昨日は、にしおか魚組初の水源池調査を行いました。
魚組は、活動を初めて4年目になりますが、いろいろな事情で水源池だけ
調査をしたことがありませんでした。
今回、札幌国際大学の酒井さん、肖さん、さけ科学館の協力で、念願の水源池
調査が実現しました!!
※ボートを浮かべることや、ワナを仕掛けることは、公園内で禁止されています。
今回は特別に許可を受けて行いました。
調査は大きく分けて、3つの方法で行いました。
まずは、隊員が池に下りてタモ網で魚を採集しました。
2カ所で調査して、スジエビ、モツゴ、トウヨシノボリなどが捕れました。
岸辺から少し奥に行くと、急に深くなります。
160cmくらいある6年生の隊員は果敢にも突入!楽しそうに、胸まで水に浸かっていました。
さけ科学館の協力を得て、ボートから投網も打ってみました。
華麗に投げられる投網に、隊員たちからも「おお~」っと大歓声!
投網で特徴的だったのが、ワカサギです。
普段は水源池の下の方にいるので、なかなか見られませんが、投網では
たくさん捕まりました。
ちなみにワカサギは、昔放されたものが、そのまま定着しています。
どう(ワナ)も午前中にかけて、午後に回収しました。
水深の違う3カ所にかけてみると、一番水深の浅い水源池と湿原の境目のところで、
20cmを超える大きなウグイが捕れました。
せっかくの機会なので、捕れた魚は、魚組の子ども達が描いたスケッチとともに、
水槽に入れて展示しました。
普段は、なかなか見ることができない水源池の魚に、来園者の皆さんも興味津々。
みなさん熱心に見てくれました。
一通り調査がおわったら、みんなで記録をまとめました。
「投網」「どう」「タモ網(テラス側・自由広場側)」の4つに分けて、
魚の種類と大きさを記録しました。
酒井さんからは、30年くらい前に水源池の調査をした時にはモツゴやトウヨシノボリ
が捕れなかったことを教えてもらいました。
どちらも、魚組の調査では当たり前に捕れる種類だったので、ちょっと意外でしたね。
やはり少しずつ魚も変化しているのだということを実感するとともに、きちんと調査をして
記録を残すことの大切さも感じました。
魚以外にも、ボートから観察すると、いろいろな発見がありました。
池から突き出た朽ち木の中でエゾコヤマトンボ(2匹)とコオニヤンマ(1匹)のヤゴの
抜け殻を見つけました。普段は園路沿いの木や木柵、八つ橋などで抜け殻を見つける
種類なので、こんなところでも羽化をしているなんて、びっくり!
また、いろいろなトンボが水源池を飛び回る姿も間近で見ることができました。
今回の調査結果はきちんと記録として残し、冬の報告展や報告会でも発表したいと
思います。また、魚組の記録は、常時展示室で見ることができますので、是非見に来てくださいね。
最後になりましたが、当日来園されて方々には、少しご迷惑をおかけしてしまったかもしれませんが皆さん暖かく見守ってくださり、本当にありがとうございました。