実が豊作のようで、野鳥観察・撮影にも期待ができます。
写真は上が1房、下が木全体のなり具合いです。
ハリギリ
ハリギリはまだ花ですが、こちらも秋に黒い実がなり、シマエナガをはじめ野鳥が実を食べに来ます。
この写真はコサメビタキのところで触れた「展望台北西木立」の木の花で、ここに鳥が寄って来ます。
ヌスビトハギ
マメ科草本、先週のヤマハギに続きこちらもいわゆる「萩」の花。
園内林縁部の笹がなくやや暗い場所にたくさん出ていますが、花が少しずつ開花しては終わり、種子も少しずつできてきています。
写真のピンク色のものが花、緑色の「サングラス」のような形に見えるのが種子で、いわゆる「ひっつき」のひとつですが、みなさまはこの種子が何の形に見えますか?
次回は、2024年8月31日土曜日、もしくは9月1日日曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。