旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年11月26日 金曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◆旭山記念公園全面開放
旭山記念公園は11月19日(金曜日)より全面開放となり、それまで立入禁止となっていた西側エリアと学びの森周辺にも入ることができるようになります。
なお、トイレと栗の木デッキ付近の間のユニバーサル園路は現在擁壁工事中のため、トイレ側のとりつき部分に工事の柵を設置しており、一部通りにくくなっておりますので、通行にはご注意ください。
また、旭山都市環境林もすべて開放となりました。
◎今週のトピックス
ヒレンジャク
11月23日、ヒレンジャク8羽の群れが園内で観察されました。
ヒレンジャクはしかし今年は、例年のように園内に居ついていて毎日よく見られているわけではなく、ときどき見られる程度です。
この流れがこのまま続いて1月に見られなくなるか、それまでに見られる機会が増える(居つく)のか、要注目です。
写真は11月23日のその群れで、園内の高いポプラの木にとまったときのものです。
ミソサザイ
今年はミソサザイの観察機会(主に声)が例年より多いですが、今日はちびっこ広場で3羽を確認し、うち1羽が囀りをしていました。
ミソサザイの囀りを園内で聞くことは極めて少ないですが、この先も聞かれるのかどうか要注目です。
ミソサザイは森の家から西の沢にかけての辺りとカラマツ林でも時々観察されています。
ウソ
先週、園内でウソの鳴き声を聞いたと書きましたが、それ以降日に一度は声を聞くようになりました。
ただしまだ近くでの観察・撮影情報は入っていません。
ウソは冬が進むと見やすい低い位置によく来るようになります。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
昨日11月25日(木曜日)はこの冬初の「シマエナガ祭り」でした。
8時台から11時台にかけて、森の家周辺・風の丘周辺から学びの森、レストハウス下辺りにかけての広い範囲で移動しつつ途切れることなく観察・撮影できたとの話です。
その時は、いつものように木から木へ飛び移るのは速くても全体の移動の流れはゆっくりとしていて、追いかけてゆくこともできました。
「シマエナガ祭り」は11月から2月(3月の年も)の間に数回見られ、この冬も始まった、そんなところでしょうか。
本日11月26日も「プチシマエナガ祭り」といえる状態で、9時前に栗の木デッキからカラマツ林にかけての辺りに出て30分ほどゆっくりと移動し、一度見えなくなりましたが10時頃にふたたびカラマツ林に現れて15分ほど姿を追うことができていました。
今日は最初10羽以上いたものが群れが分かれたようで、後半に出たときは数羽でした。
シマエナガは「祭り」とまではゆかなくてもほぼ毎日森の家周辺からカラマツ林、栗の木デッキにかけた辺りで見られています。
シマエナガの動きを(すべてではないですが)半月ごとにマップにまとめて掲示板に貼り出しており、本日最新版2021年11月1日から15日のものに更新しました、ご参考までに。
◎夏の鳥情報
イカル
この1週間は確かな観察情報はなく、この先観察されなければ来週からここでは取り上げません(また来年)。
ウグイス
今週は確かな観察情報はなく、この先観察されなければ来週からここでは取り上げません(また来年)。
モズ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、こちらはまだ様子を見てゆきます。
◎旅鳥、冬の鳥情報
キクイタダキ
今週はミュンヘンの森などでときどき見られる程度で、まだ園内での動きも本格化はしていないようです。
ツグミ
数は少ないですが、園内でちらほらと見られるようになってきました。
ただし、半日歩いて見ないこともあり得る、それくらいの頻度です。
ハチジョウツグミ
11月14日以降確かな観察情報はありませんが、例年1月中旬くらいまで少ない数が来て短期間滞在するので、この先まだ見られる可能性はあります。
ベニヒワ
この1週間も確かな観察情報はありませんでした。
マヒワ
この1週間は先週よりも観察頻度は下がったように感じており、まだ増えていないようです。
シメ
今週もちらほらと園内での観察情報があった程度でまだ少ないです。
カケス
今週も観察情報はごく少なかったです。
この冬この先の動きも不透明で、園内でよく見られるようになるかもしれないしそうではないかもしれず、要注目です。
キバシリ
森の家の周りで午前中に何度か見られており、例年より観察頻度は高めです。
木の高い位置にいることが多いですが、低い位置に降りて来ることもあります。
写真は今週撮影したものです。
コガラ
今週もそれらしき個体の観察情報がありました。
オジロワシ
先週、このところ週に一度は見られていると書いたばかりですが、今週は確かな観察情報はありませんでした。
ただしこの先はいつまた見られるか、可能性は低からずありそうです。
◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も藻岩山から都市環境林にかけての辺りで声を聞くことはあり、ときどき園内にも来ていますが、今週も近くで観察・撮影できたという情報はありませんでした。
オオアカゲラ
都市環境林から森の家にかけての辺りでよく見られていますが、今年は雄の個体の観察頻度が例年より高く、例年よりも公園の近くで動いているのではないかと推察されます。
今日も都市環境林で雄の観察情報があり、雌が森の家近くに来ていました。
オオアカゲラは一度採餌を始めると長く同じ辺りにいることが多く、同一の2、3個体のこととは思いますが、このところ観察頻度はアカゲラよりも高いかもしれません。
写真は今週撮影した雄と雌の個体です。
アカゲラ
園内一円で見られる機会は多いです。
写真は本日学びの森で撮影した雄の個体です。
コゲラ
園内でよく見られ、「ギーィキッキッキッ」という声を聞くことも多いです。
ヤマゲラ
森の家から西側の都市環境林から時々「ピョッピョッピョッ」という声が聞こえてきますが、近くで見たという情報は相変わらず入っていません。
フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。
オオタカ
観察情報は毎日のようにあり、ときどき近くで見られることもあります。
ハイタカ
今週も園内での観察情報はありませんでしたが、例年11月12月はよく見られており、来ていないとは限りません。
ノスリ
今週も観察情報がありました。
トビ
今週は観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ
森の家の周りによく来ていますが、本日、この冬初めて「フィー フィー」という囀りを聞きました。
シジュウカラ
観察機会は多いですが、今日はカラマツの枝についた何かをさかんについばんでいました。
ハシブトガラ
園内でよく見られています。
ヤマガラ
園内でよく見られていますが、作業員詰所前トイレ横のイチイは実がだいぶ減ってきていてそこに来る頻度も落ちてきました。
ヒガラ
カラマツ林によく来ており、ときどき森の家のそばの木にも来ます。
写真は展望台の松に来たときのものです。
カワラヒワ
今週もまだ園内で声を確認できましたが、そろそろ見られなくなる(声を聞くことができなくなる)かもしれません。
ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ヒヨドリ
数羽が園内でよく見られています。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。
ハシボソガラス
数羽が開放エリアで見られていますが、下の写真は森の家の前で撮影したもので、ときどき来ています。
ハシブトガラス
園内で多く見られています。
次回は2021年は12月3日(金曜日)もしくは4日(土曜日)に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。