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旭山記念公園野鳥情報2025年10月12日(日曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2025(令和7)年10月12日日曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。

 

●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。

 

■10月26日(日曜日)は定員になりましたため受付終了となっております。

あしからずご了承ください。

 

 

◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。

 

 

今週のトピックス
ツグミ
2025年10月7日、ツグミがこの秋初めて旭山記念公園で確認されました。
「キュルーッ」という鳴き声が何度か聞かれ、10月9日、11日、12日にも鳴き声が聞かれました。
昨年も同じ10月7日初認でしたが、ツグミは10月中に見られるものの多くが一時的な通過のために上空を飛ぶだけで、近くで見られることはほとんどありません。
昨年は12月に入ってから大挙して押し寄せて来て、2月まで園内で豊富に実ったナナカマドの果実を食べていましたが、今年はナナカマドの実のなりがほぼゼロで、昨冬のようなことは期待できそうにもありません。
ツグミの様子については今後も注意深くみてゆきます。

 

マヒワ
2025年10月7日、マヒワがこの秋初めて旭山記念公園で確認されました。
マヒワは毎年10月になるとちらほらと見られるようになり、昨年もそうでしたが、昨年は12月15日に20羽前後の群れが入って春先まで滞在し、最大50羽前後が見られていました。
今年はどうなるのか、要注目です。

 

クロジ
本日10月12日、「森の家南斜面」でクロジ雄が見られましたが、この1週間はクロジの観察情報がいくつかあり、園内に留まっている模様です。
クロジは春も秋も通過で2、3回見られるだけですが、今年は様相が少し違い、いつまでいるのか注視してゆきます。

 

ホオジロ
10月10日金曜日、ホオジロまだいました。
「展望台」周辺で「ツリツリッ」と地鳴きが聞こえ、2羽いたと思われるうちの1羽が「展望台北西木立」の高い木にとまって囀り始めました(次の写真上)。
また本日10月12日にも「展望台」周辺で地鳴きが聞かれました。
さかのぼって、10月8日水曜日には森の家の前でも観察されていました(次の写真下)。
ホオジロは早い年であれば9月中に見られなくなりますが、今年は10月に入ってもまだ見られています。
この先いつ頃まで見られるか、様子をみてゆきます。
余談ですが、本日10月12日7時45分よりNHK総合で放送された「さわやか自然百景」「知床 硫黄山」の中で、硫黄山で繁殖するホオジロの様子が取り上げられていました。

ホオジロ雄20225年10月12日

ホオジロ2025年10月12日2

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も日により見られたり見られなかったりでした。
10月11日は、11時過ぎに「遊具広場の森」付近で大きなカラ類混群の中に2~5羽、12時過ぎに「ミュンヘンの森」から森の家の辺りでシジュウカラの群れと一緒に飛ぶ数羽が見られました。
本日10月12日は13時30分頃「森の家南斜面」付近で数羽が確認できました。
他にも観察情報はありますが、だいたい高い所を飛んでいて近くでは見られなかったというものでした。
今後しばらくはこのような感じで見られたり見られなかったりが続くと思われます。

 

 

 

夏鳥情報
イカル
イカルの波は旭山記念公園では終わったようで、この1週間は声がときどき聞かれるだけで、10日金曜日と11日土曜日は確認できませんでした。
本日10月12日、「ピクニックテラス」付近と森の家の周りで囀り(ぐぜり?)が聞かれましたが、以前のように近くで見られることはほぼなくなりました
イカルは11月に南に渡っていなくなりますが、昨冬は数羽が越冬しており、今年はどうなるでしょうか。

 

クロツグミ
10月11日17時前に「巨木の谷」から「キュロキュロ」という地鳴きが聞こえてきましたが、観察機会は少ないです。
クロツグミは10月上~中旬に南に渡っていなくなりますが、もう少し様子をみます。

 

アカハラ
今週は確かな観察情報はなかったですが、クロツグミ同様様子をみてゆきます。

 

トラツグミ
今週も確かな観察情報はなかったです。

 

オオルリ
9月26日を最後に園内での確かな観察情報はなく、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

キビタキ
9月28日を最後に園内での確かな観察情報はなく、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

コサメビタキ
9月27日を最後に園内での確かな観察情報はなく、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

ウグイス
「ジッ ジッ」という地鳴きが聞かれる機会が増えており、本日は「遊具広場の森」で同時に2羽、「遊具広場と噴水広場の間の道」、「カラマツ林」など複数個所で鳴き声が聞かれました。
昨日の野鳥観察会では「遊具広場の森」で姿を見ることもできました。
ウグイスは例年10月いっぱいくらいまで見られますが、今年はどうでしょうか。

 

ホオジロ
(前述)

 

アオジ
ほぼ毎日園内での観察情報があります。
アオジは10月下旬に南に渡って行きますが、引き続き様子をみてゆきます。

 

メジロ
今週は囀りも地鳴きもあまり聞かれなくなっており、観察機会は少なくなってきました。
メジロは例年10月下旬に南に渡っていなくなりますが、今年はどうでしょうか。

夏鳥がだいぶ少なくなってきました。

 

キセキレイ
先週はほぼ毎日一度は園内で観察されておりと書きましたが、今週は日によっていたりいなかったりで観察機会が少なくなってきました。
キセキレイは旭山記念公園では例年10月中旬頃まで見られます。

 

ビンズイ
今週は確かな観察情報はなかったですが、まだ見られる可能性はあります。

 

モズ
今週も確かな観察情報はなかったですが、まだこの先も見られる可能性があります。

 

ヤマシギ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
今後もほぼ見られないと思われますが、情報があった時のためにまだもう少しここに載せてゆきます。

 

キジバト
10月11日に鳴き声を聞いたとの情報がありましたが、声も姿も観察機会が少なくなってきました。
キジバトは例年11月上旬まで見られます。

 

アオバト
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
もう少し様子をみます。

 

チゴハヤブサ
9月29日以降近隣での観察情報(鳴き声)はなかったですが、札幌市内ではまだこの1週間のうちに観察情報があったので、もう少し様子をみます。

 

 

 

秋から春に見られる野鳥
シメ
ほぼ毎日見られており、警戒心が強く近くではなかなか見られないですが、10月11日の野鳥観察会の際には、「ポートランドの森」のシラカンバにとまっていた1羽を2分ほど観察できました。

 

マヒワ
(前述)

 

キクイタダキ
今週は確かな観察情報がありましたが、まだ観察機会は少ないです。

 

キバシリ
森の家から「カラマツ林」そして「風の丘」辺りでの観察情報が増えてきました。
写真は森の家の裏に来た時のもので、この先もしばしば見られそうです。
ただし、今のところ「西側エリア」=藻岩山に近い側だけでしか観察情報がなく、園内の広い範囲ではまだ見られていません。

キバシリ2025年10月12日

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
園内上空をひらひらふわふわと飛ぶ姿が頻繁に見られていますが、見られる数は1~3羽と落ち着いてきました。
「遊具広場の森」で見られる機会が多く、写真もそこで撮ったものです。

カケス2025年10月12日亜種ミヤマカケス

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週は園内で近くで見られたとの情報があり、10月8日には「作業員詰所」付近、10月11日には森の家上空と夕方に「記念樹の森」で2羽うち目視観察できた1羽は雌、本日10月12日は森の家の前のオノエヤナギの木に雌1羽が来ました。
近くで見られるかどうかはやはりその日その時次第ですが、「プルプルプル」という飛翔時の鳴き声と、「キョーン」という木にとまったときの鳴き声を気にかけていれば、見られる機会もあることでしょう。

クマゲラ雌2025年10月12日

 

オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
今週も園内や旭山都市環境林で見られており、10月11日には「ポートランドの森」での雄の観察情報がありました。
この秋は雄の観察情報が多く、雌は少ないです。

 

アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
観察機会は多いですが、鳴き声を出さないで採餌していることが多く、移動の際に鳴き声がを出といった感じです。
10月8日には、森の家の裏で雄同士が「キャッキャッキャッ」と鳴きながら追いかけるシーンも見られ、写真はその時のものです。

アカゲラ雄2羽2025年10月12日

 

コゲラ(亜種エゾコゲラ)
観察機会は多く、カラ類混群と一緒にいることもあります。

コゲラ2025年10月12日

 

ヤマゲラ
今週も近くで見たとの情報はなかったですが、主に「藻岩山登山口」方面から「ピョッピョッピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声が聞こえた日が今日を含め何日かありました。
園内で近くで見られる可能性もあります。

 

オオタカ
10月12日8時45分頃、園内上空を飛ぶオオタカをハシブトガラス3羽がモビングする姿が見られました。
写真がその時の様子で、オオタカはいちばん左です。
この秋はしばしば見られていますが、オオタカは午前の早いうちの観察情報が多いです。

オオタカ2025年10月12日ハシブトガラス3羽に追われる

 

ハイタカ
昨日10月11日の野鳥観察会の際に「遊具広場の森」上空でカラスにモビングされる1羽が観察されましたが、ハイタカも日に1度は園内上空に来ているものと思われます。

 

ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

トビ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

フクロウ
10月7日6時前、藻岩山の住宅街近くからフクロウの鳴き声が聞こえてきました。
ここひと月で2回声が聞かれており(他にも情報がないだけで鳴いている可能性あり)、そのうち旭山記念公園内でも見られるかもしれません。

 

オオセグロカモメ
今週は園内および近隣上空での確かな観察情報はなかったです。

 

カワラヒワ
10月7日に久しぶりに園内で1羽が観察され、以降何度か観察されていますが、いずれも1羽のみでした。
カワラヒワの動きは引き続き注視してゆきます。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られており、「テュッテュッテュッ」という地鳴きもよく聞かれています。

ゴジュウカラ2025年10月12日亜種シロハラゴジュウカラ

 

シジュウカラ
園内一円でよく見られています。
幼鳥はもう成鳥と区別がつかなくなりました。

シジュウカラ2025年10月12日

 

ハシブトガラ
園内一円でよく見られています。

 

ヤマガラ
園内一円でよく見られています。
「作業員詰所」前のトイレ横にあるイチイの木の実を食べに頻繁に来ています。
写真がそのようすですが、ヤマガラは外側の赤い部分は食べずに中の種子を食べますが、そぎ落としたり種子を抜かれたりした赤い実がイチイの木の枝に貼りついていたり、地面に落ちてたりしています。

ヤマガラ2025年10月12日

 

ヒガラ
園内の針葉樹で観察機会は多く、「ミュンヘンの森」と「学びの森」から「作業員詰所」の付近で特によく見られています。
囀りはたまに聞かれる程度です。

 

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

スズメ
道路沿いで見る機会があります。

 

ヒヨドリ
園内一円でよく見られています。

 

ハシボソガラス
「展望台芝生斜面」や「テラス状階段」そして「第1駐車場」でよく見られています。
「噴水広場」でオニグルミの実を上空から落として割って食べる姿が主に朝、噴水の水がたまり始める9時30分より前に見られていますが、今日は面白い光景が見られました。
その時そこに2羽いましたが、1羽が上空から実を落として割り、降下して食べ始めたところで、少し離れた場所にいたもう1羽が歩いて寄って来ました。
割った方の1羽は当然のごとく食べていましたが、近寄って行ったもう1羽は、横取りするでもなく脇でじっと見ていました。
見ると、割ったもう半分が近くに落ちていて、近寄って行ったもう1羽がそれを見つけて食べ始めました。
争うことなく2羽とも食べられたのはよかったですが、よくよく考えると近寄って行った1羽は横着者か・・・でも割った方の1羽はそれを黙って見ているのですね。
次の写真の上が、2羽で食べている様子です。
そして下の写真、食べ終わったのを見て、オニグルミの殻を拾って地面に置いて撮った写真です。
よく見ると、溝になった部分の奥にまだ白っぽい可食部分が残っていますが、おそらく、カラスの嘴ではそこまで取り出して食べることができないのではないかと推察されます。

ハシボソガラス2025年10月12日オニグルミを食べる

オニグルミ2025年10月12日ハシボソガラスが割って食べた跡

 

ハシブトガラス
園内で多く見られており、数も10羽以上が常にいる感じています。

ハシブトガラス2025年10月12日

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

エゾリス
まだ観察機会は多いですが、個体によっては耳毛が伸び始めてきています。

エゾリス2025年10月12日

 

 

 

 

次回は、2025年10月20日月曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。