旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年3月20日金曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
コロナウィルス感染症拡大防止対策として、森の家も現在閉館となっておりますが(金土日のトイレ利用は可)、野鳥のようすについては、継続的な情報として今後も記事を上げさせていただきます。
今週のトピックス
オオアカゲラ
雌の姿はこの冬を通してよく見られていましたが、3月17日火曜日、雄も園内で観察されました。
次の写真がその雄ですが、この30分ほど前に雌の個体(さらにその次の写真)もほぼ同じ辺りにいました。
つがいで見られたとなると、近くで繁殖するかもしれません。
なお、オオアカゲラは5月から8月の間は園内で観察されることはめったにないですが、藻岩山方面に少し登ると見られることがあります。
コガラ
園内及び旭山都市環境林で時々、ハシブトガラではなくコガラであろうという個体が観察されています。
翼の次列風切り羽が顕著に白く見える個体は、コガラである可能性が高いです。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
この1週間も見る機会は少なかったですが、見られたのは、栗の木デッキ周辺、第2駐車場入り口付近、廃屋付近、でした。
観察されたとしてもすぐに移動していなくなります。
冬の鳥情報
イスカ
時々観察されていますが、今週も低い位置での観察情報はありませんでした。
シメ
園内で「シーッ」という鳴き声もよく聞かれることは聞かれますが、頻度が多少落ちてきました。
ウソ
声を聞くことが比較的多く、姿も時々低い位置で見られます。
マヒワ
数羽が観察され、時々低い位置で見られます。
ベニヒワ
昨日3月19日木曜日、20羽ほどの群れが藻岩山方面に飛んで行くのが観察されました。
しかしベニヒワは、例年通りですとそろそろ見られなくなります。
カワラヒワ
学びの森周辺でよく見られ、「ギュイーンキリコロ」という囀りも聞くことができます。
ツグミ
この1週間も園内での観察情報はありませんでした。どこへ行ってしまったのでしょう?
ミソサザイ
今週も時々「ジッジッ」という鳴き声が聞かれていました。
キバシリ
園内西側から都市環境林にかけての辺りでまだ時々見られており、囀りを聞くこともあります。
キクイタダキ
風の丘近くの松やつり橋周辺でしばしば観察されています。
写真は3月17日に風の丘近くで撮影したものですが、雪が解けた地面に降りて何か餌を探していました。
ヒレンジャク、キレンジャク
この1週間は園内での観察情報はありませんでした。
ただし、市内では観察されている場所もあるようです。
留鳥情報
クマゲラ
この1週間は園内での観察情報が幾つかありましたが、相変わらず声が聞こえてくるのは藻岩山方面からがほとんどです。
【2020年3月21日 追加補足】
3月21日朝9時過ぎ、園内で久しぶりにクマゲラが観察されました。
雄の個体で、廃屋からつり橋周辺に飛んで来てしばらく採餌していました。
ヤマゲラ
昨日は森の家の近くに飛んで来ましたが、時々園内で観察されており、この先まだしばらくは見る機会があると思われます。
アカゲラ
園内でよく見られています。
「キャッキャッキャッ」という繁殖期だけに聞かれる声をまだ聞くことができます。
写真は今週撮影した雄の個体です(後頭部見えないですが撮影時に確認しました)。
コゲラ
園内でよく見られています。
オオタカ、ハイタカ、ノスリ
今週は観察情報はありませんでした。
トビ
今週も何度か観察されました。
トビは旭山では時々見られる程度です。
ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ
園内でよく見られており、囀りを聞く機会も多いです。
写真はシジュウカラ雄です。
ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られていますが、ヒヨドリはやはり少ない印象です。
ハシボソガラスは園内西側エリアでも声を聞くことが多くなっていますが、春先以外は西側エリアではあまり見られません。
植物の写真も1枚、バッコヤナギの芽吹きです。
キジバト、モズ、ホオジロなどの夏鳥がそろそろ、早いと来週中にもやって来ます。
いよいよ春も本格化してきます。
次回は3月28日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。