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旭山記念公園野鳥情報2024年7月20日(土曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年7月20日土曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

●8月10日(土曜日)と25日(日曜日)の旭山野鳥観察会、および18日(日曜日)開催予定の自然観察会について、詳細は来週前半にホームページなどでご案内させていただきます。
今しばらくお待ちください。

なお、旭山野鳥観察会では、野鳥の他に植物も見てゆきますので、野鳥に少しでもご興味がある方は、野鳥が主目的ではなくても、これから野鳥も見たいという方でも、お気軽にご参加ください。

 

 

 

今週のトピックス
コサメビタキ
今週も「学びの森」でコサメビタキが頻繁に見られています。
特に朝9時頃までは、数分間待っていると見られるくらいに出ています(天気の塩梅か出ない日もあります)。
他は「遊具広場の森」と森の家の周りでも見られますが、「学びの森」の方が出会える可能性が高いです。
「ごま塩頭」で胸もまだら模様の幼鳥も見られています。
例年通りであれば、幼鳥は8月いっぱいくらいまで「ごま塩頭」で見られます。

コサメビタキ幼鳥2024年7月20日遊具広場五差路付近にて

 

キビタキ
キビタキ幼鳥の観察情報も増えてきました。
「つり橋」周辺と「学びの森」のほか、「風の丘」から森の家にかけての間でもときどき見られています。

キビタキ幼鳥2024年7月20日

 

オオルリ
「学びの森」でオオルリ幼鳥の観察情報がありました。
また「風の丘斜面」でも観察情報がありました。
オオルリはこの1週間、日に何度か短い時間囀りしており、「つり橋」下流側と「藻岩山登山口」の奥やや遠くから声が聞こえてきました。
近くで見たという情報はありませんでしたが、ひょっこり近くに現れる可能性はあります(特に「つり橋」周辺)。

 

アオジ
先週までしばらく確かな観察情報はなかったですが、本日、「遊具広場」で2、3羽の地鳴きを聞きました。
どこかで繁殖して移動してきたものか、旭山にずっといたけど気づかなかっただけかは分からないですが、久しぶりの観察情報でした。

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
この1週間もほぼ毎日園内で見られており、「学びの森」から「寺田京子句碑」にかけての辺りに来ることが多いです。
今朝20日は8時前に「学びの森」、昨日19日は9時過ぎに「つり橋」下流、17日は「寺田京子句碑」から「学びの森」、16日も同じく、といった具合ですが、この1週間は森の家の周りにはほとんど来ておらず、「つり橋」から「学びの森」の辺りにかけてでよく出ています。
暑くなってきましたが、この先まだ見られるか、いつまで見られるか、要注目です。

シマエナガ2024年7月20日友愛の小径付近にて

 

 

 

 

夏鳥情報
オオルリ
(前述)

 

キビタキ
囀りはときどき聞かれるくらいになりましたが、「ヒッ ヒッ キュピキュピ」という地鳴きを聞くことが多なってきました。
クマゲラの鳴き真似をする個体、まだときどき鳴き真似をしているようです。

キビタキ雄2024年7月20日ミュンヘンの森にて

 

コサメビタキ
(前述)

コサメビタキ2024年7月20日

 

コルリ
今週も囀りは聞かれず、観察情報もありませんでしたが、一応まだ様子をみます。

 

クロツグミ
今週は囀りもほとんど聞かれずでしたが、「つり橋」付近で見たとの観察情報がありました。
幼鳥の情報もいまのところないですが、そろそろ出ている頃ではあります。
囀りはまだもう少し聞く機会があると思われます。

 

アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

トラツグミ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

ホオジロ
今週は観察情報は少なく、あまり見られなくなりました。

 

アオジ
(前述)

 

ウグイス
園内何か所かで時々囀りしていますが、昨年までは7月を過ぎるとほとんど声を聞かなかったので、今年は少しでも楽しみがあります。

 

ヤブサメ
園内何か所かで囀りが聞かれていますが、1回の囀りの継続時間が短く、姿を探そうにもなかなかうまくゆきません。

 

センダイムシクイ
今週はさらに囀りを聞く機会が増え、目視観察情報も増えてきています。
カラ類混群の中にときどきセンダイムシクイが混じっていることもあります。

 

メジロ
囀りは時々聞かれ、「キュキュキュロ」という地鳴きもよく聞かれています。
ミズキの実が熟してきており、そろそろ食べに寄って来る頃になりました。
ミズキは「中央トイレ」裏、「つり橋木段」横の木が、立ち位置によっては目線より下に見ることが出来るので、観察・撮影にはおすすめです。

 

イカル
今週も確かな観察情報がなかったですが、ひょっこりと現れる可能性はあります。

 

キセキレイ
「学びの森」水路で見たとの観察情報があり、「西側エリア」でもときどき声が聞かれています。
旭山記念公園から降りて最初の信号周辺で鳴き声を聞くことがよくあります。

 

モズ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

ハリオアマツバメ
主に天気が下り坂の時にときどき上空を飛んでいる姿を見たり「ピッ」という声が聞こえてくることがあります。

 

ヤマシギ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

ツツドリ
「ボボッ」という鳴き声はほぼ聞かれなくなりましたが、本日園内で低い位置に降りてきたツツドリを撮影したとの情報があり、近くにはいることが分かりました。

 

キジバト
森の家の周りをはじめ園内で鳴き声を聞くことがあり、飛ぶ姿もしばしば見られ、朝8時過ぎくらいまではよく鳴いています。

 

アオバト
今週は時々鳴き声が聞こえてきただけで、近くで見たという情報はありませんでした。

 

チゴハヤブサ
今週も園内や近隣での観察情報はありませんでした。

 

オシドリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週も園内で見られた日はありましたが、いつも来ている訳ではないようで、この先も動きが読めません。

 

オオアカゲラ
園内でときどき見られており、幼鳥の観察情報もありました。

 

アカゲラ
巣立ち幼鳥が見られるようになりました。
今週は「つり橋」周辺での観察情報が多く、写真も「つり橋」から撮ったものです。
ときどき「キャキャッキャッ」というアカゲラの鳴き声が聞こえてきますが、親が子に対し親離れを促しているのかもしれません。

アカゲラ幼鳥2024年7月20日つり橋から見た

 

コゲラ
観察機会は普通に多くなってきており、近くで見たとの話もよく聞きます。

 

ヤマゲラ
今週はあの独特の鳴き声も聞かれず、たまたま姿を見たとの情報があっただけで、近くで見られたという情報はなかったです。

 

フクロウ
今週も鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。

 

オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、今週も猛禽情報はなく、例年より猛禽の情報は少ないと感じています。

 

ハイタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週は園内や旭山都市環境林での観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
「学びの森」周辺で見られることが多く、「遊具広場」や「西側エリア」でもときどき見られています。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内でよく見られるようになってきましたが、カラ類混群でいることが多く、また、ゴジュウカラがいるとそばにコゲラがいることもよくあります。

ゴジュウカラ2024年7月20日

 

シジュウカラ
囀りはほぼ聞かれなくなりましたが、幼鳥も含め園内でよく見られています。
幼鳥の「ネクタイ」はまだ伸びてきていません。

シジュウカラ幼鳥2024年7月20日

 

ハシブトガラ
囀りはほぼ聞かれなくなりましたが、目視観察の機会は増えてきています。

 

ヤマガラ
園内一円でよく見られ、幼鳥も見られています。

 

ヒガラ
囀りはまだ時々聞かれており、観察機会も多く、幼鳥も見られています。

 

ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
7月14日に「遊具広場」から「レストハウス」にかけての辺りにいましたが、普段はその辺りで見ることはなく、幼鳥が行動範囲を広げているのかもしれません。

 

ヒヨドリ
今週も園内各所で見られていますが、幼鳥はまだ見られていません。

ヒヨドリ2024年7月20日つり橋付近にて

 

ハシボソガラス
森の家の周りにはあまり寄り付かなくなりましたが、「噴水広場」から「テラス状階段」付近、展望台そして第1駐車場で数羽がよく見られています。
幼鳥の観察情報もちらほらとあります。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。
写真は、「つり橋」付近でなぜか石をくわえて運ぶ遊びをしていた個体で、この後土に埋めて枯葉をかぶせていました。

ハシブトガラス2024年7月20日つり橋付近にて

 

 

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

 

今週の旭山その他自然情報
エゾシカ
6月以降、1歳と2歳の若い雄のエゾシカ2頭コンビが園内で見られており、「遊具広場」から「学びの森」にかけての辺りでよく見ます。
今朝も「遊具広場の森」に2頭いましたが、こちらの1歳と思われる方は警戒心が比較的薄く、10mくらいまで寄っても逃げないことがあります。
エゾシカが人を襲うことはほぼないですが、車との衝突、特に夜から未明にはくれぐれもお気を付けください(その時間旭山記念公園の駐車場は閉鎖しておりますが)。

エゾシカ1歳雄2024年7月20日遊具広場の森にて

 

コエゾゼミ(写真なし)
7月19日、園内で今年初めてコエゾゼミの声を聞きました。
コエゾゼミは高い音で「ビーーッ」と鳴き、夏の森林に多いセミです。
アブラゼミもそろそろ鳴き始める頃ですが、どちらのセミも、エゾハルゼミほど鳴き声が賑やかではないです。

追伸、7月20日、アブラゼミ鳴いていました。
アブラゼミは主に夕方に鳴きます。

 

ルリボシカミキリ
夏の人気者、ルリボシカミキリが見られるようになってきました。
枯れ木や丸太にいることがよくあり、探すならまずはそういうところから、です。

ルリボシカミキリ2024年7月20日森の家の周りにて

 

ヤツメカミキリ
カミキリムシもう1題、ヤツメといっても目が8つあるわけではなく、翅の模様が8つの目に見える、というものです。
旭山ではひと夏に何度か見ますが、レアといえるほどかどうかは分かりません。

ヤツメカミキリ2024年7月20日つり橋右岸たもとにて

 

エゾトラマルハナバチ
マルハナバチの仲間も見られる機会が増えてきました。
マルハナバチは基本的には人を刺しません(かといって素手でつかんだり近寄り過ぎたりは禁物ですが)。
マルハナバチを「クマバチ」「クマンバチ」と呼ぶ人もいるようですが、「クマバチ(クマンバチ)」は札幌にはいない別のハチです。

エゾトラマルハナバチ2024年7月20日

 

コバネヒメギス
バッタやコオロギの仲間の昆虫「チチ、チチ」と鳴きますが、いまいち存在が地味な昆虫、ひと夏に何度かこうして目視できます。

コバネヒメギス2024年7月20日

 

イヌエンジュ
マメ科の高木イヌエンジュの花が咲いています。
この写真の「学びの森」のものは植栽ですが、園内では自然木もちょくちょく見られます。

イヌエンジュ2024年7月20日

 

キツネノボタン
やや湿った日陰に出るキンポウゲ科の花。
旭山では、旭山都市環境林のお寺跡地と呼ばれている開けた場所に、年により出たり出なかったり、今年は出ていました。
出たり出なかったりなのは、年によりその場所の草刈りをするタイミングと関係があると思われ、毎年咲くか咲かないか楽しみに(心配)している花です。

キツネノボタン2024年7月20日

 

ダイコンソウ
旭山で夏にもっともよく見られる黄色い花ダイコンソウが咲き始めました(先週から咲いていましたが写真撮影忘れておりました)。
やや日陰の散策路脇に多く出ており、10月まで花が見られることもあります。

ダイコンソウ2024年7月20日

 

サルナシ(コクワ)の実
今日最後はサルナシの実。
コクワは北海道などの方言で、標準和名はサルナシです。
でも、北海道に猿はいないし、コクワの方がしっくりくるかもしれません。
キウイの近縁で、実(み)は非常においしいです。
園内のどこかで今年はたわわに実っています。

サルナシの実2024年7月20日コクワ

 

 

 

次回は、2024年7月27日土曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。