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旭山記念公園野鳥情報2025年2月16日(日曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2025(令和7)年2月16日日曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。

 

●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、野鳥撮影をしない人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてくだい。

 

 

●2月23日(日)の定例野鳥観察会は、募集定員に達しましたため、受付終了とさせていただきました。

あしからずご了承ください。

 

●3月の野鳥観察会は、3月8日(土)、23日(日)です。
2月22日(土)10時より、電話および窓口直接にて受付開始となります。
みなさまのご参加をお待ちしております!

 

 

 

◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。

 

 

 

今週のトピックス
コガラ
2月15日土曜日、コガラと思われる野鳥が今冬初めて園内でが観察されました。
旭山記念公園ではヒガラと一緒もしくは近くにいることがよくあるのですが、この時も近くにヒガラが数羽いました。
写真がその時の個体ですが、上の写真は次列風切羽の縁が白く目立っています。
下の写真はさらに大きくトリミングしたものですが、拡大して見ていただくと、嘴の上と下が合わさる部分=会合線が白くは見えないのでコガラであると判断しました。
コガラは旭山記念公園では冬の間に時々見られ、よく見られることもありますが、今冬はまだ確認していませんでした。
ただ、ハシブトガラと酷似していて見逃していただけの可能性は低くはなく、今後ハシブトガラかなと思ったら撮影しPCで拡大して細かく見てゆくことにします。
コガラは5月まで見られた年もありましたが、この先注目してゆきます。

コガラ2025年2月16日1背中側

コガラ2025年2月16日2横

 

 

アトリ
今週もアトリの観察情報がありました。
2月14日には「作業員詰所」付近で4羽が飛んでいたほか、ちらほらと観察情報があります。
アトリはこのまま春まで滞在するのか要注目です。

 

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も園内でほぼ毎日観察されています。
今週は「遊具広場の森」でほぼ毎日午前に一度は出ていました。
午後に「西側エリア」での観察情報も多く、2月15日土曜は15時頃「吊り橋」周辺、2月16日には14時40分頃「カラマツ林」から森の家周辺で観察されました。
いずれも1度に見られるのはせいぜい5羽くらいで、大きな群れは今冬は見られることなく終わるかもしれません。
この先どういう動きをするのか要注目です。

シマエナガ2025年2月16日

 

 

 

夏鳥情報
イカル
今週は確かな観察情報はなかったですが、まだ様子を見てゆきます。

 

 

 

旅鳥情報
マミチャジナイ
今週も確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

 

シロハラ
今日もまだ園内で確認できていますが、「ポートランドの森」にまだ実がついているナナカマドがあり、そこに良く来ていて、ときどきやって来たツグミを追い払ったりしています。

シロハラ2025年2月16日

 

カシラダカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

冬の鳥情報

ツグミ
先週から数は減っていますが、まだ見られる機会は多く、「キキーッ」という鳴き声はよく通るので声を聞く機会も少なくはありません。
2月14日には10羽前後の群れが飛んでいました。
この先まだ減るのか、このままか、ツグミの動きにも要注目です。

ツグミ2025年2月16日アズキナシの実

 

ハチジョウツグミ
今週は確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

 

ウソ
昨日2月15日、「森の家西の沢」で近くから「フィ フィ」と鳴き声が聞こえ、本日2月16日も「カラマツ林」付近から鳴き声が聞こえてきました。
ただし、近くで見られたという情報はなかったです。
この先もっと見られるようになるといいのですが。

 

シメ
しばしば見られており、「作業員詰所」から「新桜並木」にかけての辺りの他、このところ森の家の周りでも見られています。
数は1羽か2羽というのは変わっていません。

 

マヒワ
20~30羽で園内を飛び回り、シラカンバかカラマツの種子を食べており、「チュピー」「ジイー」という声もよく聞かれ、観察機会は多いです。
ただし低い位置にはほとんど降りて来ず、写真はほとんど見上げになります。
前々回紹介したシラカンバ種子の食痕、殻が飛ぶ鳥の形に見えるものは相変わらず散策路にたくさん落ちています。

マヒワ2025年2月16日

 

アトリ
(前述)

 

キクイタダキ
2月16日14時前、「作業員詰所」横のトドマツにヒガラ数羽に混じって1羽だけ確認できました。
ただし今週も観察情報は少なく、見られる日もある、くらいになっています。

 

キバシリ(亜種キタキバシリ)
2月14日、今冬初めて囀りを「ポートランドの森」で聞きました。
今週もしかし「西側エリア」以外の場所では確かな観察情報はありませんでした。

 

ミソサザイ
今週は「ピクニックテラス」周辺でときどき見られ、今日は「巨木の谷」でも観察情報がありましたが、散発的に見られるくらいではあります。

ミソサザイ2025年2月16日

 

コガラ
(上述)

 

ヒレンジャク
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、一度来ただけでこの先もう来ないのか、また来るのか、要注目です。

 

キレンジャク
今冬は今のところ園内での確かな観察情報はありません。

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週も毎日ではないですが園内に飛んで来ており、雄と雌両方の観察情報がありました。
藻岩山方面から繁殖行動に関わると思われるドラミングもときおり聞こえてきます。
塒に帰る前の14時過ぎに見られることがあり、本日2月16日には「寺田京子句碑」近くのニセアカシアに雄が飛んで来てとまり、「キョーン」と鳴いたり「ケッケッケッ」と鳴いたりドラミングしたりで10分以上観察できました。
クマゲラ、今冬は見られる機会が多いです。

 

オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
園内でときどき見られています。

 

アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
園内一円で「キョッ」という声が聞かれることが多く、観察機会は多いです。
「キキョキョキョ」と激しく鳴いて雄同士もしくは雄が雌を追いかける光景はまだ見られていないですが、そろそろです。

アカゲラ雄2025年2月16日

 

コゲラ(亜種エゾコゲラ)
観察機会は多く、「ギー」という声が同じ辺りで複数聞こえることもよくあります。

コゲラ2025年2月16日

 

ヤマゲラ
2月14日「ミュンヘンの森」付近で「ピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声が聞こえ、すぐに飛んで「ポートランドの森」に移動した雌の個体が見られました。
本日2月16日にも8時頃に「第2駐車場」付近から鳴き声が聞こえ、このところ鳴き声が聞かれる機会が多くなってきた感があります。
タイミングによっては近くで撮れる機会もあるかと思います。

 

フクロウ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
「作業員詰所」付近でよく見られており、「ギイーッ」という囀りも聞かれるようになってきました。
渡りの集団と思われる個体は見られなくなり、そうではない1羽から3羽で見られるくらいになっています。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られており、「テュッテュッ」という声はよく聞かれ、近くで見られる機会もあります。
「フィー」「フィッフィッフィッ」という囀りを聞く機会も増えてきました。
ゴジュウカラを初めて間近で見た人はみな口を揃えて「かわいい」と言っており、もしかしてこれから人気上昇するかもしれません。

ゴジュウカラ2025年2月16日亜種シロハラゴジュウカラ

 

 

シジュウカラ
園内一円でよく見られています。
森の家裏のカラマツによく来ていて近くで撮れることもあります。

シジュウカラ雄2025年2月16日

 

ハシブトガラ
園内一円でよく見られています。
「ピィピィピィ」という囀りもさらによく聞かれるようになっています。

ハシブトガラ2025年2月15日

 

ヤマガラ
園内一円でよく見られています。
「チーリーツー」という3拍子の囀りを聞く機会も増えてきました。

 

ヒガラ
今週も「ツピツーツピツー」という囀りがよく聞かれており、園内一円の針葉樹で観察機会が多いです。
今日は100mくらい離れた場所で2羽がタイミングをずらして鳴き声を競い合っていました。

ヒガラ2025年2月15日

 

 

ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
道路沿いで見る機会があります。

 

ヒヨドリ
今週もほぼいつでもどこかから複数の鳴き声が聞こえてくるような感じで、見る機会は多いです。

ヒヨドリ2025年2月16日

 

ハシボソガラス
園内で時々見られていますが、1月上旬よりは見られる機会が多くなってきました。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

ハシブトガラス2025年2月15日

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

 

 

◎「トリテン」 国立科学博物館 特別展「鳥」のご案内
東京上野にある国立科学博物館にて「特別展 鳥」通称「トリテン」開催中です。
東京に行かれる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
いよいよ次の週末連休、2025年2月24日までです、お急ぎください!!
詳しくは以下のリンクよりホームページをご覧ください。

特別展「鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」

 

 

次回は、2025年2月23日日曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。