旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年10月3日 日曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◆旭山記念公園は10月1日(金曜日)開放エリア拡大
7月の二度にわたるヒグマ出没により現在部分開放となっている旭山記念公園は、10月1日(金曜日)朝6時より開放エリア拡大となりました。
閉鎖が継続されるのは、学びの森と西側エリアの一部です。
また、第2駐車場の一部閉鎖も継続されます。
詳しくトップページにある記事をご覧ください。
なお、トイレと栗の木デッキ付近の間のユニバーサル園路は現在擁壁工事中のため、トイレ側のとりつき部分に工事の柵を設置しており、一部通りにくくなっておりますので、通行にはご注意ください。
◎今週のトピックス
ウグイス
10月に入って笹薮で「ジッ ジッジッ」という声を聞くことが多くなりました。
その声を追ってゆくと、笹が切れる場所や笹の上の方に来た時に姿を見ることができます。
ウグイスは例年10月いっぱいくらいまで旭山で見られます。
メジロ
第1駐車場入口の柵の脇にあるイチイの木の実を食べによく来ていて、近くで観察・撮影できます。
今日は噴水広場下のヤマブドウにも来ていましたが、メジロは例年10月下旬に南に渡っていなくなっており、この先まだ少し見られそうです。
ヤマガラ
メジロ同様第1駐車場入口脇のイチイの木の実を食べにやって来ています。
両者同時にいることもありますが、他のカラ類はそこで見ることは少ないです。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もほぼ毎日森の家の周りで観察されています。
今朝は7時前に30羽の群れが見られたという情報もありました。
一方で、カラ類混群に数羽が混じっていることもあります。
今年はシマエナガ観察・撮影シーズンが早めに始まった感がありますが、まだ木々の葉が生い茂っており、撮影は少ないチャンスをものにできるかどうかにかかっています。
◎夏の鳥情報
キビタキ
ほぼ観察記録がなくなっていたのですが、この1週間の間に雌と思われる個体の観察情報がありました。
もう少し様子を見ます。
コサメビタキ
10月1日金曜日にはまだ園内で見られていましたが、こちらもそろそろ南に渡っていなくなる頃です。
クロツグミ
園内でときどき見られていますが、そろそろ南に渡っていなくなる頃です。
アカハラ
クロツグミ同様です。
トラツグミ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
イカル
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、イカルは例年より秋の出現が少ない、というかほとんどない状態です。
ホオジロ
今日もまだ展望台周辺での観察情報がありました。
アオジ
園内一円でしばしば出会います。
ヤブサメ
今週は園内での観察情報がありましたが、そろそろ南に渡っていなくなる頃です。
キセキレイ
今週も森の家の周りで日に何℃か声を聞いたり姿を見たりしていましたが、キセキレイは例年10月下旬までには見られなくなります。
モズ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、市内の他の場所ではまだ見られているようです。
アオバト
今週は確かな観察情報はありませんでした。
旭山では例年10月に入ると見られなくなりますが、もう少し様子を見ます。
キジバト
今週も園内でときどき見られていますが、キジバトは例年10月いっぱいくらいまで滞在しています。
【2021年10月4日 追加情報】
オオルリ
本日、園内でオオルリの観察情報がありました。
まだ完全に南に渡っていなくなったわけではなかったようで、この先ももしかすると通過個体が見られる可能性があります。
◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週は園内で近くでじっくりと見られたという情報はありませんでした。
いつもいいますがクマゲラは動きが読めないので、また突然園内に来て近くで観察できる機会がきっとあると思います。
オオアカゲラ
今週も主に雌の個体が見られています。
アカゲラ
森の家の周りでよく見られています。
コゲラ
こちらもアカゲラ同様観察機会は少なくないです。
ヤマゲラ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週も上空を飛んでいる姿が見られました。
トビ
今週は上空を飛んでいる姿が見られました。
ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。
カケス
今週は確かな観察情報はありませんでした。
昨年はもうこの時期学びの森などで頻繁に見られていたのですが、今年はまだ昨年のようには見られていません。
キバシリ
園内での観察情報がありましたがまだ少ないです。
カワラヒワ
観察機会がますます少なくなってきました。
ゴジュウカラ
森の家の周りによく来ています。
シジュウカラ
観察機会は多いです。
ハシブトガラ
森の家の周りでよく見られています。
ヒガラ
森の家の周りでも時々見られていますが、囀りが聞こえてくることもあります。
ハクセキレイ
噴水広場周辺でときどき見られています。
ヒヨドリ
園内で多く見られています。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。
ハシボソガラス
数羽が開放エリアで見られています。
ハシブトガラス
園内で多く見られています。
写真は森の家の前で人に近づこうとしていた個体です。
◎旭山野鳥観察会について
コロナ感染症対策及び熊出没による閉園のために中断しておりました旭山野鳥観察会ですが、今月下旬の回、10月24日(日曜日)から再開する予定です。
詳細は追ってホームページなどでご案内いたします。
ただし、状況が変わった場合は中止となる可能性もあります。
◎ゴジュウカラは大きい?
「ゴジュウカラって大きく見えるよね?」という声を聞きました。
ゴジュウカラの体の長さは図鑑には14cmとあります。
一方、シマエナガも長さは同じく14cmですが、シマエナガは小さく見えます。
なぜか?
これ、図鑑にある長さは「全長」であり、鳥の体をまっすぐにした時の嘴の先から尾の先までの長さを表しています。
同じ14cmでも、ゴジュウカラは体が長く(大きく)て尾が短く、一方でシマエナガは体が短く(小さく)て尾が長い。
実際に体の大きさはゴジュウカラの方が大きい、だから大きく見えるのではないでしょうか。

次回は2021年は10月8日もしくは9日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。