昨日は、ヤンマ団の8月の活動を行いました。
毎年8月のヤンマ団は、お楽しみ企画がたくさんあって、9時30分~18時のなが~い活動となります。昨日も充実した1日になりましたよ。
まずは、通常の調査を行いました。
八つ橋に行くと、コオニヤンマがビュンビュンと縄張りをはっていました。
一見オニヤンマにそっくりなトンボですが、ヤンマ団の団員は、形態や飛び方、生息環境の違いから、誰でも見分け方を知っています。
八つ橋からヨッシーの湿地に行く途中では、マイマイガがたくさん付いている木に出会いました。他の木にはほとんど付いていないのに、カラマツだけは、びっしりとマイマイガが付いています。木に擬態して大量に付いているマイマイガに、みんなでビックリ!
ヨッシーの湿地では、エゾトンボ科がたくさん見られました。
そして、公園外の池では、オオルリボシヤンマやヒメリスアカネを発見!!
オオルリボシヤンマは今年の初見になる種で、ヒメリスアカネはみんなが狙っている
赤とんぼ。どちらも残念ながら採集できず、とっても残念そうな団員達・・・・・。
午後の標本作りは、北海道トンボ図鑑の著者の一人でもある横山透先生が来てくれました。昨年8月に標本講座をやってくれた横山先生の標本作りは、圧巻の技の数々でした。
その後も横山式の標本作りをがんばっている団員達もいるので、今回はフォローに来てくれました。横山先生の個別指導を受けて、標本作りが一段と上達したかな?
15時からは、おたのしみ企画として、北海道トンボ研究会の大御所である小山先生の
お話です。小山先生は、トンボの卵の殻(!!)の研究をされています。
トンボの卵に殻があるの?!と思われる方もいるかもしれませんが、顕微鏡を使って、ミリメートルよりもっと小さい世界を研究されている先生のお話は、未知なる世界を教えてくれました。今年も卵を採集して、育てている団員も多いので、色々勉強になったのではないでしょうか。
今回のヤンマ団は、まだまだ続きます。16時からはコシボソヤンマ観察会を行いました。コシボソヤンマは、夕方に多く飛ぶという不思議な生態のトンボです。
暗闇の中ものすごいスピードで飛ぶので、なかなか採集が困難な種ですが、見事4年生の団員がゲットしました。
そして、長かったヤンマ団の一日が終わりました。晴天にも恵まれ、28種ものトンボを確認した大収穫の一日でした。
次回の活動は9月、赤トンボのシーズンです!次回の調査もがんばりましょう!