– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山記念公園野鳥情報2023年1月6日(金曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年1月6日金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

 

◎1月の旭山野鳥観察会は、1月14日(土曜日)、29日(日曜日)いずれも8時開始です。
参加お申し込み受付中です。

 

 

 

◎今週のトピックス
マミチャジナイ
1月2日、マミチャジナイが園内で観察されました。
今年は多数来ているツグミの群れの中に1羽だけ混じっていました。
マミチャジナイは例年秋10月下旬から11月中旬に飛来し数羽が数日から半月ほど滞在しますが、今冬すなわち2022年の秋は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ただ、その時期に市内近郊では少数見られていたようです。
1月3日にも観察情報もありましたが、1月4日以降は確かな観察情報はありません。
ここ数年、1月2月の厳冬期にも観察されており、この先また見られるかもしれません。

 

ツグミ
ほとんどいなかった昨冬とは違い、今冬は見られる機会が極めて多く、いつもどこかから声が聞こえてくる、そんな感じです。
特に学びの森周辺で見られる機会が多く、アズキナシの実を食べによく降りて来ています。
また今週に入ってから西側エリア、森の家周辺やミュンヘンの森周辺でも見る機会が多くなっており、今園内でいちばんよく見られる野鳥です。
ツグミは例年10月下旬に初めて見られ、12月には数が増え、厳冬期となる1月下旬になると数が減るという動きをしますが、今冬は12月に入ってから初認、しばらく数は少なかったですが12月下旬から数が増えました。

ツグミ2023年1月6日アズキナシ

 


イスカ
12月30日、園内で2,3羽が観察されましたが、今回もその1日のみで通過だったものと思われます。

 

クマタカ
今週も園内でクマタカの観察情報がありました。
ここひと月で3度目、今冬は観察機会が多く、この先どうなるか要注目です。

 

ヤマガラ
本日1月6日、今シーズン初めて囀りを聞きました=初鳴き。
ただし、昨シーズンも初鳴きの後しばらく囀りを聞かなかった時期があり、囀りが本格化するのは少し後になるかもしれません。

 

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も観察頻度は低く、森の家の周りで見られない日もありました。
しかし、12月末頃からそれまでよりは森の家の周りで見られる機会が増えてきたように感じており、この先どうなるか要注目です。

 

 

 

 

◎旅鳥情報
ミヤマホオジロ
12月28日に雌1羽を見たとの情報がありましたが、今年に入ってから確かな観察情報はありません。

 

カシラダカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

イカル
1月1日元旦日の出前頃に上空を飛んでいましたが、このまま越冬する可能性があり、この先まだ見られるかもしれません。

 

モズ
昨日1月5日、森の家近くで雄が観察されました。
ここ数年1月まで残るのが定着したようですが、いつまで見られるか要注目です。

モズ雄2023年1月6日

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週も学びの森からつり橋にかけての辺りとミュンヘンの森周辺で見られることが多かったです。
カケスはこちらが見ていないと声を出さずひっそりと木にとまっているので、いても気づかないことがあり、特にミュンヘンの森など針葉樹にいる場合は見えないことがままあります。
また、「ピョー」とか「ヒョッ」といった何の鳥の声だか分からない声を出していることもあります。

ミヤマカケス2023年1月6日

 

 

イスカ
(上述)

 

マヒワ
今日も園内で観察されていますが、前回(2週前)20羽前後の群れが見られると書いてから見かける数が少なくなり、1羽から数羽で見られるようになっています。
ただ、この先また数が多い群れが見られることもあるかもしれません(ありそうです)。

 

ベニヒワ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、まだ様子をみてゆきます。

 

シメ
学びの森周辺にいることが多く(特に針葉樹)、園内他の場所でも声を聞くことがあり、「チェッ」という舌打ちするような音や「シー」という鳴き声を聞く機会が増えて来ています。

シメ2023年1月6日

 

アトリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ウソ
今週は何度か声が聞かれた程度で、近くで観察できたという情報はありませんでした。

 

キクイタダキ
噴水広場からピクニックテラス周辺での観察情報が多く、つり橋周辺の針葉樹やミュンヘンの森そして風の丘近くでも時々見られています。

 

ツグミ
(上述)

 

ハチジョウツグミ
今冬は今のところまだ観察されていません。

 

ヒレンジャク
前回の記事から2週間が経ちましたが、その間に見られる数が減り、30羽前後の群れで見られることはほぼなくなり、主に朝に数羽の群れが見られるようになっています。
ヒレンジャクは例年1月下旬には旭山では見られなくなりますが、今年はどうでしょうか。

 

キレンジャク
先月末ごろにはヒレンジャクの群れに1,2羽混じっていましたが、今年に入ってからの確かな観察情報はありません。
大きな群れも見られなくなりました。

 

ミソサザイ
今朝もいましたが、つり橋周辺で時々見られます。
やはり昨冬より見られる機会は少ないです。

 

コガラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

オジロワシ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、冬の間はいつ見られてもおかしくないです。

 

 

 

 

◎留鳥情報
クマゲラ
今週は園内で観察され、別の日に雄と雌が来ていました。

クマゲラ雄2023年1月6日

クマゲラ雌2023年1月6日

 

オオアカゲラ
今週も園内で観察されています。

 

アカゲラ
園内でよく見られています。

アカゲラ雄2023年1月6日

 

コゲラ
今週もよく見られており、今日はカラ類混群に入って一緒に行動していました。

コゲラ2023年1月6日

 

ヤマゲラ
今週も園内での観察情報はありましたが、近くで見られたという情報はありませんでした。

 

フクロウ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は園内での観察情報がありました。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多く、近くに寄れることもあります。
ゴジュウカラの今シーズンの「初鳴き」はまだですが、例年12月中に聞かれるのが今年は遅くなっています。
ところで、北海道の亜種は「シロハラゴジュウカラ」、本州以南の亜種よりも脇腹の橙色が薄いか色がなくて白いのですが、その色の薄さ(白さ)も個体によりまちまちで、観察すると面白いかもしれません。
以下の写真、上は脇腹の橙色がほとんどない個体、下が一面薄く橙色になっている個体です。

ゴジュウカラ2023年1月6日2

ゴジュウカラ2023年1月6日

 

シジュウカラ
観察機会は多いです。

シジュウカラ2023年1月6日

 

ハシブトガラ
囀りを聞く機会が多くなってきました。

 

ヤマガラ
観察機会は多く、森の家の周りと学びの森付近でよく見られます。

ヤマガラ2023年1月6日

 

ヒガラ
囀りを聞く機会が多く、針葉樹林に行くと見ることが極めて多いです。

ヒガラ2023年1月6日

 

カワラヒワ
今日も学びの森周辺で1羽が観察されましたが、このまま園内で越冬するかもしれません。

 

ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。

 

ヒヨドリ
観察機会は多く、いつもどこかから声が聞こえてくるように感じられます。

 

ハシボソガラス
第1駐車場から展望台、噴水広場にかけての辺りでよく見られています。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

◎エゾリスに注意
2022年12月31日大晦日8時前、第1駐車場に向かう坂道でエゾリスが死んでいました。
開門の6時以降、道路を走って横断中に車と接触したものと思われます。
園内でエゾリスが車との接触で死ぬのはここ3年で2回目です。
エゾリスは公園までの道路を走って横切っている姿もよく見られます。
エゾリスは走り出したら止まらずに走り続けますが、前を見て徐行していればほとんどの場合少し前に気づきます。
また、園内の第1駐車場に向かう坂道は冬になると歩道が歩けなくなるため、登山や犬の散歩などで車道を歩く人もたくさんいます。
車を運転する皆様、安全のため、徐行運転をお願いします。
写真のエゾリスは本日撮影したものです。

エゾリス2023年1月6日

 

 

 

本年もよろしくお願いします。

 

次回は2023年1月13日金曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。