旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年6月13日土曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
コロナウィルス感染症拡大防止対策として閉館しておりました森の家は、6月5日から通常通り金・土・日・祝日10時から16時まで開館となりました。
トイレや休憩などご利用いただけますが、飲食はご遠慮ください。
◎今週のトピックス
アオバト
ミュンヘンの森の丘に、夕方、頻繁に来るようになりました。
朝から昼に来ることもあり、数年前のピークの日には1日中ほぼ30分おきに来る日もありました。
午後4時くらいから森の家の前のベンチで待っていると飛んで来ますが、警戒心が強く、50mくらい離れていてもこちらが動くと飛んで逃げてしまいます。
桜の実はまだ黒く熟してはいないので、この先もう少しアオバトが見られそうです。
写真は昨日撮影したアオバト雄です。
モズ
「高原モズ」、羽の茶色い色素が抜け落ちて白く見える個体はまだちびっこ広場斜面で観察されています。
写真は今週撮影したものです。
オオムシクイ
昨日6月12日には鳴き声が聞かれましたが、今日は今のところ鳴き声を聞いたという情報はありません。
例年6月中旬に移動していなくなり、そろそろその時期ですが、もう1週間様子を見ます。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
この1週間も観察情報はほとんありませんでした。
今年は巣が近くにないようですが、幼鳥が巣立つのは例年6月中旬、そろそろ巣立ち幼鳥も含めた群れが見られるようになるかもしれません。
◎夏鳥情報
キビタキ
森の家の周りをはじめ園内と旭山都市環境林の数か所で囀りを聞くことができ、姿も見られます。
また、鳴き声が聞こえる辺りを見ていると時々飛ぶ姿が見え、それを追うと探すことができます。
つり橋周辺も見られる頻度は高いです。
写真は数日前につり橋から撮影した雄の個体です。
オオルリ
今週もまだ姿が見られる機会は少なかったです。
幼鳥が巣立つ頃はもう少し先になりそうですが、その頃には今よりは少し見られる機会が多くなります。
コサメビタキ
今週は観察情報はありませんでした。
コルリ
囀りを聞くことがだいぶ少なくなってきましたが、都市環境林木段付近で囀りしていることがよくあります。
クロツグミ
昨日、都市環境林広場で囀りしていました。
クロツグミは5月下旬からいったん囀りをあまり聞かなくなり、6月中旬からまた囀りを聞く機会が増え、ちょうど今が増え始めた頃だと思われます。
幼鳥はまだ確認されていません。
アカハラ
今週は鳴き声も含めた観察情報はありませんでした。
トラツグミ
今週は昼間に囀りが聞かれることはなかったです。
ウグイス
まだ園内数か所で囀りは聞かれていますが、だいぶ落ち着いてきたようです。
ヤブサメ
森の家の周りをはじめ時々囀りを聞きますが、今の囀りは警戒のために鳴いている可能性が高そうです。
写真は本日撮影したもので、芋虫をくわえており、巣に運ぶ途中で人に見つかってしまったものと思われます。
ヤブサメは、6月下旬から7月上旬に幼鳥が巣立つと見られる機会が多くなります。
センダイムシクイ
園内で今いちばん囀りを聞く機会が多い鳥ですが、「チチヨチチヨチィチィ」などという別の鳴き方もまだしています。
アオジ
囀りを聞くことはほとんどなく、姿もあまり見られなくなり、子育てに忙しい頃になっているものと思われます。
ホオジロ
展望台周辺や学びの森周辺で見られますが、囀りを聞くことは少ないです。
メジロ
こちらも囀りはあまり聞かれなくなっており、姿を見ることも少なく、やはり子育てに忙しい頃なのだと思われます。
キセキレイ
第2駐車場周辺で時々見られ、森の家の前まで声が聞こえてくることもあります。
カワラヒワ
囀りはあまり聞かれなくなり、姿も見る機会が減りました。
キジバト
鳴き声がよく聞かれ、飛ぶ姿も見られています。
ツツドリ
鳴き声はよく聞かれ、時々近くで鳴いています。
赤色型の確かな観察情報はこの1週間もありませんでした。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ハリオアマツバメ
時々飛ぶ姿が観察されています。
◎留鳥情報
クマゲラ
園内でしばしば観察されています。
オオアカゲラ
この1週間は園内での観察情報はありません。
アカゲラ
観察情報が減ってきていますが、巣穴が近くになく、アカゲラも巣穴の周り以外にはあまり行かなくなっているかもしれません。
アカゲラは巣穴のそばを人が通ると、つがいで激しく鳴きはじめ、100mくらい離れるんでずっと威嚇するように鳴き続けます。
今年は森の家の近くでは今のところそれは見られていません。
コゲラ
今週も観察機会は少なかったですが、藻岩山登山道入り口付近で比較的観察する機会が多いです。
ヤマゲラ
学びの森方面でもあまり声は聞かれなくなってきました。
ヤマゲラは鳴かないと姿を見つけることが難しくなり、この先秋まではあまり観察機会は少なそうです。
ただし、幼鳥が出ると見られることは多くなります。
オオタカ、ハイタカ
どちらも今週は確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は観察情報はありませんでした。
トビ
昨日、朝と夕方に2回ほど森の家の近くで観察され、朝は顔が肉眼でも見えるほど低空を飛んでいました。
トビは旭山ではレギュラーメンバーではないため、この先の動向も読めず、もしかして例年より多く観察されるかもしれません。
ゴジュウカラ
今週もまだ観察頻度は低いですが、そろそろ幼鳥が巣立つとよく見られるようになります。
シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ
園内で見られていますが、観察頻度は落ちており、シジュウカラとヒガラは囀りを聞くことがありますが、ハシブトガラとヤマガラは囀りも聞かなくなりました。
ヒガラは昨日5羽くらいの群れが見られましたが、どういう動きのものなのかは不明です。
ハクセキレイ
噴水広場付近で時々見られます。
ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。
ハシボソガラスは例年より森の家の周りで見る機会が多いと書きましたが、巣は発見できていません。
次回は6月20日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。