旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年10月28日金曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎展望台工事中
旭山記念公園展望台では改修工事が行われており、展望台のやぐらが足場で囲まれ覆われています。
一部立入制限の場所があり、ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。
工事は最長で11月中旬までの予定ですが、早く終わることもあります。
よろしくお願いします。
ヤマガラとハウチワカエデの紅葉。
紅葉情報の記事でもシジュウカラの写真を上げましたが、旭山記念公園の紅葉はまだまだ見頃です。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もシマエナガはほぼ毎日観察されています。
こちらで把握している今週の出現状況を記しますが、記載した情報がすべてではありません。
なお、特記のないものは「9羽以下」「シマエナガだけの群れ」で見られたものです。
10月22日土曜日
●9時前 森の家南側、東から西へ
10月23日日曜日
●11時30分頃 記念樹の森付近を北から南へ
10月24日月曜日
●8時15分頃 カラマツ林を南から北へ
●14時30分頃 森の家南側東から西そして北西へ 10羽以上
10月25日火曜日
8時50分頃 栗の木デッキ付近を南から北へ、双子沢川の沢に入る
10月19日水曜日
●11時10分頃 カラマツ林から栗の木デッキ周辺に移動
10月28日金曜日
●8時30分頃 森の家南側を西から東へ、ミュンヘンの森経由
森の家周辺での情報が多いですが、これは単に観察者が森の家の周りにいることが多いためです。
木々の葉は落ち始め、そろそろ撮影にはよくなってきますが、低い位置に来ることはまだ少ないです(今日は低くに来ました)。
出現状況についてはこの先もしばらくはこのような感じで観察されるものと思われます。
◎今週のトピックス
ビンズイ
10月26日に再び園内で観察されましたが、今年の秋は少数が通過するだけのようで、観察情報はごく少ないです。
ノスリ
2022年10月25日朝9時頃、森の家上空で4羽が同時に観察されましたが、うち3羽が双眼鏡がないと見えないほどはるか上空で、残り1羽は目視できる高さでカラスにモビングされて(追われて)いました。
これらは渡りの途中と思われ、翌26日にも1羽がカラスにモビングされているのが観察されました。
ノスリ、旭山ではかつては冬の間は見られなかったのですが、4年ほど前から冬でも見られるようになりました。
夏鳥旅鳥情報
クロツグミ
今秋は園内での確かな観察情報はありませんでした。
もう少し様子をみます。
アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、クロツグミ同様もう少し様子をみます。
トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トラツグミは過去に一度だけ2月に園内で見られたことはあるのですが、レギュラーな動きとしてはそろそろ終わりで、この先1週間に観察情報がなければ来週からここでは取り上げません(また来年)。
ウグイス
今日も園内で「ヂッ ヂッ」という声は聞かれましたが、先週ほどあちこちでという感じではなくなってきていて、そろそろ南に移動して見られなくなるのではないかと思われます。
ホオジロ
10月23日に野鳥観察会の際に展望台周辺で観察されましたが、翌日以降の観察情報がいまのところありません。
南に移動した可能性がありますが、もう少し様子をみます。
アオジ
今日も園内で「チッ」という地鳴きを聞きましたが、こちらもそろそろ南に移動して見られなくなる頃です。
ミヤマホオジロ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
カシラダカ
10月23日の野鳥観察会の際に学びの森で4羽観察されました。
イカル
今週も何度か森の家上空を飛ぶ姿とその際に出す声を聞きましたが、低い位置にはやはり降りて来ていません。
メジロ
10月24日に園内で観察されましたが、翌日以降確かな観察情報はありません。
こちらもそろそろ南に移動して見られなくなる頃ですが、もう少し様子をみます。
キセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
キセキレイは例年11月までにはいなくなりますが、もう少し様子をみます。
ビンズイ
(上述)
ベニマシコ
10月25日に園内で声を聞きましたが、もう少し様子をみます。
モズ
今週は第2駐車場付近で「高鳴き」を聞く日が今日も含め何度かありました。
モズはいつまで「高鳴き」が聞かれるでしょうか。
キジバト
今週も飛ぶ姿は見られていましたが、こちらもそろそろ南に移動して見られなくなる頃、もう少し様子をみます。
◎冬の鳥情報
カケス(亜種ミヤマカケス)
学びの森からちびっこ広場そして遊具広場にかけての辺りと、学びの森からつり橋そして風の丘の辺りで観察機会が比較的多いですが、それ以外はたまに森の家の周りに来る程度です。
カケスがこのまま冬の間も居ついてくれると楽しいのですが。
マヒワ
今日も園内で観察されましたが、まだ多くはありません。
シメ
今日も園内で観察されましたが、まだ数が増えてはいません(昨冬のように増えない可能性もありますが)。
アトリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
キクイタダキ
針葉樹で接する機会が増えてきており、展望台南東側の松にも来ることがあります。
シロハラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も園内で何度か観察され、藻岩山や旭山都市環境林からはほぼ毎日声が聞こえてきています。
オオアカゲラ
今週も園内での観察情報があり、今日は雄が遊具広場付近で観察されました。
アカゲラ
引き続き観察機会は多いです。
コゲラ
今週もよく見られており、近くで見られることもよくあります
ヤマゲラ
今週は園内でハリギリの実を食べていたとの観察情報があり、この先観察機会は増えるものと思われます。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は確かな観察情報がありました。
ハイタカ
今週は確かな観察情報があり、森の家の上空で滑翔していたこともありました。
ノスリ
(上述)
トビ
今週は園内での観察情報がありました。
ハヤブサ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多いです。
「チッ」とも「シッ」とも聞こえる地鳴きを発しますが、体つきの割に(?!)細くて小さい声で鳴きます。
シジュウカラ
観察機会は多いです。
ハシブトガラ
観察機会は多いですが、木の実や草の実を食べる姿がよく観察されます。
ヤマガラ
観察機会は多いですが、まだイチイの実が残っており、それを食べに来るところも観察できる可能性があります。
ヒガラ
カラマツをはじめ針葉樹にいることが多いですが、囀りはほぼまったく聞かれなくなりました。
ヒガラは非繁殖期にも囀りしますが、これから12月中旬くらいまでの約2か月間は囀りが聞かれなくなります。
カワラヒワ
今日は15羽前後の群れが飛んでいて、まだ見られています。
ハクセキレイ
今週は園内での観察情報がありました。
スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。
ヒヨドリ
観察機会は多いですが、数は3~5羽程度に減っています。
写真はタラノキの実を食べているヒヨドリですが、ヒヨドリは木の実が大好きでおよそ何でも食べます。
ハシボソガラス
第1駐車場から噴水広場にかけての辺りでよく見られています。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
ツグミはまだ確かな観察情報ありません。
10月中に見られない可能性も出てきましたが、もう既にこちらで記録している限りでは過去最も遅い日である10月27日を過ぎてしまいました。
いつ来るでしょうか、まさか来ないということはないと思うのですが・・・
ヒレンジャクも確かな観察情報はありませんでした。
マミチャジナイも観察情報はありませんでした。
次回は2022年11月4日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。