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旭山記念公園野鳥情報2024年6月29日(土曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年6月29日土曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

●7月の観察会は、現在、参加受付中です。

旭山野鳥観察会 8時開始 10時頃まで
2024年7月13日(土曜日)
7月28日(日曜日)
※おひとり様につきどちらか1回でのご参加をお願いします。

自然観察会 9時開始 11時頃まで
7月14日(日曜日)

よろしくお願いします。

 

 

■旭山記念公園では、野鳥の巣の情報は公開していません(人に影響をおよぼす可能性のあるハシブトガラスは除く)

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
本日6月29日土曜日、少なくとも2度園内で観察されました。
1度目は9時頃、「遊具広場の森」の奥、「旭山グランドキャニオン」辺りから数羽の鳴き声が聞こえ、10分ほどその辺りで停滞した後「五差路」を通って「遊具広場と噴水広場の間の道」と「遊具広場裏の坂」の間の樹林帯を北東に抜けて分からなくなりました。
2度目は13時50分頃「ミュンヘンの森」付近で最初に声を確認、少しずつ西に流れ、「ポートランドの森」を通って「カラマツ林」から西に抜けて分からなくなりました。
昨日6月28日金曜日も少なくとも1度出ていて、8時半頃「つり橋」下流左岸側に西から現れ、数羽が10分ほど滞在して北に流れた分からなくなりました。
写真は(不鮮明ですが)昨日その時に撮影した巣立ち幼鳥で、まだ「べこ餅」顔になっています。
6月27日以前は確かな観察情報はなかったですが、出ていなかったとは言い切れません。
この後まだ出るかどうかは、年により動きが違うので分かりません。
ただ、暑くなると動きも変わる可能性があります。

シマエナガ幼鳥2024年6月29日べこ餅

 

 

今週のトピックス
とりのようちえん
毎年巣立ち幼鳥がある程度出揃うと、種に関係なく混群となり、幼鳥が何種類も一か所で見られることがあり、それを旭山では「とりのようちえん」といいならわしてきました。
今年も見られる時期になっており、「つり橋」付近で遭遇したとの情報も入ってきました。
混群はシジュウカラ、ハシブトガラ、コガラ、ゴジュウカラ、コゲラ、が基本で、そこにメジロ、センダイムシクイ、ヒヨドリやアカゲラが加わることもあります。
シマエナガもいることはありますが、シマエナガはシマエナガだけで行動していてたまたま「とりのようちえん」に居合わせるといった感じの出方・見られ方が多いです。

 

センダイムシクイ
今の時期「チヨチヨビー」と鳴くことは少なく、「チチヨチチヨチチヨチチヨ」と意外と大きな声で鳴くか、まるで鳴かないかで、センダイムシクイがいることが分かりにくくなっています。
なんだか分からない鳥が木の上で鳴いているなと思って姿を見たらセンダイムシクイ、なんてこともあります。
地鳴きは「チュー」という感じです。
前述の「とりのようちえん」にセンダイムシクイも入っていたとの情報もありました。

 

 

 

夏鳥情報
オオルリ
今週は声、姿ともに確かな観察情報はありませんでした。

 

キビタキ
引き続き園内各所で囀りがまだよく聞かれており、近くでに来た場合は探せば目視観察できることもあります。
森の家の南側でいつも囀りしている個体がいますが、時々近くにもう1羽が来て競うように囀りしていることもあります。

 

コサメビタキ
今週も観察情報はなく、幼鳥が巣立つ7月中旬まではこのような状況が続くと思われます。

 

コルリ
今週も囀りは聞かれず、観察情報もありませんでしたが、これでもうひと月以上確かな観察情報がないままきており、今年は居ついていないのかもしれません。

 

クロツグミ
朝のうちにたまに藻岩山方面から囀りが聞こえてくることがありますが、近くで見たという情報はありませんでした。

 

アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ホオジロ
今週は園内での囀りも含めた観察情報がいくつかありました。

 

アオジ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

ウグイス
時々どこかで囀りもしくは谷渡りが聞こえるという程度ですが先週よりもさらに囀りを聞く機会が少なくなりました。

 

ヤブサメ
囀りは時々聞かれていますが、それまで静かだったところで急に囀りが聞こえてくることが結構あります。
幼鳥の姿は確認していないですが、見えないだけで笹薮の中にいる可能性はあります。

 

センダイムシクイ
(前述)

 

オオムシクイ
6月20日以降は確かな観察情報がなく、来週までに観察情報がなければ来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

メジロ
ヤマグワの実が熟してきており、それを食べに寄って来ることが増え、近くで見られる機会も増えてきています。
囀りも時々聞かれ、「キュキュキュロ」という地鳴きを聞くことも少なくないです。

メジロ2024年6月29日

 

イカル
今週は確かな観察情報がなく、桜の実を食べにも来ていないようですが、イカルはいつ現れるか分かりません、というよりひょっこりと現れそうではあります。

 

キセキレイ
園内での確かな観察情報はなかったですが、界川(町名と川の名前両方)で鳴き声が聞かれる機会が少なくないです。

 

モズ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、このまま秋=10月頃まで見られない可能性があります。

 

ハリオアマツバメ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、西岡公園で水面すれすれに低空飛行して水を飲みに来る行動が本格化しているようです。

 

ヤマシギ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

ツツドリ
「ボボッ」という鳴き声もあまり聞かれなくなってきましたが、たまに藻岩山方面から聞こえてきます。

 

キジバト
森の家の周りで朝によく鳴いていて、今朝は飛んでいる姿も見られました。

 

アオバト
「ミュンヘンの森」にはもうほぼ来なくなっていますが、朝と夕方に鳴き声が聞こえてくることがあります。
今日は14時頃カラマツ林の方から「オー アーオー」と聞こえてきました。

 

チゴハヤブサ
今週も園内や近隣での観察情報はなく、今年は近くで繁殖していないようで、今年は見られないかもしれません。

 

オシドリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週は園内で見られる機会が先週までより減っていて、毎日見られるということもなくなってきました。
ただ、6月26日水曜日には「ミュンヘンの森」、その前24日月曜日には森の家付近に来てはいました。
いつも言いますが、クマゲラはいつまた頻繁に来るようになるか、ならないのか、まったく読めません。

 

オオアカゲラ
園内でときどき見られています。

 

アカゲラ
園内で見られる機会は少なくないですが、巣立ち幼鳥の姿は今年まだ確認していません、もうすぐだとは思われますが。

アカゲラ♀2024年6月29日

 

コゲラ
今週もときどき見られていますが、まだ冬程の観察頻度ではないです。

 

ヤマゲラ
「ピョッピョッピョッピョッ」という大きな鳴き声が住宅街の方から週に何度か聞こえてきますが、園内で近くで見られたという情報はなかったです。

 

フクロウ
今週も鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。

 

オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、今週は猛禽情報はなかったです。

 

ハイタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週は園内や旭山都市環境林での観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
園内で鳴き声が聞かれ、噴水広場方面では姿が見られる機会も少なくないですが(遠いことが多いですが)、森の家の周りでも鳴き声を聞くことがあります。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内で見られる機会がじょじょに増えてきており、今日は森の家の周りにも来ていました。

 

シジュウカラ
観察頻度は高く、まだ囀りも聞かれています。
幼鳥を見る機会も多いですが、まだ「ネクタイ」は伸びきっていません。
写真は♂成鳥です。

シジュウカラ2024年6月29日

 

ハシブトガラ
囀りはほぼ聞かれなくなり、木々の葉が茂っていて姿も見つけにくいです。

 

ヤマガラ
園内一円でよく見られ、幼鳥も見られていますが、囀りは聞かれなくなりました。

ヤマガラ2024年6月29日1成鳥

ヤマガラ2024年6月29日2

 

ヒガラ
昨日今日と、「ミュンヘンの森」や森の家外掲示板の裏にあるプンゲンストウヒにちょくちょく来ていて、近くで見られる機会もあり、幼鳥の姿も見られています。
囀りはときどき聞かれるくらいなっています。

ヒガラ2024年6月29日1

ヒガラ2024年6月29日2

 

ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。

 

ヒヨドリ
今週も園内各所で見られています。

 

ハシボソガラス
「西側エリア」でまだ2、3羽が見られており、「学びの森」から展望台にかけての辺りでもよく見られています。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

ハシブトガラス2024年6月29日

 

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

 

今週の旭山その他自然情報
エゾシカ
今週、「遊具広場」で昨年生まれでまだ角が伸びていない雄2頭の観察情報が相次ぎました。
写真はそのうちの1頭と思われるものですが、人に慣れているのか、他のエゾシカよりは逃げるまでの距離が近く、15mくらいにまで寄れたという情報もありました。
エゾシカ自体は人に危害をくわえることはほぼないですが、車で道路を走行する際に当たる可能性がなくはないので、それはお気を付けください。

エゾシカ2024年6月29日

 

エゾリス
写真はないですが、エゾリスの子リスを見たとの情報がありました。
エゾリスの夏毛は耳毛が短いですが、子リスは耳毛が長いです。

 

ニホンカナヘビ
今日、森の家の中に入って来ました。
中に居座られても困るので外に出したのですが、それから2回また中に入ってきてその都度出しました。
森の家の周りで今後もしばしば見られるかもしれません。

ニホンカナヘビ2024年6月29日

 

エゾコマルハナバチ雄
初夏にだけ現れる黄色い蜂、エゾコマルハナバチ雄の雄が見られるようになってきました。
雌は「普通の」蜂のしましま模様をしていますが、雄はこのようにきれいなレモン色です。
基本的に人を刺すことはないので、見つけたら近くで見てみてはいかがですか(一応手は出さないように)

エゾコマルハナバチ雄2024年6月29日

 

イボタノキ
少ない木ではなく、植栽もされる木で、園内では数か所で見られ、今花が咲いています。
モクセイ科の低木です。

イボタノキ2024年6月29日

 

ミミナグサ
ナデシコ科でハコベの仲間のミミナグサが見られるようになってきました。
この写真は「学びの森」芝生斜面で撮りましたが、園内のやや明るい草地や林縁にぽつぽつと出ています。

ミミナグサ2024年6月29日

 

ナワシロイチゴ
バラ科の木いちごの仲間ナワシロイチゴの花が咲きました。
写真を見ると、これで咲いたのか? と思われるかもしれないですが、ピンク色の花弁は基本的には開きません。
園内では林縁のやや明るい場所に散在しており、少なくない植物で、もちろん夏になる実は食べられます。

ナワシロイチゴ2024年6月29日

 

ヘビイチゴの実
やはりバラ科の草本、今月上旬に花が咲いていたヘビイチゴ、もう赤い実がなっています。
ヘビイチゴの実は食べられない(毒だ)と昔は言われていたようですが、食べられることは食べられます(味は分かりません)。

ヘビイチゴの実2024年6月29日

 

 

園内では「ゼフィルス」、ジョウザンミドリシジミが飛び始めています。
写真はまだ撮れていないので、来週にでも。

 

 

次回は、2024年7月7日日曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。