旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年9月18日 土曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◆旭山記念公園は10月1日(金曜日)全面開放(予定)
【2021年9月21日 開放予定日が変更になりましたので、修正しました】
7月の二度にわたるヒグマ出没により現在部分開放となっている旭山記念公園は、10月1日(金曜日)より全面開放となる予定です(今後の状況により延期となる可能性もあります)。
ただし
1.トイレと栗の木デッキ付近の間のユニバーサル園路は新たに擁壁工事が始まるため、その両端のとりつき部分を含めたエリアが立入禁止となります。
それにともない、ユニバーサル園路の西側=谷側に200mに渡って電気柵が設けられることになりますが、接触しないようくれぐれもお気をつけください。
2.第2駐車場擁壁工事はまだ続いており、終了(10月以降時期未定)まで一部立入禁止及び駐車台数制限は継続されます。
また、展望台から噴水広場の周りにはフェンスネットが引き続き張り巡らされたままになり、道とつながる部分のみ通れるようになります。
全面開放となりましても、新型コロナ緊急事態宣言が延長されれば、レストハウス休憩スペースと森の家休憩スペースはご利用できません、ご了承ください。
そして、開放となっても、ヒグマはいつ来るか分からないということを常に念頭に置いて行動していただけるようお願いします。
皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。
今週の野鳥情報はまだ現在開放しているエリアのものを中心にお伝えします。
◎今週のトピックス
カケス(亜種ミヤマカケス)
9月15日水曜日、園内でこの秋初めて確認されました。
9月17日金曜日にも声が聞こえてきましたが、まだ時々見られる(声が聞こえてくる)程度です。
昨年は数羽がいついて、秋にはどんぐりを採取する姿が見られ、冬の間も頻繁に見られていましたが、今年はどうでしょうか。
キバシリ
先週、この秋初めて確認したと書きましたが、それ以降は確かな観察情報はありませんでした。
やはりまだ居つくのは少し先になるかもしれません。
ヒタキ類
今週はサメビタキらしき個体が園内で観察されましたが、はっきりそうであると確かめることができなかったので、参考として記しておきます。
サメビタキは例年9月に短期間見られます。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は9月15日水曜日に森の家の前で群れが見られました。
この日は数羽で森の家西の沢の方から来て、南側を通り抜けてミュンヘンの森方向に飛び去り、あまり長い時間は見られませんでした。
これからも時々見られ、10月に入れば見られる機会が増えていくものと思われます。
◎夏の鳥情報
オオルリ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、もう南に渡っていなくなったかもしれません。
キビタキ
森の家周辺でときどき見られていますが、先週もお伝えしたとおり、囀りをしなくなり、カラ類のようにいつも地鳴きしているわけでもないので、不意に現れるかよく見ると横にいた、そんな感じで見られることが多いかもしれません。
ただし、周りに他のカラ類がいる時に出ることが多く、カラ類がいたら森の中をよく探してみるといいかもしれません。
写真は今週撮影した雄の個体です。
コサメビタキ
園内でまだ見られています。
クロツグミ
園内でときどき見られています。
アカハラ
園内でときどき見られています。
トラツグミ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
イカル
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
ホオジロ
今週も展望台から噴水広場にかけての辺りにときどき来ていました。
アオジ
現在閉鎖しているエリア、つり橋周辺、ちびっこ広場、学びの森などで見られるており、開放となれば見られる機会も多くなると思われます。
ウグイス
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、鳴き声が聞こえないだけでどこかにいるはずです。
ヤブサメ
今週は確かな観察情報はありませんでした。ヤブサメはそろそろ南に渡っていなくなる頃です。
メジロ
「キューイーッ」という鳴き声を聞くことがよくあり、開放エリアでも姿も時々見られます。
キセキレイ
今週も引き続き幼鳥と思われる個体が森の家の周りにも来ていましたが、全面開放になればつり橋周辺や巨木の谷周辺でも見られる可能性があります。
モズ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
アオバト
今朝森の家の南の方やや遠くから鳴き声が聞こえてきましたが、アオバトは旭山では10月に入るまでに観察できなくなるので、そろそろ注意して情報を集めたいと思います。
キジバト
今週は観察機会が少なくなり、飛ぶ姿がときおり見られるくらいで、「デデーホーホー」という鳴き声もあまり聞かなくなりました。
キジバトは例年10月いっぱいくらいまで滞在しています。
ツツドリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
チゴハヤブサ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も開放エリアにおける観察情報はありませんでしたが、声は閉鎖エリアや藻岩山から聞こえてきます。
オオアカゲラ
今週も頻繁にというほどではないですが、ほぼ毎日、森の家から旭山都市環境林にかけての辺りで主に雌の個体が見られています。
アカゲラ
森の家の周りでよく見られています。
写真は今週撮影した雌の個体です。
コゲラ
こちらもアカゲラ同様観察機会は少なくないです。
写真は森の家の裏で撮影したものです。

ヤマゲラ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は園内での観察情報がありました。
ハイタカ
今週は園内での観察情報がありました。
ノスリ
今週も上空を飛んでいる姿が見られました。
トビ
今週は観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
「キリコロキリー」という声はよく聞かれ、観察機会は比較的多いです。
ゴジュウカラ
森の家の周りによく来ています。
シジュウカラ
観察機会は多いです。
ハシブトガラ
森の家の周りでよく見られています。
写真は大きな芋虫を捕まえて処理しているところです。
ヤマガラ
森の家の周りでよく見られています。
ヒガラ
ミュンヘンの森とその周辺、噴水広場近くの針葉樹によく来ています。
ハクセキレイ
噴水広場周辺でときどき観察されています。
ヒヨドリ
園内で多く見られています。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。
ハシボソガラス
数羽が開放エリアで見られています。
ハシブトガラス
園内に多いですが、閉鎖期間前よりは数が少なくなっています。
次回は2021年は9月25日もしくは26日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。