旭山記念公園野鳥情報2022年6月10日（金曜日）

旭山記念公園野鳥情報、2022（令和4）年6月10日　金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

◎今週のシマエナガ
エナガ（亜種シマエナガ）
今週も園内での幼鳥の観察情報がありました。
本日6月10日現在まだ成鳥（親とヘルパー）と幼鳥が一緒にいるところも観察されていますが、そろそろ離れて行動するようになると考えられます。
シマエナガの幼鳥は例年6月いっぱいくらいまで散発的に見られますが、顔の黒い部分が少しずつ薄く範囲が狭くなってゆき、6月下旬に見られるものは顔がだいぷ白くなってきています。

◎今週のトピックス
アオバト
今週も森の家の周りや巨木の谷周辺で鳴き声がときどき聞かれていますが、桜の実はまだ熟してはおらず、桜に来ることがまだほとんどないです。

メジロ
先週、先々週と一時的にあまり声を聞かなくなっていましたが、今週再び森の家の周りなどで声を聞く機会が増えてきました。

モズ
今週は、双子沢川に数羽がいた、ちびっこ広場付近で近くで見た、といった園内での観察情報が多かったです。
モズは例年6月中に幼鳥が巣立ち、少しの間旭山に留まりますが、7月中旬までには見られなくなります。

シジュウカラ
今週、園内での幼鳥観察情報がありました。
シジュウカラは例年2回幼鳥が出て来る時期があり、今が1回目で、2回目は7月中・下旬になります。
園内を歩いているとシジュウカラが近くでわめくような鳴き声を立ててすぐに飛び去らないことがあって、それは巣が近くにあるか巣を出た雛が近くにいるかもしれず、そういう場面に接した際にはすぐにその場を離れてあげてください。

◎夏鳥情報
オオルリ
囀りを聞く機会は少なくなってきていますが、まだときどき近くで見られることがあります。

キビタキ
今週も囀り地鳴きともに声を聞く機会は多いです。

コサメビタキ
今週も観察情報はほとんどありませんでした。

コルリ
今週はほとんど囀りを聞く機会はなかったですが、旭山都市環境林では時々囀りが聞かれています。

クロツグミ
今週はほとんど囀りは聞かれなかったのですが、ときどき「キュロキュロ」という地鳴きを聞くことがあります。
クロツグミは例年6月下旬になると再び囀りがよく聞かれるようになりますが、今年はどうでしょうか。

アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

トラツグミ
今週も鳴き声を聞くことはなかったですが、例年7月頃まで鳴き声を聞くことが時々あります。

ウグイス
園内で囀りを聞くことはありますが、回数、場所ともに春先よりは少ないです。

ヤブサメ
例年であればそろそろ幼鳥が巣立って姿を見る機会が多くなってきますが、今年はどうでしょうか。
囀りを聞く機会は多いです。

センダイムシクイ
「チョビチョビチリリ」という鳴き声はあまり聞かれなくなり、「チヨチヨビー」といつもの囀りがほとんどになりました。
囀りを聞く機会は多いです。

オオムシクイ
今日はまだ園内で囀りが聞かれていますが、そろそろ移動していなくなる頃です。
なお、昨日、南6～8条西16～18丁目辺りの住宅街にある広葉樹から鳴き声が聞こえてきましたが、このように街中でもよく茂った広葉樹があれば来ることがあります。

ホオジロ
展望台周辺と学びの森周辺で見る機会がありますが、囀りを聞く機会は減ってきました。

アオジ
園内ではあまり見られていませんが、旭山都市環境林では囀りが聞かれることがあります。

イカル
今週も日に何度か飛んで来ていましたが、先週より観察頻度は落ちてきました。

ニュウナイスズメ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

キセキレイ
今週も第2駐車場付近から道路沿いで時々見られていますが、旭山から行くと最初の信号機がある交差点付近の砂防ダム周辺で比較的観察機会が多いです。

キジバト
今週も園内で鳴き声を聞いたり姿を見たりといった機会は少なくないです。

ツツドリ
藻岩山方面から鳴き声が聞こえてきますが、園内で近くで見たという情報はありませんでした。
赤色型も今年は確認されていません。

ヤマシギ
元来夜行性で、夜のディスプレイフライトは見られると思われますが（今年はまだ確認していませんが例年なら）、昼間の観察情報は皆無でした。

チゴハヤブサ
今週も園内での観察情報がありました。

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

オオアカゲラ
今週は園内での観察情報はなかったですが、旭山都市環境林での情報はありました。

アカゲラ
園内で見られていますが、そろそろ雛がかえる頃で、近くに巣があれば「ヒーヒーヒー」というような声が聞こえてくるかもしれません。

コゲラ
幼鳥と思われる個体が観察されましたが、そろそろまた観察機会が増えると思われます。

ヤマゲラ
今週は近くでの観察情報もなく、声を聞いたという情報もなく、例年通り見つけにくい時期に入りました。

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

オオタカ
今週も観察情報がありました。

ハイタカ
今週も観察情報がありました。

ノスリ
今週は観察情報はありませんでした。

トビ
今週は観察情報はありませんでした。

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

ゴジュウカラ（亜種シロハラゴジュウカラ）
あまり見られていないのは変わっていないですが、それでもつり橋周辺ではときどき見られています。

ハシブトガラ
囀りは聞かれなくなりましたが、観察機会は少なくないです。

ヤマガラ
園内でよく見られていますが、囀りを聞く機会はほとんどなくなりました。

ヒガラ
囀りを聞く機会が少なくなってきましたがまだ聞くことがあります。

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

カワラヒワ
囀りを聞く機会は少なくなってきましたが、学びの森周辺や展望台周辺で姿はよく見られています。

ハクセキレイ
今週も園内での観察情報がありました。

ヒヨドリ
先週あたりから園内での観察機会が増えていて、餌となる虫をくわえている姿もよく見られます。

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られます。

ハシボソガラス
噴水広場から学びの森にかけての辺りと、展望台から第1駐車場にかけての辺りでよく見られています。

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

次回は2022年6月17日金曜日に上げる予定です。

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。