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旭山記念公園野鳥情報2025年7月6日(日曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2025(令和7)年7月6日日曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。

 

●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。

 

●野鳥の巣を探さないでください!
野鳥は、春の繁殖シーズンには非常にデリケートになります。
巣を作っているようすを見られたり、巣をのぞかれたりすると、巣を放棄したり、巣を他の鳥などに壊されて、繁殖しなくなってしまう可能性が高くなります。
人間も自分の家をのぞかれると嫌ですよね・・・
野鳥のために、次のことをお願いします!
①巣を探さない
②巣に気づいたら目をそらしてすぐに、しかし動きはゆっくりとその場を離れる
③巣を見ない/巣がある場所が分かったら近づかない
④巣の場所を人に話したり、ネットに情報を上げたりしない

 

 

■7月の野鳥観察会・自然観察会のご案内

それぞれ以下の日程で行います。
現在、いずれも募集受付中です。
みなさまのご参加をお待ちしております。

野鳥観察会
①7月12日(土曜日)
②7月27日(日曜日)
各回8時から10時頃まで

自然観察会
7月20日(日曜日)
9時から11時頃まで
内容:公園内や旭山都市環境林を散策しながら植物や昆虫などを観察します。
野鳥が出たら野鳥観察も行います。

参加費:各200円
集合:旭山記念公園森の家
定員:各回15名程度 先着順

 

 

◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。

 

 

今週のトピックス
オオルリ
先週、囀りがまた聞かれるようになったと書きましたが、7月に入ってもまだ囀りが聞かれています。
よく鳴いている場所のひとつは「ヘアピンカーブ」から「第2駐車場」そして「藻岩山登山口」にかけての辺りで、7月2日には「ヘアピンカーブ」辺りと藻岩山エリアに入った辺りで3~400m離れて2羽が同時に囀りしていました。
もう1か所は「吊り橋」周辺ですが、ただ探すのが難しい上に近くで観察・撮影できる機会は少なく、写真は「第2駐車場」で撮影したものですが、高い木の上の方にいて証拠写真程度のものしか撮れませんでした。
それでも低い位置、近くで見られる可能性はあるので、見られたり撮れたりするといいのですが。
そろそろ幼鳥が出る可能性もあります。

オオルリ雄2025年7月6日

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も散発的に見られてはいますが、見られる頻度は低いです。

 

 

夏鳥情報
イカル
ときどき園内で囀りや地鳴きが聞かれますが、やはり低い位置にはほとんど来ず、見られても遠いです。

 

クロツグミ
ときどき園内および「旭山都市環境林」から囀りが聞こえ、地鳴きも聞かれていますが、近くで見られたとの情報はなく、観察情報は少ないです。

 

アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

コルリ
今週も園内および「旭山都市環境林」での確かな観察情報はなかったですが、今年はいついていない可能性が高そうです。

 

オオルリ
(前述)

 

キビタキ
園内「藻岩山登山口」付近、「吊り橋」下流、「巨木の谷」付近、「遊具広場の森」で引き続き囀りが聞かれており、囀りが近くなった際には姿が見られることもあります。
「ヒッ ヒッ ヒッ ヒッ キュピキュピ」という地鳴きも聞かれており、その声を頼りに姿を探すこともできます。
幼鳥はまだ出ていないと思われます。
写真は水浴びをした後に羽づくろいをしている雄です。

キビタキ雄2025年7月6日

 

コサメビタキ
観察情報は今週もほぼないですが、そろそろ、早ければ今週中に幼鳥が出て来る可能性があります。

 

ウグイス
今週も園内数か所で「ホーホケキョ」「ケッキョケキョケキョ」と聞かれていましたが、朝から午後までずっと鳴いているわけではなく、鳴いている時間もある、というくらいになっています。

 

ヤブサメ
「シリシリシリ」という囀りを聞く機会は少なくなく、その周りで「キュッ」という感じの地鳴きも聞こえることがあり、声の動きを追っていると姿が見られることもあります。

 

センダイムシクイ
カラ類混群に混じっていることがあり、幼鳥の姿も確認しましたが、囀りは聞かれておらず、「ツー」という感じのあまり高くない音で地鳴きしていることがあります。

センダイムシクイ2025年7月6日

 

ホオジロ
今週も、毎日展望台周辺から「作業員詰所」周辺そして「ちびっこ広場」周辺で囀りが聞かれています。
写真は「展望台松林」の木のてっぺんで囀る雄で、ここはお気に入りの場所のようで姿がよく見られますが、遠いので撮影できてもこんな感じの写真になります(ノートリミングです)。

ホオジロ雄2025年7月6日

 

アオジ
今週も園内での確かな観察情報はなく、囀りも聞かれなかったですが、この先注意深く様子をみてゆきます。

 

メジロ
「チュルチュルチリ」という囀りと「チューイ」「キュルキュル」という地鳴きはよく聞かれており、観察機会も多く、ヤマグワの果実を食べにも来ています。

 

キセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、近隣住宅街ではしばしば見られています。

 

モズ
今週は確かな観察情報はなかったですが、モズは例年、7月以降夏から秋にかけてはほとんど見られず、10月以降にまた見られるようになります。

 

ヤマシギ
今週も園内での確かな観察情報はなかったです。

 

ツツドリ
今週も遠くからの鳴き声もほとんど聞かれることはなく、姿を見たという観察情報もなかったです。

 

キジバト
飛ぶ姿が見られる機会は比較的多く、園内でも近くで見られており、「デデーポーポー」という鳴き声もときどき聞かれています。

 

アオバト
今週も鳴き声がときどき聞こえるだけですが、それも機会が少なくなりました。

 

チゴハヤブサ
7月4日に「ちびっこ広場」周辺で鳴き声が聞かれましたが、それ以外の園内での観察情報はなく、様子を見てゆきます。

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週も雄、雌ともに園内で見られたとの情報がありました。

クマゲラ雄2025年7月6日

 

オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
今週も園内でちょくちょく見られています。

 

アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
観察機会は多く、「キョッ」という鳴き声が聞かれることもよくあります。
写真は上が幼鳥、下が雌成鳥です。

アカゲラ幼鳥2025年7月6日

アカゲラ雌2025年7月6日

 

コゲラ(亜種エゾコゲラ)
観察機会は多いですが、7月にこれだけ見られたことはこれまであまりなかったです。

コゲラ2025年7月6日

 

ヤマゲラ
今週は声姿ともに確かな観察情報はなかったです。

 

オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報があり、やはり毎日のように旭山には来ているようです。

 

ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

トビ
今週は園内での観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

カワラヒワ
「噴水広場」周辺で見られており、「西側エリア」でもたまに飛んでいます。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内で見られる機会は少なくなく、近くで見られる機会もあります。

ゴジュウカラ2025年7月6日

 

シジュウカラ
園内一円でよく見られています。
幼鳥の「胸のネクタイ」はまだ下までつながっておらず、頬の下の黒い線もまだつながっておらず、背中もまだオリーブ色ではありません。

 

ハシブトガラ
園内で見られていますが、シジュウカラとヤマガラよりは目に留まる機会が少なめです。
こちらもつる植物などに囲まれた安全な場所で羽づくろい中です。

ハシブトガラ2025年7月6日

 

ヤマガラ
園内で観察機会は多いです。
幼鳥はだいぶ橙色が出てきており、写真は幼鳥で、枝被りですが色はなんとか見えるかと思います。

ヤマガラ2025年7月6日

 

ヒガラ
「ツピツーツピツー」という囀りはまだ聞かれており、近くで見られる機会もあり、写真は「展望台の松」に来たところで撮影しました。

ヒガラ2025年7月6日

 

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

スズメ
道路沿いで見る機会があります。

 

ヒヨドリ
観察機会は多いですが、ヒヨドリはまだ幼鳥は出ていません。

ヒヨドリ2025年7月6日

 

ハシボソガラス
「展望台芝生斜面」や「テラス状階段」そして第1駐車場でよく見られています。

ハシボソガラス2025年^7月6日

 

ハシブトガラス
園内で多く見られています。
食べ物を取られないように気をつけてください。

 

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

エゾシカ
ときどき園内を歩いたり草を食んだりしています。

エゾシカ雌2025年7月6日

 

エゾリス
オニグルミの種子を割って食べていましたが、地面でそれをするのは珍しい光景です。

エゾリス2025年7月6日

 

ニホンカナヘビ
今の時期見られる機会は少なくないです。

ニホンカナヘビ2025年7月6日

 

キマワリ
その名の通り木の周りによくいるコウチュウで、歩いている姿を見ることが多いです。

キマワリ2025年7月6日

 

オオモンシロチョウ
外来種、今年もちょくちょく見られています。
モンシロチョウやスジグロシロチョウの仲間より少し大きく、写真では透けて見えるだけで見えにくいですが、前翅表の端にある黒い部分がブーメラン型に見えるのが特徴です。

オオモンシロチョウ2025年7月6日

 

メスアカミドリシジミ雄
「吊り橋」付近で見られるゼフィルスの仲間で、午前9時頃から昼過ぎくらいまでによく見られ、今年は例年より見る機会が多いです。

メスアカミドリシジミ雄2025年7月6日

 

オオハキリバチ
森の家の周りや「中央トイレ」付近のハリギリの周りで飛び交っているハチの仲間。
こちらが手を出さない限りは刺さないし、人に寄って来ることもあまりないのですが(たまたま人の近くを飛ぶことはある)、注意はしてください。

オオハキリバチ2025年7月6日

 

ウツボグサ
7月に旭山で多く見られるシソ科の花です。
魚の「ウツボ」ではなく、刀剣を収めて歩く「靭」に花の形が似ていることが名前の由来です(でも魚にも似てなくもない!?)

ウツボグサ2025年7月6日

 

ハエドクソウ
旭山のやや暗い林縁に多く見られるハエドクソウ科の花です。
長く伸びた穂の先にごく小さな花が咲きますが、花は穂の下側にある蕾から順に咲き上がっていき、これはまだ咲き始めの段階です。

ハエドクソウ2025年7月6日

 

ダイコンソウ
夏から秋まで長く花が見られるバラ科の花、今年も咲き始めました。
葉がダイコンに似ていることから名付けられていますが(でも微妙)、園内で多く見られます。

ダイコンソウ2025年7月6日

 

 

 

次回は、2025年7月15日火曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。