旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年6月6日土曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
コロナウィルス感染症拡大防止対策として閉館しておりました森の家は、6月5日から通常通り金・土・日・祝日10時から16時まで開館となりました。
トイレや休憩などご利用いただけますが、飲食はご遠慮ください。
◎今週のトピックス
モズ
先週お伝えした「高原モズ」、羽の茶色い色素が抜け落ちて白く見える個体はまだ観察されています。
また、幼鳥が巣立っており、雌とともに幼鳥に餌を与える光景も時々見られます。
アオバト
森の家の周りで見る機会が増えてきていますが、エゾヤマザクラの実はまだ熟しておらず、アオバトが頻繁に訪れるようになるのは来週かそれ以降になりそうです。
マヒワ
今年は春に長く滞在していると先週書きましたが、結局5月29日を最後に見られなくなり、山などへ移動したものと思われます。
シメ
こちらもマヒワの翌日5月30日を最後に見られなくなりました。
オオムシクイ
例年6月中旬まで「チャキ ジジロジジロ」という声を聞くことができますが、今年もまだ滞在しています。
写真は6月3日につり橋の横の木で撮影したオオムシクイです。
オオムシクイは緑の葉がよく茂った高木にいてなかなか姿が見られないですが、この時は、葉が茂った木の高い位置がつり橋の高さからだとよく見え、近くで観察できました。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
この1週間もつり橋周辺や遊具広場周辺などで散発的に観察されるだけでした。
幼鳥が巣立つは例年6月中旬ですが、そろそろ巣立ち幼鳥も含めた群れが見られるようになるかもしれません。
◎夏鳥情報
キビタキ
森の家の周りをはじめ園内と旭山都市環境林の数か所で囀りを聞くことができ、姿も見られます。
緑の葉がよく茂った大木で囀ることが多いですが、同じ場所で数分間囀るので、声が分かればゆっくりと探すことができます。
また、鳴き声が聞こえる辺りを見ていると時々飛ぶ姿が見え、それを追うと探すことができます。
オオルリ
つり橋周辺と第2駐車場入り口付近で時々囀りが聞かれますが、姿が見られる機会は少なくなりました。
ただ、幼鳥が巣立つ頃には今よりは少し見られる機会が多くなります。
コサメビタキ
園内西側エリアで時々見られます。
コルリ
囀りを聞くことがだいぶ少なくなってきました。
クロツグミ
今週は囀りを聞くことがほとんどといっていいほどなく、林の笹薮で「キュロキュロ」という声を時々聞くくらいになりました。、今週に入ってから囀りを聞くことがごく少なくなりました。
ただ、先週も書いたように、クロツグミは6月中旬以降にもう一度よく囀りが聞かれる時期があります。
アカハラ
今週はたまたま雌を見たという情報があっただけで鳴き声も聞かれなくなりました。
トラツグミ
昨日、今日と日中の明るい時間に「ヒー ヒョー」という囀りが聞こえてきました。
夜に囀るトラツグミも、曇りや雨の日には昼間に鳴くことがあります。
ウグイス
先週ほどではないですが、園内数か所でよく鳴き声が聞かれており、特に噴水広場から遊具広場に抜ける道ではいつも鳴いているという感じです。
ヤブサメ
こちらも囀りを聞く機会は減りましたが、それでもまだ聞く機会が多い方です。
センダイムシクイ
園内で囀りが多く聞かれますが、「チチヨチチヨチィチィ」などという別の鳴き方もまだしています。
アオジ
囀りを聞くことはほとんどなく、姿もあまり見られなくなりましたが、幼鳥が巣立つ頃にまた見る機会が増えます。
ホオジロ
展望台周辺でよく見られます。
メジロ
「キュキュキュ」という声はよく聞きますが、囀りはあまり聞かれなくなりました。
キセキレイ
第2駐車場から森の家周辺で時々見られます。
カワラヒワ
園内で囀りがよく聞かれ、姿もよく見られますが、森の家周辺には少ないです。
キジバト
鳴き声がよく聞かれています。
ツツドリ
鳴き声はよく聞かれ、時々近くで鳴いています。
赤色型の確かな観察情報はこの1週間にはありませんでした。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ハリオアマツバメ
時々飛ぶ姿が観察されており、曇っている時は低く飛んでいることもあります。
◎留鳥情報
クマゲラ
園内でしばしば観察されています。
オオアカゲラ
この1週間は園内での観察情報はありません。
アカゲラ
園内でよく見られていますが、昨日、尾羽が抜け落ちた雄の個体がいました。
写真がそれですが、園内で観察を続けている方によれば、春前にその存在に気づき、以降ちびっこ広場方面でしばしば見ているとのことです。
動向が気になります。
コゲラ
今週も観察機会は少なかったです。
ヤマゲラ
学びの森方面で声を聞くことが多く、時々姿も見られます。
写真は昨日学びの森で撮影した6月5日に撮影した雄の個体です。
オオタカ、ハイタカ
どちらも今週は確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は観察情報はありませんでした。
トビ
今週は観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ
今週もまだ観察頻度は低いですが、そろそろ幼鳥が巣立つとよく見られるようになります。
シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ
園内で見られていますが、観察頻度は落ちており、シジュウカラとヒガラは囀りを聞くことがありますが、ハシブトガラとヤマガラは囀りも聞かなくなりました。
写真はハシブトガラ、餌を集めており、巣に戻って雛に与えるものと思われます。
ハクセキレイ
噴水広場付近で時々見られます。
ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。
ハシボソガラスは例年より森の家の周りで見る機会が多いですが、近くに巣がある様子でもなく、なぜか理由は不明です。
森の家からお知らせ
1
野鳥の鳴き声をまとめたガイドを2点作成し、販売を開始しました。
「野鳥の鳴き声ガイド ~夏鳥編~」
「野鳥の鳴き声ガイド ~留鳥冬鳥編~」
夏鳥編は21種、留鳥冬鳥編は22種の野鳥の鳴き声を、種別にポイントでまとめたものです。
A4、2面、カラーで、それぞれ1部100円、ラミネート加工したものは150円、森の家で販売しております。
野鳥観察のおともにぜひご活用ください。
2
新しい自然ガイドマップができました。
「さっぽろ旭山自然MAP」
旭山記念公園と旭山都市環境林で見られる動植物200種以上のミニ図鑑付きマップです。
1部200円、森の家とレストハウスで販売しています。
次回は6月13日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。