旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年12月9日金曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎明日12月10日(土曜日)朝8時より野鳥観察会を行います。
こちらまだ募集定員に達していないため、明日直接ご来場での参加も受付いたします。
参加ご希望の方は、明日8時少し前までに森の家にお越しください。
12月25日(日曜日)の回は引き続き参加受付中です。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もシマエナガは引き続き森の家の周りで観察されており、森の家の周りでは1日に2、3回来ることもあれば来ない日もあるのも同じです。
つり橋から風の丘周辺での観察情報も多くなってきました。
木の高い位置を通ることがほとんどですが、今週も低い位置に来たこともありました。
この先しばらくはこのような出方で見られ、今月後半になると大きな群れで見られるようになるかもしれません。
◎今週のトピックス
ミヤマホオジロ
2022年12月5日、園内でミヤマホオジロ雄1羽が観察されました。
翌6日、さらに7日と同一個体の可能性がある雄1羽が園内で観察されましたが、8日と今日9日は確かな観察情報がなく、抜けた可能性があります。
ミヤマホオジロは1月上旬に見られた年もあり、もう少し様子をみてゆきます。
カシラダカ
2022年12月6日、園内でカシラダカが観察されました。
ミヤマホオジロと同じ日でしたが、カシラダカは翌7日そして昨日8日にも観察情報がありました。
こちらももう少し様子をみてゆきます。
ホオジロ
本日2022年12月9日、園内でホオジロ2羽が観察されました。
ホオジロはしばらく観察情報がなかったのでいったんここで取り上げるのをやめましたが、まだ移動しきっていなかったようです。
ホオジロが12月に旭山で観察されたのは記録が残る限り今回が初めてですが、引き続き様子をみてゆくことにします。
オジロワシ
この1週間で2回、旭山上空にオジロワシが飛んで来ました。
どちらも東から飛んで来て西の山の方に飛び去り、その過程で滑翔している時に双眼鏡で観察することができました。
オジロワシは冬の間旭山でもしばしば見られ、今後も出ると思われます。
ハシブトガラ
2022年12月4日、園内での初鳴き(=囀り)を確認しました。
ハシブトガラは例年12月に初鳴きが聞かれますが、中旬以降のことが多く、今年は少し早いです。
ヒガラ
2022年12月7日、園内での初鳴き(=囀り)を確認しました。
ヒガラも例年12月中旬から下旬に初鳴きが聞かれ、今年は少し早いです。
◎夏鳥旅鳥情報
ミヤマホオジロ
(上述)
カシラダカ
(上述)
モズ
今週も確かな観察情報はなく、これで3週間情報がありません。
もう少し様子をみてゆきます。
ベニマシコ
12月5日に園内での観察情報がありました。
この時期に旭山で観察された例は今までありませんでした。
引き続き様子をみてゆきます。
◎冬の鳥情報
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週も朝8時台までは学びの森からつり橋にかけての辺りで見られることが多かったです。
ミヤマカケスは鳴き声を出さないで飛んだり採餌したりもするので、見つけられないこともあります。
イスカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
マヒワ
今日も園内で観察されていますが、カラマツやシラカンバなどの高い位置にいることがあり、その場合は双眼鏡があれば遠いですがゆっくり観察することができます。
ベニヒワ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、まだ様子をみてゆきます。
シメ
園内で声を聞くことがあり、学びの森周辺で観察機会が比較的多いです。
アトリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ウソ
「フィッ」という柔らかい鳴き声がときどき園内で聞かれていますが、引き続き今のところ近くでの観察機会はなかなかありません。
キクイタダキ
今週も観察情報はほぼ毎日あり、噴水広場近くの松での観察情報が多いです。
ツグミ
学びの森周辺で引き続き見られる機会が多く、アズキナシの実を食べによく降りて来ます。
一方で森の家の周りでは今のところたまに飛んでいるのが見られるだけです。
ハチジョウツグミ
この秋から冬は今のところまだ観察されていません。
ヒレンジャク
見られる機会が多くなってきました。
数は10羽前後でキレンジャクよりは少ないです。
キレンジャク
今日も50羽前後の群れが何度も森の家上空を飛んでいて、ときどき’(アカミ)ヤドリギの実を採餌しています。
ミソサザイ
今週もつり橋周辺での比較的観察情報が多く、時々笹から出て見えることもあります。
他の場所、遊具広場や森の家周辺でもときどき見られます。
コガラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシ
(上述)
◎留鳥情報
クマゲラ
今週も園内で近くで見られたという情報があり、旭山都市環境林からはほぼ毎日声が聞こえてきていて、時々姿も見られています。
オオアカゲラ
今週も園内で見られています。
アカゲラ
園内でよく見られています。
コゲラ
今週もよく見られており、近くで見られることもよくあり、森の家の周辺でよく見られています。
カラ類混群にいることもよくあります。
ヤマゲラ
今週も園内での観察情報があり、ときどき近くで見られることもあります。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は確かな観察情報があり、森の家の上空でハシブトガラスにモビングされていました。
ハイタカ
今週も観察情報がありました。
ノスリ
今週は確かな観察情報がありましたが、やはりこちらもハシブトガラスにモビングされていました。
トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多く、近くに寄れることもあります。
シジュウカラ
観察機会は多く、笹薮や地面に降りて餌を探していることがよくあります。
写真はヤマモミジの種子を食べているところです。
ハシブトガラ
観察機会は多く、樹木の種子を食べる姿がよく見られます。
ヤマガラ
観察機会は多く、森の家の周りと学びの森付近でよく見られます。
ヒガラ
園内の針葉樹で観察機会が多いです。
カワラヒワ
今日も数羽が飛んでいましたが、今年は越冬するのかどうか、引き続き様子を見てゆきます。
ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。
ヒヨドリ
観察機会は多いです。
写真は双子沢川つり橋上流で水浴びをしているところです。
ハシボソガラス
第1駐車場から展望台、噴水広場にかけての辺りでよく見られています。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
次回は2022年12月16日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。