旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年4月6日土曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
●4月の野鳥観察会は、3回とも募集定員に達しましたため、受付終了とさせていただきました。
あしからずご了承ください。
●ネイチャーカフェ「私選野鳥観察地案内」
4月21日(日曜日) 13時~15時 森の家にて
講師が選んだ札幌市内、札幌周辺、その他道内各地の野鳥観察地を中心に講師がご案内します。
これから野鳥観察を始める方や、もっと観察地の情報を知りたい方にもおすすめです。
こちら本日よりご参加受付しております。
皆様のご参加をお待ちしております。
■旭山記念公園では、シマエナガの巣の情報についてのご質問にはお答えしておりません。
スタッフ等が巣を探すこともしていません。
巣を探さないよう、そしてもし偶然シマエナガの巣を見つけてしまった場合、すぐにその場を立ち去り、以降そこには近寄らないようお願いします。
他の野鳥も巣の情報は公開していません(人に影響をおよぼす可能性のあるハシブトガラスは除く)
夏鳥到来情報2024年4月6日
今週は新たな夏鳥の到来確認はありませんでした。
2024年夏鳥到来情報(カッコ内は2023年との比較)
1.ヤマシギ 3月30日(7日遅)
2.ホオジロ 3月31日(4日遅)
3.キジバト 3月31日(同日)
4.モズ 3月31日(同日)
今週のトピックス
ホオジロ
本日朝、♂1羽が展望台で囀りしていました。
「テラス状階段」はまだ雪が完全に溶けておらず、土が見えない状態ですが、雪が解ければ地面にいる姿がよく見られるようになります。
今日は何度か展望台周辺で囀りしていましたが、昨日まではあまり囀りしておらず、そろそろ本格化するようになるものと思われます。
ウソ
今週も引き続き毎日のように園内での観察情報がありましたが、「栗の木デッキ」付近のエゾヤマザクラの木でも何度か観察されました。
写真はそこで撮影したもので、この時は♀のみ2羽がいましたが、よく見ると桜ではなく、ハルニレに巻き付いたヤマブドウの冬芽を食べていました。
ウソがヤマブドウの冬芽を食べるのは初めて見ました。
亜種アカウソの確かな観察情報はありませんでした。
また、昨年亜種ベニバラウソが観察されたのは2023年4月4日と4月18日でしたが、今年はまだ確かな観察情報は入っていません。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も日に何度か園内で観察されていますが、じっくりと観察できる機会はめっきり少なくなりました。
巣材集めも始まっているようですが、シマエナガを見かけても追いかけてゆかないようお願いします。
前述の通りシマエナガに限らず野鳥の巣についての情報は発信しておりません。
夏鳥情報
ホオジロ
(前述)
モズ
本日、「森の家階段」に♂1羽が来ました。
噴水広場からちびっこ広場にかけての辺りで見られることが多いですが、「森の家階段」から道路沿い、第2駐車場の辺りでもときどき見られます。
ヤマシギ
遊具広場や森の家周辺で時々見られていますが、撮影はかなり難しいようです。
雪がまだ解け切っておらず、ヤマシギが出そうな笹が出ている場所も限られていますが、今日以降気温が高くなる予報で、一気に笹が見える場所が広がると思われます。
(逆にいえば笹が出ている場所が狭い今の方が見つけやすいかもしれません)。
キジバト
今日は森の家の周りで何度か鳴き声を聞きましたが、昨日以前はあまり鳴いておらず、こちらも気温が上がるにつれて鳴き声を聞くことが多くなるのではないかと思われます。
冬の鳥情報
ツグミ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、この先まだ見られることがあると思われます。
ハチジョウツグミ
今冬まったく観察情報がありませんでしたが、ツグミ同様もう少し様子をみます。
ヒレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、まだ様子をみます。
キレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、まだ様子をみます。
イスカ
4月5日金曜日、数羽が「ミュンヘンの森」上空を通過しましたが、旭山でイスカが確認されたのは久しぶりです。
イスカは例年春先に何度か通過し観察されるため、この先も様子をみてゆきます。
ウソ
(前述)
シメ
ときどき見られる程度で少ないですが、今冬は結局ずっとそのような感じで終わり、近くでじっくり見られたり毎日のように同じ場所で見られたということはありませんでした。
マヒワ
今週は観察情報がありましたが、2羽か3羽だったということで、やはり少ないようです。
ベニヒワ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
アトリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
キクイタダキ
今週は「ピクニックテラス」付近での観察情報があったほか、4月5日には森の家の周りでも見られ、写真のように雪面近くに降りることもありました。
例年通りですがこの先は観察情報が増える可能性があります。
キバシリ
今週は観察情報がありましたが、そろそろ園内では見られなくなる頃です。
ミソサザイ
昨日、今日と森の家の周りで見られ、2羽同時に見られたこともあり、囀りも聞くこともあり、「西の沢」周辺にいついているようです。
カケス(亜種ミヤマカケス)
先週、そろそろ見られなくなると書きましたが、今週は昨日4月5日まで確かな観察情報があり、いずれも3羽いたとの情報でした。
しかしいずれにせよそろそろ旭山では見られなくなる頃です。
写真は、上が4月1日、下が4月3日に撮影したものです。
コガラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
今週も園内でほぼ毎日観察されています。
オオアカゲラ
しばしば見られています。
アカゲラ
園内各所で観察機会は少なくないです。
ドラミングを聞く機会も増えてきました。
コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギーキーキッキッキッ」という声もよく聞かれています。
ヤマゲラ
「学びの森」周辺で雌雄2羽を同時に見たとの観察情報がありました。
例年4月から5月にかけての頃には「学びの森」で地面に降りて採餌する姿がよく見られますが、今年は今日4月6日時点でまだ学びの森周辺は雪が解けておらず、土が出ていません。
藻岩山登山口周辺から「ピョッピョッピョッピョッ」という声が聞こえてくることもあります。
フクロウ
今週も鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。
オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での観察情報がありました。
ハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
「ギュイーンチリチリ」という囀りを聞く機会が増えてきており、「コロコロコロ」と飛びながら鳴く声もよく聞かれています。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「フィーフィー」という囀りも聞かれ、「テュッテュッ」という声で鳴き交わすことも多いです。
この写真は2羽で10分以上連れ立って行動していた時のもので、ペアである可能性があり、片方は木の下の方で囀りもしていました。
シジュウカラ
園内各所で観察機会は多く、囀りも頻繁に聞かれるようになりました。
ハシブトガラ
園内でよく見られ、囀りを聞く機会も多いです。
ヤマガラ
森の家の周りをはじめ園内一円でよく見られており、「チーリーツー」という三拍子の囀りを聞く機会が増えてきました。
ヒガラ
園内の常緑針葉樹や森の家付近のカラマツで見られており、こちらも囀りを聞く機会が増えてきました。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。
ヒヨドリ
今週も園内各所で見られています。
ハシボソガラス
第1駐車場と噴水広場付近でほぼいつでも見られるくらいになってきました。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
春の植物3題
フキノトウ(アキタブキ)
旭山記念公園でも出てきました。
ナニワズ
旭山で春真っ先に花が咲くナニワズ。
昨年は3月24日に開花していましたが、積雪が多く遅くまで残っている今年は、4月6日今日現在まだ開花していませんでした。
ミズナラのどんぐり
前年秋に発芽しかけて寒くなり止まった赤いどんぐり、今年もありました。
昨秋ミズナラのどんぐりはほとんどならなかったのですが、園内で1か所だけ少ない量がなった木があり、これはその木の周りで撮りました。
今週のエゾリス
耳毛はまだ長いです! が、いくぶん短くなってきたかな。
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次回は、2024年4月13日土曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。