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旭山記念公園野鳥情報2025年11月3日(月曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2025(令和7)年11月3日月曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。

 

●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。

 

■11月8日(土曜日)の野鳥観察会は参加お申込み受付中です。

11月23日(日曜日)は定員になりましたため受付終了となっております。
あしからずご了承ください。

 

 

◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。

 

 

今週のトピックス
エゾライチョウ
10月27日月曜日午前、エゾライチョウ1羽が旭山記念公園内で観察されました。
エゾライチョウは旭山都市環境林で確かな観察情報が過去にあったため、旭山で確認された野鳥120種リストには既に入っていますが、旭山記念公園内で確認されたのは今回が初めてです。
「栗の木坂」でシマエナガ数羽の群れが出ており、比較的近い位置に来ていたので観察していたところ、シマエナガが「ピピピピッ」と甲高い警戒音で鳴き始めたため、オオタカかハイタカもしくはその他猛禽が飛んできたのかと最初は思いました。
すぐに近くの木にハトくらいの大きさの野鳥が飛んで来てとまったのが見え、双眼鏡で確認したところ、エゾライチョウでした。
そのエゾライチョウは数分間、近くの木を移動しながら見やすい場所で見られ、写真はその時のものですが、その後「双子沢川」の谷に入って見失いました。
今年は植物の実のなりが悪く、多くの植物でほとんど実がなっていないという状況で、餌を求めて低地に降りて来た可能性が推察されます。
今後もまたやって来るかもしれず、園内でハトくらいの大きさの野鳥を見た際には要注目です。
なお、その時のシマエナガは、飛んで来た野鳥が危害を加えないエゾライチョウだと分かり、何事もなかったかのように採餌を続けていましたが、エゾライチョウを見ている間に南西方向に飛び去ったようです。

エゾライチョウ2025年11月3日

 

ルリビタキ
ルリビタキが園内で見られています。
本日11月3日月曜日は、雌雄ともに「巨木の谷」周辺での観察情報が複数ありました。
今日はまた「木の橋」付近でも観察情報がありました。
ルリビタキは旭山記念公園では秋は少ない数が見られ、年によっては見られないこともあるというくらいですが、今年はどうなるのか要注目です。

 

ムギマキ
こちらも本日11月3日、ムギマキが園内で観察されました。
ムギマキは市内の別の場所でこの秋に出ていましたが、旭山記念公園では一度確かな観察情報があっただけでした。
ムギマキはこれまで、秋は見られない年の方が多いくらいでしたが、今年はどうなるのかこちらも要注目です。

 

シロハラ
10月29日水曜日、園内でこの秋初めてシロハラが観察されました。
シロハラは昨冬は2024年12月にやって来て越冬し2025年4月まで見られましたが、通常は秋は10月から11月に半月ほどの間に散見される程度で、今冬はどうなるのか要注目です。

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もほぼ毎日観察情報があり、観察頻度も高くなってきました。
本日11月3日10時頃「吊り橋」下流側から南に進んで「巨木の谷」に現れ、途中西寄りにルートを変えて旭山都市環境林の方向に飛び去りましたが、その間その辺りに10分ほどいました。
11月3日はそのほかにも別の時間帯と場所で3件の観察情報がありました。
10月27日についてはエゾライチョウの項目をご参照ください。
今後もこのような感じで見られるのではないかと思われます。

シマエナガ2025年11月3日

 

 

 

夏鳥情報
イカル
この1週間は一度園内で地鳴きが聞かれただけです。
イカルは11月に南に渡っていなくなりますが、昨冬は数羽が越冬しており、今年はどうなるでしょうか。

 

ベニマシコ
10月29日には園内で「ピッ ポッ」という鳴き声を確認しましたが、まだいる可能性もあるのでもう少し様子をみます。

 

クロツグミ
今週も確かな観察情報はなかったですが、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

アカハラ
今週も確かな観察情報はなかったですが、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

ウグイス
11月3日現在まだ園内で「ジッ ジッ」という地鳴きが聞かれており、姿も見られましたが、地鳴きを聞く頻度が高くなっています。
ウグイスは例年通りであれば明日はもう南に渡って見られなくなっているかもしれないという頃で、注意深く追ってゆきます。

ウグイス2025年11月3日

 

ホオジロ
今週は確かな観察情報はなかったですが、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

アオジ
今週も確かな観察情報はなかったです。
アオジは例年ウグイスと同じ頃に南に渡って行くため、そろそろ見られなくた可能性がありますが、もう少し様子をみます。

 

クロジ
今秋は確かな観察情報はなかったですが、こちらも南に渡った可能性があり、もう少し様子をみます。

 

メジロ
本日園内で「チィーッ」という鳴き声とともに10羽前後の群れ観察されましたが、こちらもそろそろ南に渡っていなくなる頃です。

 

キセキレイ
今秋は確かな観察情報はなかったです。
キセキレイは例年旭山では10月末までには南に渡って見られなくなる頃ですが、もう少し様子をみます。

 

ビンズイ
今週も確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

 

モズ
今週も確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

 

キジバト
今週は確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

 

アオバト
今秋は確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

 

 

 

旅鳥情報
マミチャジナイ
園内でときどき見られています。

 

シロハラ
(前述)

 

 

 

秋から春に見られる野鳥
シメ
ほぼ毎日見られ、「シーッ」という地鳴きも聞かれていますが、警戒心が強く近くではなかなか見られないです。

 

マヒワ
飛ぶ姿がときどき見られ、鳴き声を聞くこともありますがたいてい1、2羽で少なく、近くで見られたという情報はいまのところないです。

 

ウソ
「フィッ」という鳴き声がほぼ毎日聞かれていますが少なく、近くで見られたという情報もいまのところないです。

 

キクイタダキ
今週は園内での観察情報があり、情報が増えつつあります。
広葉樹にとまっていたという観察情報が多いですが、これは秋には比較的よく見られることです。

 

キバシリ
園内でときどき見られており11月3日には「ミュンヘンの森」での観察情報がありました。

 

ツグミ
園内おもに「学びの森」周辺でよく見られています。
11月1日土曜日、大雨の日、「新桜並木」で面から20羽前後が飛び出してゆくのが見られましたが、その日は人がほとんどいなかったため、そのように大挙して押し寄せ地面で採餌をしていたものと考えられます。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
園内上空をひらひらふわふわと飛ぶ姿が頻繁に見られています。
「学びの森」「遊具広場の森」と森の家周辺で見る機会が少なくないです。

 

ヒレンジャク
10月29日、園内で「ヒーヒー」というヒレンジャクの地鳴きが聞かれ、高いポプラの木の周辺を飛ぶ数羽が見られ、旭山記念公園では今秋初認となりました。
ただ、今のところその1回だけで、この先もっと見られるようになるのか要注目です。

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
11月3日、「吊り橋」上流側の谷で雌1羽が現れ、10分以上見られていました。
今週はそのほかにも園内で近くで見られたとの情報がありました。
近くで見られるかどうかはやはりその日その時次第ですが、「プルプルプル」という飛翔時の鳴き声と、「キョーン」という木にとまったときの鳴き声を気にかけていれば、見られる機会もあることでしょう。

 

オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
今週も園内や旭山都市環境林で見られています。

 

アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
観察機会は少なくないです。

アカゲラ2025年11月3日

 

コゲラ(亜種エゾコゲラ)
観察機会は多く、カラ類混群と一緒にいることもあります。

コゲラ2025年11月3日

 

ヤマゲラ
今週も近くで見たとの情報はなかったですが、「ピョッピョッピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声が聞こえる日が週に何日かあり、園内で近くで見られる可能性もあります。

 

オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

トビ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

オオセグロカモメ
今週は園内および近隣上空での確かな観察情報はなかったです。

 

カワラヒワ
週に何度か観察される程度、たいてい1羽で、今年は少ないです。
カワラヒワは旭山記念公園では年によっては冬にいなくなりますが、今年はどうなのか要注目です。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られており、「テュッテュッテュッ」という地鳴きもよく聞かれています。
地面に降りて採餌する姿を見ることもよくあります。

ゴジュウカラ2025ね11月3日亜種シロハラゴジュウカラ

 

シジュウカラ
園内一円でよく見られています。

シジュウカラ2025年11月3日

 

ハシブトガラ
園内一円でよく見られています。

 

ヤマガラ
園内一円でよく見られています。
今週も「作業員詰所」前のトイレ横にあるイチイの木の実を食べに来ています。

ヤマガラ2025年11月3日

 

ヒガラ
11月3日も園内で10羽前後の群れが見られました。
ヒガラは秋には群れで行動しますが、この動きがいつまで見られるか要注目です。
囀りは今週はほとんど聞かれなかったです。

 

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

スズメ
道路沿いで見る機会があります。

 

ヒヨドリ
園内一円でよく見られています。
数は数羽で落ち着いてきました。

 

ハシボソガラス
「展望台芝生斜面」や「テラス状階段」そして「第1駐車場」でよく見られています。
「噴水広場周辺」ではオニグルミの実を落として割る様子が観察できます。

ハシボソガラス2025年11月3日

 

ハシブトガラス
園内で多く見られています。

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

エゾリス
オニグルミの実を地面に埋めて隠そうとしていました。

エゾリス2025年11月3日オニグルミの実を埋めて隠す

 

 

 

 

次回は、2025年11月9日日曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。