旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年7月7日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
●7月の旭山野鳥観察会は、年7月13日(土曜日)、28日(日曜日)ともに募集定員に達しましたため、受付終了とさせていただきました。
あしからずご了承ください。
なお、7月14日(日曜日)開催の自然観察会はまだ受付しております。
よろしくお願いします。
■旭山記念公園では、野鳥の巣の情報は公開していません(人に影響をおよぼす可能性のあるハシブトガラスは除く)
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
この1週間は7月2、3、4と続けて園内で見られ、「ベコ餅」顔の幼鳥もまだいました。
今週は「友愛の小径」付近での観察情報が多く、2日は13時過ぎ、3日と4日は朝9時前後にそこから「つり橋」にかけての辺りで見られ、10分以上観察・撮影できたという情報もありました。
5日、6日と園内での確かな観察情報はなかったですが、今日は16時過ぎに「巨木の谷」でカラ類混群に混じって数羽が見られ、幼鳥もいました。
写真の幼鳥はアズキナシの木にとまっていますが、アズキナシの実、まだ緑色ですが今年はなりがいいようです。
この先まだまだ動きを注視してゆきます。
今週のトピックス
メジロ
メジロがいろいろなものを食べている写真が撮れたので3枚紹介します。
1枚目はクリの花、2枚目はヤマグワの実、そして3枚目はミズキの実に来たところですが、ミズキはまだ実が緑で、実を食べるわけではなく虫を食べていたのかもしれません。
ヤマグワは黒い実が増えており、メジロやヒヨドリが盛んに食べに来るものと思われます。
夏鳥情報
オオルリ
今週は「巨木の谷」周辺での観察情報がありました。
余談、先日出向いた道内の自然度が旭山より高い山でもときどき囀りが聞こえるくらいで、旭山だけ少ないというわけでもなさそうです。
キビタキ
引き続き園内各所で囀りがまだよく聞かれており、近くに来た場合は探せば目視観察できることもあります。
他の鳥があまり囀りしなくなっているので、キビタキの囀りだけが印象に残る、そんな感じもします。
コサメビタキ
今週も観察情報はなかったですが、早ければ今週中に幼鳥が巣立って観察機会が一気に多くなる可能性があります。
コルリ
今週も囀りは聞かれず、観察情報もありませんでしたが、もう少し様子をみます。
クロツグミ
朝のうちにたまに藻岩山方面から囀りが聞こえてくることがある程度で、幼鳥の観察情報もいまのところありません。
アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ホオジロ
今週も「テラス状階段」から「噴水広場」にかけての辺りで観察情報があり、ひところよりだいぶ見られるようになってきました。
アオジ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、先述の道内の旭山より自然度が高い山には普通に多くいたので、アオジは旭山では少ない(ほとんどいない)ということがいえそうです。
ウグイス
時々どこかから囀りが聞こえてきますが、その頻度は先週よりも多くなりました。
ただ、囀りの継続時間が短く、すぐに声が聞こえなくなります。
ヤブサメ
ウグイス同様囀りは時々聞かれており、やはり囀りの継続時間は短く、思いがけない場所とタイミングで囀りを聞くことがあります。
センダイムシクイ
囀りはほとんど聞かれていないですが、幼鳥らしき個体の観察情報があり、「とりのようちえん」に混ざっていることもあるかもしれません。
こちらも道内別の自然度が旭山より高い場所でもあまり囀りしておらず、この時期の一般的な行動であると考えられます。
メジロ
囀りは時々聞かれ、「キュキュキュロ」という地鳴きもよく聞かれています。
イカル
今週も確かな観察情報がなかったですが、ひょっこりと現れる可能性はあります。
キセキレイ
「西側エリア」での観察情報がいくつかありますが、キセキレイは例年夏になるとそれまであまり見られなかった「西側エリア」に来ることがあります。
モズ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、このまま秋=10月頃まで見られない可能性があります。
ハリオアマツバメ
昨日7月6日、雨が上がった14時過ぎに森の家上空を低空飛行していましたが、10分くらいで見られなくなりました。
ハリオアマツバメはこのように天気が下り坂もしくは曇りの時に近くで見られることがあります。
ヤマシギ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
ツツドリ
「ボボッ」という鳴き声もあまり聞かれなくなってきましたが、たまに藻岩山方面から聞こえてきます。
キジバト
森の家の周りで朝によく鳴いていて、飛ぶ姿もしばしば見られています。
アオバト
今日は午前中2回と午後1回森の家の周りの近いところから「オー アーオー」と鳴き声が聞こえてきましたが、先週よりは鳴き声を聞く機会は多かったです。
チゴハヤブサ
今週も園内や近隣での観察情報はありませんでした。
旭山の近くで今年は繁殖していないことはほぼ確定になりましたが、採餌で飛んで来るかもしれず、秋までここでは触れてゆきます。
オシドリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
今週も園内での観察情報はあり、今日7日は「巨木の谷」周辺で見られたとの情報がありました。
今朝は旭山都市環境林からも鳴き声が聞こえてきました。
クマゲラはいつまた頻繁に来るようになるか、ならないのか、まったく読めません。
オオアカゲラ
園内でときどき見られており、幼鳥の観察情報もありました。
写真は今日撮影した雌です。
アカゲラ
園内で見られる機会は少なくないですが、巣立ち幼鳥の姿は今年まだ確認していません。
コゲラ
今週もときどき見られており、幼鳥らしき個体の姿も見られています。
ヤマゲラ
「ピョッピョッピョッピョッ」という大きな鳴き声が今週も住宅街の方から週に何度か聞こえてきていましたが、園内で近くで見られたという情報はなかったです。
フクロウ
今週も鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。
オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、今週も猛禽情報はなかったです。
ハイタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週は園内や旭山都市環境林での観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
園内で観察機会が増えており、「学びの森」方面では見られることが比較的多く、「西側エリア」でもときどき見られています。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
まだ普通にとまではいかないですが園内で見られる機会が増えてきてはいます。
シジュウカラ
観察頻度は高く、まだ囀りも聞かれています。
幼鳥を見る機会も多いですが、まだ「ネクタイ」は伸びきっていません。
ハシブトガラ
囀りはほぼ聞かれなくなり、木々の葉が茂っていて姿も見つけにくいですが、見られる機会もじゅうぶんあります。
ヤマガラ
園内一円でよく見られ、幼鳥も見られています。
ヒガラ
園内で観察機会は比較的多いですが、囀りはあまり聞かれなくなりました。
ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。
ヒヨドリ
今週も園内各所で見られています。
ハシボソガラス
森の家の周りに2、3羽がいついていますが、どちらも成鳥です。
幼鳥の観察情報もちらほらとあります。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
今週の旭山その他自然情報
ゼフィルス
ゼフィルスと呼ばれる一群の蝶に含まれるミドリシジミの仲間が見られています。
写真は上が旭山で最も多く見られるジョウザンミドリシジミ、下はメスアカミドリシジミ、どちらも雄の写真です。
その他、アイノミドリシジミ、オオミドリシジミ、ウラミスジシジミそして青緑ではないゼフィルスのアカシジミも園内で観察されています。
ゼフィルスは「つり橋」が観察ポイントのひとつで、他「遊具広場の森の散策路」沿いでも主にジョウザンミドリシジミが10頭以上が飛び回っている日もあります。
青緑に輝く蝶、ぜひ観察してみてはいかがですか。
クロヒカゲ
旭山でよく見られる蝶クロヒカゲも目立つようになってきました。
クロヒカゲはときどきこうして翅を広げてとまることがありますが、たいてい翅を閉じてとまっています。
クロヒカゲはその地味な色合いから「蛾」と呼ばれることが多いですが、分類上は「蝶」の仲間です。
エゾニワトコの実
ガマズミ科の低木エゾニワトコの赤い実がなっています。
「つり橋」左岸上流側橋からすぐの場所に1本生えていますが、ここの木に実がなったのを見たのは初めてのような気がします。
なお、エゾニワトコの実はアオバトの好物であると紹介している本もあります。
次回は、2024年7月13日土曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。