10月5日のにしおか魚組では、先日こちらのホームページでお知らせしました「西岡水源池の魚類調査」を行いました。今回は「どう」「投網」といった、通常では使用の禁止されている特別な漁具を使用するため、札幌市に使用許可申請を出し、許可を得た上での調査でした。魚組の隊員達にとってもめったにない貴重な体験となりました。
※「どう」は筒状の網を川や池の中に設置し、魚類を誘い込むことのできる漁具です。
調査を開始した魚組は、まず「どう」の設置にとりかかりました。「どう」は魚を誘引する時間が必要なので、調査の最初に仕掛けて、最後に回収するといった流れです。
「どう」を初めて見る隊員もいたため、スタッフが丁寧に使用方法や誘引用のエサの説明をしてから、準備作業を実際に行ってもらいました。
設置箇所は少々深いため、スタッフがある程度のところまで入り、そこからさらに投げ込みます。
あとは魚たちが網に入るのを待つだけです☆
「どう」の設置が終わったので、次に隊員達はタモ網・投網による調査を行いました。
水源池は取水塔の辺りは深いが柵沿いは思いのほか浅く、木道側では遠浅になっているおかげで広範囲にわたって調査ができました。
「どう」の設置箇所周辺と、木道側に位置する自由広場付近での調査を行いましたが、魚もたくさん捕ることができ、隊員達も満足のようです♪
↑水に流れは無く、膝くらいの水位なので、安心感も高い調査でした。
↑より水源地の中心に近づいての投網。綺麗に広がる網に隊員は「おぉ~!!」との声を上げていました。
タモ網ではウキゴリ・トウヨシノボリ・スジエビが多く捕獲でき、投網では、普段なかなか捕れないモツゴ・イバラトミヨを捕ることができました。
今年、水源池調査を行うまで捕れていなかったモツゴは外来種で、ぜひ一度はみんなと調査・観察してみたかったので、大変嬉しい結果となりました。
モツゴは鱗が目立ち、銀色をした綺麗な魚でしたね。
調査を終え、計測の後、捕獲した魚達を池に戻し「どう」の回収に向かう途中で、今回は園内のゴミ拾いを行いました。
というのも、西岡公園では「LOVE EARTH in 北海道2013」という活動に参加しているためです。
「LOVE EARTH」は今ある環境に配慮し、かつ改善を心がけ、活動に参加する人たち、それを目にした人たちに今一度環境について考えてもらいたいという活動で、魚組の隊員達もとても協力的・意欲的に参加してくれました。
みなさまもゴミはゴミ箱へ!ゴミ箱が見当たらなければ持ち帰るようご協力お願いします。
ゴミ拾いを終え、その後、調査の最初に仕掛けた「どう」の回収に向かった魚組でしたが、そこにはなんと意外な結果が。
3基仕掛けた「どう」には一匹も魚がいませんでした…。
エサが悪かったのか、網にもっと工夫が必要だったのか…。とても反省の残る内容でした。
しかし、何も捕れなかったという結果も魚組では大切にしているので、決して無駄にはなりません。
来年は少し方法を変えて試してみましょうね。
ということで全調査・ゴミ拾いを終了し、本日の活動を終えた魚組。今回は時間が足りないくらいたくさんの活動を詰め込みましたが、隊員達の調査に対する集中力も欠けず、楽しいとの言葉も聞けたので、隊員・スタッフ共に満足のできた一日でした。お疲れ様です。
次回からは今年度の活動のまとめを行う予定です。
室内での作業になりますが、頑張りましょう!!