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旭山記念公園野鳥情報2024年3月31日(日曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年3月31日日曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

●4月の野鳥観察会は、3回予定しておりますが
▼4月28日(日曜日) 8時開始
こちらのみ募集定員に達しましたため、受け付けとさせていただきました。
あしからずご了承ください。

なお
〇4月13日(土曜日) 8時開始
〇4月29日(月曜祝日) 6時15分 早朝野鳥観察会
こちらはまだ受付しておりますので、こちらの方もご検討ください。

 

 

■旭山記念公園では、シマエナガの巣についての情報にはお答えしておりません。
スタッフ等が巣を探すこともしていません。
巣を探さないよう、そしてもし偶然シマエナガの巣を見つけてしまった場合、すぐにその場を立ち去り、以降そこには近寄らないようお願いします。

他の野鳥も巣の情報は公開していません(人に影響をおよぼす可能性のあるハシブトガラスは除く)

 

 

夏鳥到来情報2024年3月31日
今年も夏鳥が渡って来る時期になりました。
夏鳥到来情報は、こちらでまとめて書いてゆきます。

1.ヤマシギ
2024年3月30日、ヤマシギが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は3月23日、昨年より7日遅いですが、2年前は3月29日、3年前は4月1日だったので、データ上はむしろ昨年が早かったということになります。
ヤマシギは4月中旬から下旬までは、歩いていると笹が生えた地面から急に飛び立って驚かされる「ヤマシギ飛ばし」など、観察機会がありますが、その後はほとんど見られなくなります。
今年は雪解けが遅く、笹が出ている場所がまだ狭いので、あと1週間くらいはあまり見られないかもしれません。

 

2.ホオジロ
2024年3月31日、ホオジロが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は3月27日、昨年より4日遅いですが、2年前は4月4日、3年前は3月29日で、平年並みです。
ホオジロは展望台の松で囀りしている姿がよく見られ、だいたいその年初めて見るのはそこで、今朝もそうでした。
また「テラス状階段」の地面や「八重桜並木」辺りでも見られることがあります。
なお、今日は証拠写真以上の写真は撮れなかったので、来週以降撮れたら上げます。

 

3.キジバト
2024年3月31日、キジバトが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は3月31日で今年と同じですが、2年前は3月18日、3年前は3月25日でした。
キジバトは「ピクニックテラス」付近の高い木の上の方で「デデーポーポー」と鳴いている姿がしばしば見られます。

 

4.モズ
2024年3月31日、モズが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は3月31日で今年と同じ、2年前も3月31日、3年前は4月1日でした。
今朝は噴水広場付近から「キチッ」と鳴き声が聞こえてきましたが、園内では噴水広場からちびっこ広場にかけての辺りで時期によってはよく見られます。

 

2024年夏鳥到来情報(カッコ内は2023年との比較)
1.ヤマシギ 3月30日(7日遅)
2.ホオジロ 3月31日(4日遅)
3.キジバト 3月31日(同日)
4.モズ 3月31日(同日)

今日はいっきに3種類確認できました。
これからこのリストが少しずつ長くなってゆくのが楽しみです。

なお、旭山以外の場所で、アオサギとヒバリをどちらも3月23日(土)に観察しましたので付記しておきます。

 

 

今週のトピックス
カケス(亜種ミヤマカケス)
本日朝9時過ぎ、「ミュンヘンの森」に4~5羽が集まり、少し弱い声で「ギャー」と鳴き合っていました。
これは、毎年春先に山に戻る前に見られる行動で、そろそろ見られなくなる可能性が高くなってきました。
カケスは今月前半10日ほど一時的にあまり見られなくなりましたが、その後また園内で見られるようになっていました。

ミヤマカケス2024年3月31日1

ミヤマカケス2024年3月31日

 

ウソ
今週も毎日のように園内での観察情報があり、昨日と今日は「栗の木デッキ」付近のエゾヤマザクラの木に数羽が来て、昨日はだいぶ長い時間見られたとのことです。
3月28日(木曜日)にも6羽の情報がありましたが、ウソは例年5月上旬まで見られ、この先もまだ観察機会があると思われます。
亜種アカウソの確かな観察情報はありませんでした。

ウソ♂2024年3月31日

 

カワラヒワ
3月26日(火)、今年初めて園内で囀りを聞きました。
「チュイチュイチュイギギー」という勢いよく鳴く声が囀りで、開けた場所の高い木のてっぺん付近でよく囀りしています。
これからの時期、「学びの森」周辺では午前中にはいつも囀りが聞こえるくらい賑やかになります。

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も日に何度か園内で観察されていますが、じっくりと観察できる機会はめっきり少なくなりました。
そろそろ巣材集めを始める頃ですが、シマエナガを見かけても追いかけてゆかないようお願いします。
前述の通りシマエナガに限らず野鳥の巣についての情報は発信しておりません。

 

 

 

冬の鳥情報
ツグミ
今週は久しぶりに園内での観察情報がありましたが、北帰行に向けてこの先また見られるようになるかもしれません。

 

ハチジョウツグミ
今冬まったく観察情報がありませんでしたが、もう少し様子をみます。

 

ヒレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、まだ様子をみます。

 

キレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、まだ様子をみます。

 

イスカ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、イスカは例年春先に何度か通過し観察されるため、この先も様子をみてゆきます。

 

ウソ
(前述)

 

シメ
本日園内で数羽が観察されましたが、ときどき見られる程度で少ないです。

 

マヒワ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ベニヒワ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

アトリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

キクイタダキ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、この先まだ見られると思われます。

 

キバシリ
園内で時々見られており、囀りを聞く機会も増えてきました。
キバシリは例年4月中旬までには見られなくなります。

キバシリ2024年3月31日

 

ミソサザイ
園内の沢がある場所でしばしば見られており、今週も囀りを聞く機会がありました。

ミソサザイ2024年3月31日

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
(前述)

 

コガラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週も園内でほぼ毎日観察されています。

 

オオアカゲラ
しばしば見られています。

オオアカゲラ♂2024年3月31日

 

アカゲラ
園内各所で観察機会は少なくないです。
アカゲラは春になると雄が雌を追いかけたり(その際に「キャッキャッキャッ」という軽い声を発する)、雄が雄を追い払ったりといった繁殖行動が見られます。
ペアの相手が決まると、雄と雌が50mほど離れた木にとまり、片方が「コンコンコン」とドラミングをすると、もう片方が「コンコンコン」とドラミングで返して愛情を確かめ合う「コール&レスポンス」を聞くこともあります。

アカゲラ♂2024年3月31日

 

コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギーキーキッキッキッ」という声もよく聞かれています。

コゲラ2024年3月31日

 

ヤマゲラ
ここ数日「藻岩山登山口」付近から「ピョッピョッピョッピョッ」という大きな声が聞こえてきており、「学びの森」周辺でも鳴き声が聞くことがありますが、近くで見たという観察情報はありませんでした。
4月に入ると例年観察機会が増えてきますが、今年はどうでしょうか。

 

フクロウ
今週も鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。

 

オオタカ/ハイタカ
本日9時45分頃、ハシブトガラスに追われていたタカが観察されましたが、遠くてよく見えず、写真も撮れず、ハシブトガラスの近くにいたのも一瞬のことで大きさの比較もよくできなかったため、オオタカかハイタカかどちらかは分かりませんでした。
それ以外、今週はオオタカもハイタカも確かな観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

トビ
本日、園内上空を2羽で「ピーヒョロロー」と鳴きながら飛ぶ姿が見られましたが、この先5月くらいまでは見られる機会が比較的多い時期です。

 

ハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
(前述)

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「フィーフィー」という囀りも聞かれ、「テュッテュッ」という声で鳴き交わすことも多いです。

ゴジュウカラ2024年3月31日

 

シジュウカラ
園内各所で観察機会は多いですが、囀りがようやく本格化してきて、囀りを聞く機会も多くなっています。

 

ハシブトガラ
園内でよく見られ、囀りを聞く機会も多いですが、ハシブトガラは朝の早いうちにはあまり囀りをしない傾向があります(なぜかは分かりません)。

ハシブトガラ2024年3月31日

 

ヤマガラ
森の家の周りをはじめ園内一円で比較的よく見られており、「チーリーツー」という三拍子の囀りを聞く機会が増えてきました。

ヤマガラ2024年3月31日

 

ヒガラ
園内の常緑針葉樹や森の家付近のカラマツで見られており、こちらも囀りを聞く機会が増えてきました。
今日は展望台の松でホオジロが囀りしているところにヒガラがやって来てすぐ近くで囀る、といった光景も見られました。

 

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。

 

ヒヨドリ
今週も園内各所で見られています。

 

ハシボソガラス
第1駐車場とその周辺で見られていますが、厳冬期に比べると観察機会がかなり増えてきました。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

次回は、2024年4月6日土曜日に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。