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旭山記念公園野鳥情報2023年4月7日(金曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年4月7日金曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

本年度もよろしくお願いします。

 

4月の野鳥観察会は募集定員に達しましたため受付終了とさせていただきました。
ご了承ください。

なお、5月は計8回の野鳥観察会を予定しております。
北海道の5月は野鳥観察にはもっともよい季節。
詳細は後日ご案内とさせていただきますが、ぜひご一考ください。

 

 

 

夏鳥到来情報
6 イカル
2023年4月4日火曜日、イカルが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は3月23日、今年は12日遅い確認となりましたが、イカルは2月にも観察されていたので、それからも気づかないだけでいた可能性もあり、なんともいえない、参考記録ということにしておきます。
「キッキッキッ」と鳴きながら森の家上空を飛んでいました。

 

2023年夏鳥到来情報(カッコ内は2022年との比較)
1.ベニマシコ 3月23日(13日早)
2.ヤマシギ 3月23日(6日早)
3.ホオジロ 3月27日(8日早)
4.モズ 3月31日(同日)
5.キジバト 3月31日(13日遅)
6.イカル 4月4日(12日遅)※参考記録

 

この先1週間、例年通りであればキセキレイ、トラツグミ、ウグイス、アオジ、ルリビタキなどが来ると予想されます。

 

 

今週のトピックス
ウソ(亜種ベニバラウソ)
先週、ウソ亜種ベニバラウソの観察情報を上げましたが、4月4日火曜日、再度観察されました。
同じ個体が残っていたのかどうかは分かりようもないですが、同じシーズンに複数の日に観察されたのは初めてです。
今回は小さいながらも雄の写真が撮れました。

ウソ亜種ベニバラウソ2023年4月7日雄

 

シロハラ
同じく4月4日、シロハラが園内で観察され、さらに本日4月7日、数羽が園内西側エリアから旭山都市環境林にかけての辺りで観察されました。
その際に1羽が囀りをしていました(写真撮影の上目視確認しました)。
アカハラに似た声質とフレーズでしたが、アカハラの「キョロッキョロッツィー」ほどはっきりしておらず、少し崩れたようなフレーズでした。
シロハラは3月上旬まで観察されており、ここ3年ほど冬の間に1羽か2羽が観察されていましたが、今回の群れはそれとは別に南から来たものと考えるのが自然なように感じます。
シロハラは以前4月中~下旬から半月ほど観察されるというのが旭山での流れでしたが、この先要注目です。

 

キクイタダキ
本日、カラマツ林で3、4羽を見たとの情報があり、この1週間でも観察情報が増えてきました。
例年4月は観察機会が多く、ヤナギの花を食べに来る様子も見られますが、今年もそうなってゆくのか、要注目です。

キクイタダキ2023年4月7日1

キクイタダキ2023年4月7日2

キクイタダキ2023年4月7日3

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もほとんどがペアと思われる2羽での行動で、たまに数羽で見られた、くらいでした。
巣材集めをしている姿も見られていますが、追いかけすぎると巣をだめにしてしまうかもしれず、観察しやすい場所に来た時だけ観察・撮影する方がよいかと思います。
見られる頻度は変わらず、午前中に森の家の周りに1~3回来ますが、すぐに飛び抜けます(人が見ているとなおのこと)。
写真は何かの鳥の羽根をくわえようとしているシマエナガですが、このペアは巣作りがだいぶ進んでいるのかもしれません(森の家の近くで撮影しました)。

シマエナガ2023年4月7日巣材集めに羽根をくわえる

 

 

 

冬鳥、旅鳥情報
マミチャジナイ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

シロハラ
(上述)

 

ミヤマホオジロ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
先週までは以前上げた動画のように2、3羽で集まって妙な声で鳴く姿が観察されていましたが、今週に入ってからあまり見られなくなりました。
いよいよ山に帰って見られなくなる頃ですが、もう少し様子をみます。

 

イスカ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、例年通りであればそろそろ見られる時期ではあります。

 

マヒワ
今週は50羽以上の群れは見られず、また2、3羽くらいに戻りました。

 

ベニヒワ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみます。

 

シメ
学びの森周辺で観察機会が比較的多いですが、警戒心が強いためなかなか近寄れず、しかも常緑の松の中にいることが多いので観察・撮影は少々難しいです。

 

アトリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

ウソ
上述亜種ベニバラウソ以外、亜種ウソは時々観察されていますが、遠くから声が聞こえてくることが多く、近くで見たという話はほとんど聞きません。

 

キクイタダキ
(上述)

 

キバシリ
今週も確かな観察情報がなく、もう山に戻った可能性が高そうですが、まだもう少し様子をみます。

 

ツグミ
園内でしばしば姿が見られたり鳴き声が聞こえたりしていますが、数は少なくなったようで、動きもあまり目立たなくなってきました。
雪が解け切っていない頃は雪が解けた場所によく来ていましたが、これだけ雪解けが進むと(園内は日陰にだけ雪が残っています)、よく来る場所もなかなか見つけにくくなっています。

 

ハチジョウツグミ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

ヒレンジャク
今週は園内及び都市環境林で何度か、何日かに渡って観察されていますが、ヒレンジャクが冬の間ほぼ途切れることなく観察され続けていたのは旭山では珍しいことで、少なくとも自身初めての経験でした。

 

キレンジャク
今週もなぜかピンポイントで旭山公園通地区センター付近でほぼ毎日観察されており、今日も見たとの情報がありました。
旭山では今週は確かな観察情報はありませんでしたが、早朝に山から街に出て行って夕方に帰ってきているのかもしれません。
キレンジャクはまだこの先見られるのではないかと思われます。

 

ミソサザイ
先週は登山道入口下で囀りをしていたと書きましたが、今週に入ってその辺りでは囀りを聞くことがなくなりました。
ただ、もうその辺りで囀りしないかといわれればなんともいえません。
園内では他につり橋付近と遊具広場周辺で時々見られています。
ミソサザイは5月初旬まで旭山で見られる年もあり、その時は4月下旬には時々囀りを聞いていました。

ミソサザイ2023年4月7日

 

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、コガラは5月上旬まで見られた年もあり、今後もまだ見られる可能性があります。

 

オジロワシ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシについては、市内近郊で夏でも見られる場所がありますが、旭山では今のところ5月から9月の観察記録がないので、この先1週間で見られなければ次回からここでは取り上げません(また秋に)

 

 

 

夏鳥情報
ベニマシコ
園内で時々見られており、第1駐車場周辺とつり橋周辺で近くで見たとの観察情報がありました。

 

ホオジロ
渡来直後3日ほど展望台周辺で盛んに囀りしていましたが、ここ2、3日は姿を見る機会が少なくなっていました。
ただ、この先まだ展望台で囀りを聞くことが多くなると思われます。

 

モズ
ちびっこ広場で時々見られ、「キチッ」という声もそちら方面で時々聞かれていますが、まだ目立った動きにはなっていません。

 

ヤマシギ
遊具広場周辺での観察情報がありましたが、まだもう少し「ヤマシギ飛ばし」が見られるかと思います。

 

キジバト
森の家周辺で鳴き声が聞こえてきますが、例年よく見られる学びの森周辺ではまだほとんど見られていません。

 

イカル
(上述)

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週も園内での観察情報は少なかったです。

オオアカゲラ
園内で時々見られています。

 

アカゲラ
園内でよく見られており、今週も「キャッキャッキャッ」と激しく鳴く声やドラミングの音を聞く機会は今週も多かったです。
また、離れた場所にいる2羽が木をつつき合う「コール&レスポンス」も観察されましたが、ここまできているのはおそらくパートナーが決まったペアだと考えられます。

アカゲラ雄2023年4月7日

 

コゲラ
今週もよく見られています。

 

ヤマゲラ
4月2日、園内で3羽が「ピョッピョッピョッ」と大きな声で鳴き合っていたとの観察情報が複数あり、その日は賑やかだったとのことです。
その日以外にも学びの森で地面に降りていたり、森の家の周りで近くで見られたりと観察情報は多く、鳴き声も、森の家の周りにいると近くても遠くても日に何度も聞こえてきます。
ヤマゲラは例年4月がいちばん見る機会が多い時期です。

ヤマゲラ雄2023年4月7日

 

フクロウ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

オオタカ、ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

クマタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ノスリはかつて旭山ではおそらく渡って来たと思われる春先に見られ、夏の間はほとんど見られず、秋にまた見られる頻度が高くなっていましたが、5年ほど前から四季を通して見られるようになりました。

 

トビ
今週は園内に何度か現れましたが、旭山では春先は見られる機会が比較的多いです。

 

ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多く、囀りを聞く機会も比較的多いです。

 

シジュウカラ
観察機会は多く、囀りを聞く機会は引き続き多く、雄2羽で近くで囀り合戦もしています。
一方で笹薮など地面に降りている姿もよく見られます。

シジュウカラ2023年4月7日
ハシブトガラ
観察機会は多く、囀りを聞く機会も多いです。

ハシブトガラ2023年4月7日

 

ヤマガラ
観察機会は多く、囀りを聞くこともあります。

 

ヒガラ
観察機会は多く、囀りは午前10時頃までは園内でいつでも聞こえているように感じられます。

 

カワラヒワ
囀りを聞くことは多く、学びの森周辺にいることが多いです。

カワラヒワ2023年4月7日

 

ハクセキレイ
今週はちびっこ広場付近での観察情報がありました。

 

スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。

 

ヒヨドリ
今週もよく見られており、3~5羽で連れ立って行動していることが多いです。

ヒヨドリ2023年4月7日

 

 

ハシボソガラス
第1駐車場から展望台、噴水広場にかけての辺りで見られていますが、今週も記念樹の森から森の家周辺で採餌する1羽が毎日のように見られていました。
写真はその個体です。

ハシボソガラス2023年4月7日

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

ハシブトガラス2023年4月7日

 

 

 

 

 

来週は新たな夏鳥が増えているものと思われます。

 

次回は2023年4月14日金曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。