旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年12月2日金曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎12月の旭山野鳥観察会は、10日(土曜日)と25日(日曜日)に行います(いずれも8時から)。
参加受付中です。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もシマエナガは森の家の周りで観察されています。
森の家の周りでは1日に2、3回来ることもあれば来ない日もあるのも先週と同じです。
木の高い位置を通ることがほとんどですが、今週も低い位置に来たこともありました。
◎今週のトピックス
イスカ
11月27日(日曜日)の野鳥観察会の際に学びの森で雌1羽が見られました。
「キュリッ」という鳴き声は複数聞こえていましたが、はっきり目視できたのはその1羽でした。
イスカは秋と春に何度か通過で見られますが、今シーズンは確かな記録はこれで2度目、まだ見られる可能性があります。
オジロワシ
同じく11月27日の野鳥観察会の際にオジロワシ1羽も見られました。
上空を滑翔していて、カラス(多分ハシブトガラス)3羽に追われていましたが、双眼鏡で顔がはっきりと見られるほど低くまでは降りて来ませんでした。
さらに11月30日水曜日にも森の家上空を1羽で滑翔していましたが、この時は双眼鏡でも顔が見えるほどの高さで、成鳥でした。
オジロワシは冬の間旭山でもしばしば見られますが、公園内の木に降りたり目視で顔が見えるほど低く飛ぶことは少ないです。
キレンジャク
今週も園内でキレンジャク50羽前後の群れが何度か観察されました。
今日現在まだ園内で確認されていますが、数が多かったり数羽だったりで、今日も数羽でした。
◎夏鳥旅鳥情報
ミヤマホオジロ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、1月初旬に見られた年もあるため、まだ少し様子をみてゆきます。
カシラダカ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、こちらももう少し様子をみます。
メジロ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
この先1週間観察されなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
モズ
今週も確かな観察情報はなく、これで2週間情報がありません。
もう少し様子をみてゆきます。
【2022年12月6日 追加情報】
ベニマシコ
12月5日に園内での観察情報がありました。
この時期に旭山で観察された例は今までありませんでした。
引き続き様子をみてゆきます。
◎冬の鳥情報
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週も朝8時台までは学びの森からつり橋にかけての辺りで見られることが多かったです。
11月30日には森の家の周りに3羽来ましたが、今日も観察情報があり、いまのところこの冬は旭山に留まっています。
イスカ
(上述)
マヒワ
今日も園内で観察されましたが、やはり数羽から10羽前後の群れが上空を飛び回るだけで、今のところあまりじっくりとは観察できていません。
ベニヒワ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、今週は道内別の場所での観察情報があったため、まだ様子をみてゆきます。
シメ
11月30日、学びの森で地面に降りて採餌していましたが、低い位置で見られたのは今シーズン初めてだったかもしれません。
園内で声を聞くことがあり、3、4羽で飛んでいる姿も見られます。
アトリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ウソ
「フィッ」という柔らかい鳴き声がときどき園内で聞かれていますが、引き続き今のところ近くでの観察機会はなかなかありません。
キクイタダキ
今週も観察情報はほぼ毎日あり、展望台の松や噴水広場近く、そしてミュンヘンの森でも見られています。
今日は友愛の小径石碑辺りのヨーロッパトウヒに来ていましたが、今シーズンは今のところ噴水広場周辺の針葉樹でよく見られています。
ツグミ
学びの森周辺で見られる機会が多く、11月27日の野鳥観察会では6、7羽が見られました。
一方で森の家の周りでは今のところたまに飛んでいるのが見られるだけです。
なお、ハチジョウツグミはこの秋以降今のところまだ観察されていません。
シロハラ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
この先1週間観察されなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
ヒレンジャク
今週も何度か見られており、今日は森の家の近くに数羽の群れが来ました。
キレンジャクは50羽ほどの群れで飛んでいることもありますが、ヒレンジャクは今のところそれほど数は多くはなく10羽以下の群れで見られています(例年通りではありますが)。
ちなみに、レンジャク類が好物の(アカミ)ヤドリギの実は今年はやや不作です。
キレンジャク
(上述)
ミソサザイ
つり橋周辺で比較的観察情報が多く、時々笹から出て見えることもあります。
他の場所、遊具広場や森の家周辺でもときどき見られます。
コガラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシ
(上述)
◎留鳥情報
クマゲラ
今週も園内で近くで見られたという情報があり、旭山都市環境林からはほぼ毎日声が聞こえてきていて、時々姿も見られています。
オオアカゲラ
今週も園内で見られていて、例年雌の個体を見る機会が多いのですが、今年は春先から雄の方がよく見られています。
アカゲラ
観察機会が多い状態が続いていて、同時に複数を見ることもあります。
コゲラ
今週もよく見られており、近くで見られることもよくあります。
カラ類混群にいることもよくあります。
ヤマゲラ
今週も園内での観察情報があり、ときどき近くで見られることもあります。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週も観察情報がありました。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、今年は秋以降の観察情報が少なく、周辺に留まっていないのかもしれません。
なお、ノスリは7、8年ほど前まで旭山では冬には見られなくなっていましたが、5年ほど前から冬でも見られるようになっていました。
トビ
今週も園内での観察情報がありましたが、ときどき飛んで来ます。
ハヤブサ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多く、近くに寄れることもあります。
シジュウカラ
観察機会は多く、笹薮や地面に降りて餌を探していることがよくあります。
ハシブトガラ
観察機会は多いです。
ヤマガラ
観察機会は多く、森の家の周りと学びの森付近でよく見られます。
ヒガラ
園内の針葉樹で観察機会が多いです。
カワラヒワ
今日も数羽が飛んでいましたが、今年は越冬するのかどうか、引き続き様子を見てゆきます。
ハクセキレイ
11月27日の野鳥観察会の際に噴水広場付近で観察されました。
スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。
ヒヨドリ
観察機会は多く、3羽前後で見られることがよくあり、賑やかな声で鳴いているのは今週も同じです。
キレンジャクがとまっているところに飛んで来て追い払ったこともあります。
写真はアズキナシの実に来ているところです。
ハシボソガラス
くるみをくわえて飛び上がり、上空からそのくるみを落として割って食べるという行動が今週も第1駐車場と噴水広場で見られました。
また、頭を小刻みに上下に振って鳴く行動も時々見られています。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
虹が出た
2022年11月26日午前7時50分頃、虹が出ました。
当時旭山では霧雨が降っていましたが、太陽の方向は晴れていて、北西の空に大きな虹がかかりました。
虹は一度消えかけましたが、後半は色がより濃くなり、二重の虹も見られ、20分以上出ていました。
写真は残念ながら最初のやや薄い時のものしかありませんが、ここに3枚上げます。
次回は2022年12月9日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。