旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林でその時に見られる花や虫を、毎週、写真で紹介してゆきます。
2020年6月14日
まずは花:自生種編から。

ベニバナイチヤクソウ
旭山都市環境林にある小群落の花が盛りを迎えようとしています。

エゾアカバナ
カラマツ林他園内各所で見られ、7月中旬頃まで花が咲いています。

オオハナウド
明るい場所に咲く背の高い花、そろそろ盛りを過ぎてきました。

ツルアジサイ
林内の木に巻き付くつる性木本、花が咲き始めました。
6月14日に見られた主な花:自生種 リスト(五十音順)
エゾアカバナ、オオダイコンソウ、オオバタネツケバナ、オオハナウド、オククルマムグラ、
カタバミ、クルマバソウ、チシマアザミ、ツルアジサイ、ヒメヘビイチゴ、
ベニバナイチヤクソウ
※マイヅルソウ、マムシグサ、コンロンソウ、ミズキ、ホオノキはほぼ終わりました。
花:植栽編
これら2種類の樹木は「学びの森」に植栽されたものです。

ヤマボウシ
散策路からは見えにくい少し奥に入った水路沿いにありますが、木を覆うように咲いていて一見の価値ありです。
他に、展望台西側のハマナス植栽が満開です。
花:外来種編

コウリンタンポポ
10年くらい前から札幌周辺でも多く見られ、すっかりおなじみになった花。
旭山では日当たりのいい法面に多く出ています。

キバナコウリンタンポポ
ひょろ長い茎の先に小さめの花が幾つか集まって咲きます。
園内の日当たりがいい場所、特に展望台北西側斜面で多く見られます。

ブタナ
一見キバナコウリンタンポポと似ていますが、ブタナの方が花が大きく、全体の背が低いです。園内ではあちこちで多く見られ、7月中旬頃まで花が咲いています。

フランスギク
よく「マーガレット」といわれますが、それとは別の種類です。だから「除虫菊」でもありません。レストハウスの近くや森の家の近くに多く咲いています。
(写真の黄色い花はブタナ、赤紫の花はムラサキツメクサです)。

ニセアカシア(ハリエンジュ)
ちびっこ広場の半分を覆うように咲いていますが、花期が短く、来週にはもうほとんど花は落ちていると思われます。
2020年6月14日に見られた主な花:外来種編(五十音順)
エゾヘビイチゴ、キバナコウリンタンポポ、コウリンタンポポ、シロツメクサ、セイヨウタンポポ、
ニセアカシア、ブタナ、フランスギク、ヘラオオバコ、ムラサキツメクサ、
ルピナス
昆虫編

ベニシジミ
街中でもよく見かける蝶、旭山では開けた場所にいます。

ミスジチョウ
よく似たコミスジは多く見られますが、こちらは少ない種類です。

エゾシロチョウ
コウリンタンポポの花に来ていました。他のシロチョウよりやや大きいです。

サカハチチョウ(春型)
サカハチチョウは同じ種類でも夏以降に出る夏型と春型では色模様が違い、夏型はもっと全体的に黒っぽいです。
この蝶は今年は多く見られています。

ニホンカワトンボ(雌)
樹間をふわふわと飛ぶ金属光沢があるトンボ。雄は翅が赤く、まるで別の種類のように見えます。

シオカラトンボ(雌)
シオカラトンボは体が白い雄がおなじみですが、こちらも雌は色模様がだいぶ違います。

ジョウカイボン
カミキリムシに似た、翅の柔らかい甲虫。今の時期数多く見られますが小さいので見落としがちかもしれません。

アオジョウカイ
ジョウカイボンの仲間で体が緑色です。日陰の草によくとまっています。

アカスジカメムシ
またの名を「コンサドーレカメムシ」、赤と黒のタテ縞がきれいなカメムシ。オオハナウドを主としたセリ科の草にとまっています。
2020年6月14日に見られた主な昆虫・虫(種同定できたもののみ)
ニホンカワトンボ、シオカラトンボ、ミカドフキバッタ、エゾハルゼミ、アカスジカメムシ、
チャバネアオカメムシ、ヒラタシデムシ、ジョウカイボン、アオジョウカイ、アカハネムシ、
ベニシジミ、エゾスジグロシロチョウ、エゾシロチョウ、クロヒカゲ、ヤマキマダラヒカゲ、
サカハチチョウ、ミスジチョウ、モンスズメバチ、エゾトラマルハナバチ、エゾオオマルハナバチ、
セイヨウオオマルハナバチ
(以下マイマイ=かたつむり)エゾマイマイ、サッポロマイマイ
散策するといろんな発見があります。
来週以降も記事を上げてゆきます。