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旭山記念公園野鳥情報2023年4月14日(金曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年4月14日金曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

4月の野鳥観察会は募集定員に達しましたため受付終了とさせていただきました。
ご了承ください。

なお、5月は計8回の野鳥観察会を予定しております。
北海道の5月は野鳥観察にはもっともよい季節。
詳細は後日ご案内とさせていただきますが、ぜひご一考ください。

 

 

 

夏鳥到来情報
7 ウグイス
2023年4月11日火曜日、ウグイスが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月10日、昨年より1日遅い確認となりました。
初日はまだ「ケキョ」としか鳴いておらず、今日は複数の方から、囀りがまだ完全な「ホーホケキョ」には聞こえなかったと話を聞きました。
もうそろそろちゃんと「ホーホケキョ」と鳴けるようになるのではないかと。

 

8 キセキレイ
2023年4月14日金曜日、本日、キセキレイが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月5日、昨年より9日遅い確認となりました。
キセキレイは旭山でも見られる場所が少なく、昨日まで見逃し(聞き逃し)ていた可能性はありますが、一応これを今年の記録とします。
キセキレイは最初の信号付近の砂防ダムの周りで見られることが多いです。

 

9 クロツグミ
同じく2023年4月14日金曜日、クロツグミが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月18日、昨年より4日早い記録となりました。
今日はまだ藻岩山から囀りが聞こえてきただけですが、この先また園内でも賑やかに囀りしてくれることでしょう。

 

10 ルリビタキ
そしてまた2023年4月14日金曜日、ルリビタキが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月7日、昨年より7日、1週間遅い記録となりました。
今日は遊具広場の森周辺にいましたが、数が多い年にはつり橋周辺や巨木の谷などで出会う機会が多くなります。
今年はどうでしょうか、4月いっぱいの楽しみです。

 

 

2023年夏鳥到来情報(カッコ内は2022年との比較)
1.ベニマシコ 3月23日(13日早)
2.ヤマシギ 3月23日(6日早)
3.ホオジロ 3月27日(8日早)
4.モズ 3月31日(同日)
5.キジバト 3月31日(13日遅)
6.イカル 4月4日(12日遅)※参考記録
7.ウグイス 4月11日(1日遅)
8.キセキレイ 4月14日(9日遅)
9.クロツグミ 4月14日(4日早)
10.ルリビタキ 4月14日(7日遅)

 

例年ウグイスと1日前後くらいで初認となるアオジ、今日はまだ確認できていないですが、もう来るでしょう。
来週はさらにメジロ、ヤブサメなどが来ると予想されます。

ところで、ここまでの記録を見ると、雪解けは早かった今年ですが、鳥の初認日は早かったり遅かったりまちまちです。
プラスマイナス3日以内であれば、その年のその頃の気象条件で変わる「誤差の範囲内」と捉えていますが、今年はそれ以上早かったり遅かったりが多い、今のところそのような印象です。

 

 

 

今週のトピックス
キクイタダキ
8日土曜日の観察会、キクイタダキが数羽でカラマツの花を食べに来ているのが観察されました。
翌9日日曜日はさらに数が増え20羽、いや30羽はいたのではという声も聞きましたが、今日もまだ観察機会が多い状態が続いています。
カラマツの花を食べていることが多いですが、カラマツの花が終わるとまた動きが変わるかもしれません。
例年4月に1週間から半月ほどキクイタダキがたくさん見られる時期がありますが、この先いつまで続くか要注目です。

キクイタダキ雄2023年4月14日1

キクイタダキ雄2023年4月14日アップ

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
早くも抱卵していると思われる、長い尾羽の先が曲がった個体も見られるようになってきました。
まだ巣作りをしているペアもいて、羽をくわえて運ぶ姿も見られました。
シマエナガの巣がカラスなどに見つからず、無事雛が育ち巣立ってくれるといいのですが。

 

シマエナガ2023年4月14日1

シマエナガ2023年4月14日2

シマエナガ2023年4月14日3

 

 

 

冬鳥、旅鳥情報
ミヤマホオジロ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週も確かな観察情報はなく、山に帰った可能性が高くなってきました。
もう1週間だけ様子をみます。

 

イスカ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、例年通りであればそろそろ見られる時期ではあります。

 

マヒワ
今週は1日だけ20羽前後の群れが見られましたが、それ以外は日に何度か2、3羽くらいを見る、そんなところです。

 

ベニヒワ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、この先1週間で確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

シメ
やはり学びの森周辺で観察機会が比較的多く、一方森の家周辺ではほとんど見られていません。
シメは5月中旬まで見られていた年もあり、まだこの先見られる可能性があります。

 

アトリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

ウソ
亜種ベニバラウソはここ10日ほど観察情報がなく、抜けた可能性が高そうです。
亜種ウソは時々声を聞く程度で近くで見たという話は聞いていませんが、まだ見られる可能性はあります。
亜種アカウソも情報はありません。

 

キクイタダキ
(上述)

 

キバシリ
今週も確かな観察情報がなく、この先1週間で確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

ツグミ
園内でまだ見られていますが、数羽で行動していることが多いです。
今日は第1駐車場付近で「ぐぜり」が聞かれましたが、その時もその周りに数羽がいました。
数は少なくなりましたが、「キーキッ」という声が大きくてよく通るので、観察機会はまだ多いです。

 

ハチジョウツグミ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

マミチャジナイ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
例年通りであればそろそろ見られるようになるかと思います。

 

シロハラ
今日も園内での観察情報があり、少なくとも2羽を見たとのことです。
ただ、先週お伝えした囀りが聞けたのは結局2日間だけで、ここ数日は囀りは聞かれていません。
シロハラはかつて5月上旬まで観察されていたこともあり、この先まだ見られるかもしれません。

 

ヒレンジャク
今週も園内及び都市環境林で何度か、何日かに渡って観察されています。
市街地でや他の場所でもまだ見られているようです。
例年厳冬期には見られなくなるヒレンジャクが今年は越冬しました。

 

キレンジャク
今週も街中での観察情報があり、旭山でも時々観察されています。

 

ミソサザイ
今週は観察頻度が落ち、囀りを聞くこともほとんどありませんでした。
例年通りであればこの先まだ見られるとは思いますが、地鳴きが似ているウグイスが来たので分かりにくくなるかもしれません。

 

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

 

夏鳥情報
ベニマシコ
園内で時々見られていますが、囀りを聞いたという情報は今のところ入っていません。

 

イカル
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、旭山は一応行動範囲内であまり来ていないのかもしれません。
ただ、イカルは例年5月から6月に見られる機会が増えます。

 

ホオジロ
展望台で時々囀りしており、噴水広場周辺でも見ることがあります。
8日土曜日の野鳥観察会では、展望台木立ちでつがいが観察され、じっくりと見ることができました。

 

クロツグミ
(上述)

 

ウグイス
(上述)

 

キセキレイ
(上述)

 

モズ
ちびっこ広場で時々見られ、「キチッ」という声もそちら方面で時々聞かれていますが、やはりまだ目立った動きにはなっていません。

 

ヤマシギ
学びの森や遊具広場周辺で観察情報がありましたが、そろそろ「ヤマシギ飛ばし」ができなくなるかもしれません。

 

キジバト
森の家周辺で鳴き声が聞こえてきますが、やはりまだ例年よく見られる学びの森周辺ではまだほとんど見られていません。

 

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週も園内での観察情報は少なかったですが、藻岩山方面からはほぼ毎日声が聞こえてきています。

 

オオアカゲラ
園内で時々見られています。

 

アカゲラ
今週も「キャッキャッキャッ」と激しく鳴く声やドラミングの音を聞く機会は今週も多かったですが、今日は聞いておらず、そろそろその動きも終わってペアが固まったのではないかと考えられます。
離れた場所で2羽が木をつつき合う「コール&レスポンス」はまだ見られ(聞かれ)るかもしれません。

 

コゲラ
今週もよく見られています。
写真はキクイタダキ同様カラマツの花を食べに来たところです。

 

ヤマゲラ
「ピョッピョッピョッピョッピョッ」という声は日に何度も聞かれており、近くだったり少し離れたところだったりで、近いと探せば見られる可能性があります。
今日も藻岩山登山口方面と学びの森から隣の敷地の辺りで声を聞きました。

ヤマゲラ雄2023年4月14日

 

フクロウ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

オオタカ、ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでしたが、来ている可能性は高そうです。

 

クマタカ
今週は園内での観察情報はありませんでしたが、クマタカは旭山では出現頻度が低いので、来週から出たときのみ取り上げることにします。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでしたが、そろそろ見たいです。

 

トビ
今週も園内での観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多く、囀りを聞く機会も比較的多いです。

 

シジュウカラ
観察機会は多く、囀りも盛んです。

 

ハシブトガラ
観察機会は多く、囀りを聞くこともあります。

 

ヤマガラ
観察機会は多く、囀りを聞くこともあります。

 

ヒガラ
観察機会は多く、今週も午前10時頃までは園内でいつでも囀りが聞こえているような感じです。

ヒガラ2023年4月14日

 

カワラヒワ
まだまだ盛んに囀りをしており、学びの森周辺にいることが多いですが、森の家の周りで見ることが少なくなりました。

 

ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。

 

ヒヨドリ
今週もよく見られており、3~5羽で連れ立って行動していることが多いです

 

ハシボソガラス
つがいと思われる2羽が観察されました(写真)。
また記念樹の森周辺で地面を歩いて採餌する個体は今週もまだ何度か見られていました。

ハシボソガラス2023年4月14日

 

ハシブトガラス
巣材集めをする姿が頻繁に見られるようになりました。
旭山記念公園内では巣を見つけても撤去はしませんが、幼鳥が巣立つ時期には近くで注意喚起をする場合があります。

ハシブトガラス2023年4月13日

 

 

 

今週の春を感じる話題
キタコブシの花
もう咲きました。
森の家近くの「西の坂」と「展望台木立ち」の2か所で、今日、開花を確認しました。
早いですね。

キタコブシ2023年4月14日開花

 

 

ナナカマド
「展葉」、新しい葉が開き始めました。
ナナカマドは展葉が早い方の樹木ですが、それにしてもまだ4月半ば、ほんと早いです。

ナナカマド展葉2023年4月14日

 

 

 

来週はまた新たな夏鳥が増えているものと思われます。

 

次回は2023年4月21日金曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。