毎週金曜日にお送りする旭山記念公園野鳥情報です。
この1週間の野鳥の動きをまとめました。
なお、この野鳥情報は、旭山記念公園で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎新着・・・この1週間で新たに南から渡って来て観察された夏鳥
・ヤブサメ=4月24日初認。「森の家」周辺から登山道入口にかけて、その他笹が深い場所で「シリシリシリ」と虫のような囀りがよく聞かれます。
・メジロ=4月24日初認。「森の家」から展望台にかけてで「チッチリチリチリ」と賑やかな囀りがよく聞かれます。
・コマドリ=4月25日初認。「森の家」裏辺りで時々囀りが聞かれますが、例年であれば1週間ほどでいなくなります。
・センダイムシクイ=4月27日初認。登山道入口周辺で「焼酎一杯グイー」という囀り声が聞かれますがまだ少なく、これからもう少し増えて賑やかになると思われます。
この1週間で4種類の鳥が今年初認となっています。
◎その他夏鳥情報
・ウグイス=「森の家」周辺で「ホーホケキョ」と囀りがよく聞かれるようになりました。
・アオジ=「森の家」周辺から登山道にかけて及び公園西側エリアで「チッ、チリッ、ビー、リリ-」という囀りがよく聞かれ、「チッ」という地鳴きとともに姿を見ることもよくあります。
・ホオジロ=展望台周辺で「一筆啓上仕り候」という囀りがよく聞かれます。
・トラツグミ=主に夜に「ヒー ヒョー」と鳴く声が聞かれますが姿を見る機会は少なくなってきました。
・クロツグミ=公園から藻岩山に少し入った辺りで盛んに囀り声を出しているのが聞こえてきます。
・ルリビタキ=「森の家」周辺で低く飛んで地面に降りて餌をとる姿が比較的よく見られます。ゴールデンウィーク明けの頃に旭山からはいなくなります。
・ベニマシコ=「森の家」周辺にまだいますが、例年であれば5月に入ると他へ移動し見られなくなります。
・カワラヒワ=展望台周辺や「ハルニレ広場」など開けた場所で「キィーキリコロビィー」という囀りがよく聞かれます。森の中では聞かれないですが「森の家」周辺にはよく来ます。
・キセキレイ=第2駐車場付近で比較的多く見られます。
・キジバト=「ボボーホーホーッ」という声が園内の開けた場所でよく聞かれます。
・ヤマシギ=笹が深くて狭い散策路や登山道で不意に出くわすことがまだあります。
◎この先1週間でやって来る見込みの夏鳥
・コルリ=5月3日頃にやって来る年が多いですが今年はどうでしょうか。
・オオルリ=昨年は4月18日に確認されていましたが平年であればゴールデンウィーク中にやって来ます。
・キビタキ=こちらも平年であればゴールデンウィーク中に見られるようになります。
・ツツドリ=同じく5月上旬に山から「ボボッ」という低音が響いてくるようになります。
・ビンズイ=5月上旬に南から渡って来て1週間ほど旭山に滞在してから山地に移動します。
◎まだ残っている冬鳥(旭山では秋から春の間にしか見られない鳥)
・ウソ=本日鳴き声を聞きましたが、例年通りであればゴールデンウィークが明ける頃までには旭山からいなくなります。
・マヒワ=本日確認しましたが、こちらは5月中旬まで見られる年もあります。
・アトリ=本日確認しましたが、こちらも5月上旬のうちにいなくなります。
・シメ=本日確認、こちらもそろそろいなくなります(道内では夏の間に見られる場所が多くあります)。
・ツグミ=本日確認、やはり例年通りであればゴールデンウィーク中に最後の姿を見ることになります。
※ベニヒワ=ここ4日確認していないのでもう北に渡っていなくなった可能性があります。
※キクイタダキ、ミソサザイ=ここ4日確認していないので、もう山に移動した可能性があります。
◎留鳥の動き
・クマゲラ=この春は園内で時々見られる程度です。
・ヤマゲラ=「ピョッピョッピョッ」という甲高い声がよく聞かれます。
・オオアカゲラ=本日旭山都市環境林で雌1羽を確認、まだ1週間ほど見られるかもしれません(その後少し高い山に移動します)。
・アカゲラ=「キョッ」という声で気づくことがよくあり、姿も見られます。
・コゲラ=「ギーィッ キッキッキッ」という鳴き声を聞く機会が先週より少なくなり、姿も見る機会が減りました(繁殖に向けて動いているため)。
・シジュウカラ=「ツーピーツーピー」と囀りしていて姿もよく見られます。
・ハシブトガラ=「ピィピィピィ」という囀りがよく聞かれますが少なくなってきました。
・ヤマガラ=「チーリーツー」という囀りが時々聞かれますがもう囀りは少なくなってきました。
・ヒガラ=「ツピツーツピツー」という囀りが西側エリアでよく聞かれますが先週よりは少なくなってきました。
・ゴジュウカラ=「フィッフィッフィッ」「フィーー」という囀りをまだ聞くことができ、先週は少なくなってきたと書きましたが、今週はまた多くなってきたように感じられます。
◎亜種シマエナガ(エナガ)について
シマエナガはペアで営巣作業に入っている模様。
園内で「ジュルッ」という声を聞く機会もめっきり少なくなり、「森の家」の周りでは時々聞かれるという程度になりました。
繁殖活動が本格化すると「森の家」の周りでは一時敵に姿を見たり声を聞いたりする機会がほとんどなくなります。
◎その他
・春先はマガモが時々2羽=つがいで上空を飛んでいます。昨日も夕方に飛んでいました。
▲旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林で2017年4月27日(木)及び28日(金)に確認された野鳥・・・36種
(順不同)
ハシブトガラス、ハシボソガラス、スズメ、シメ、ウソ、
ベニマシコ、マヒワ、カワラヒワ、アトリ、ホオジロ、
アオジ、メジロ、エナガ(亜種シマエナガ)、ゴジュウカラ、シジュウカラ、
ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、ツグミ、トラツグミ、
ルリビタキ、コマドリ、センダイムシクイ、ウグイス、ヤブサメ、
ヒヨドリ、キセキレイ、モズ、ヤマゲラ、オオアカゲラ、
アカゲラ、コゲラ、ヤマシギ、キジバト、トビ、
マガモ
ハシブトガラ(シジュウカラ科)